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平和な日常にはバトルが必須【圧倒的処女作】  作者: 作作ころっけ
4章 ゲーム三昧
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8話 三四素瀬荘の方も美味いぞー、

 走っても走っても一向に疲れるような気がしない2人は、現実世界じゃ絶対に無理なぐらい全力を出して走り続けた。

 このゲーム、スタミナゲージなどが存在せず、どれだけ走ったりしてもその行動が半永久的にでしてしまう。

 その事を清水に走りながら説明されたルチーナは、ふ時になったことをいいだした。


「ねえ、私たちこんなに頑張って走ってるけど、そのうち瞬間移動的なもの使えたりするのかな?」


 その事を聞いた清水自信も、少しは気にしていたらしく、またもや走りながら調べ、そして伝えた。


「ええっと、あールチーナさん、朗報です。いや悲報ですかね」


「?」


「いやその、始めたばかりの初心者でもある程度の転移が使えるらしくて……」


「お、おいおい、まさかとは思うが……」


 ルチーナは勢いよく走っていた体をだんだんスピードダウンしていき、やがて清水と共に静止、あまり聞きたくなさそうな顔で清水を見た。

 清水はゴクリと唾を飲み込むようにし、ゆっくり告げた。


「マップの緑色の○(まる)を選択すると、そこに転移できるみたいです」


 そしてその瞬間、清水の前からルチーナの姿が突然消えた。


「えっ、ルチーナさん?!」


 ルチーナに継いで清水もマップを開き、今まで足を使って向かっていた、最初の街の所にある緑色の○を選択、すると視界上に《いいえ・はい》の2択が浮かび上がり、勿論清水は《はい》を選択した。


 眩しい光が引いていくとともに、すぐ目の前に立っていた人間を目視するやいなや、清水は怒鳴り立てた。


「ちょっとルチーナさん!ほぼ説明の途中みたいな時にいきなり実行しないでくださいよ!」


「よしりっきー、さっきのスライムから落ちてきた素材でなんか作ろう」


「無視しないでください!」


「あ、対水色スライムの(つるぎ)なんてのあんじゃん」


「だから聞いてますか?!」


「うげ、スライム装備なんてあんじゃん、見た目からして着心地悪そうだな……」


「ねぇってば!」


「うっひー、触手スライムなんてのも後々作れるじゃん、いかにもな桃色スライムだなんて…」


「そろそろほんとに怒りますよ?!」


「うわ〜、互いの権限さえが承諾状態になってればそーゆーことも出来るのね……恐るべし触手」


「………ルチーナさんもう少しスライム狩に行きません?桃色スライム中心で……」


「んじゃ〜この街見て回るか」


「あ、……はい」


 何か色々と無視され続けて最後には普通に拒絶気味になったルチーナは、もうこの話をやめようと別の話題に切りかえた。


「とりあえずあっちからこーんな感じで歩いていこう」


「こっちからの方が良くないですか?」


「それもそうだね……そうするか!」


「では早速行きましょう」


 ルチーナの開いた公開マップに2人は指をさしてこれから歩いてみて回るルートを決め、そしてそのまま街探索へと2人は足を動かした。


 少し歩くと先程よりプレイヤーの人数が多く見え始め、そこからさらに進み、プレイヤー同士の距離が1~2メートル感覚ぐらいななってきた頃、視界の右側に突っ込んだら押しつぶされてHPが減るんじゃないかという密度に群がってる人集(ひとだか)りを発見した。


「なんだあれ?」


「さあ?お金でも投げてるんですかね」


「とりあえず無視するか」


「ですね」


 そう言って2人は暑苦しそうな人集りを素通り、そしてまたひたすら歩いた。


「結局なんか面白いものとかなかったですね〜」


「まーこの街は初期の街だし、そんな建物とかイベントはなさそうだね」


「結構長い時間この世界にいたのでそろそろ現実世界に戻りますか?」


「時間的にもそのそのご飯の時間になりそうだしね……」


「じゃあ戻りますか」


 2人は結構長い時間この世界にいたおかげで、体力的な疲れはないが精神的な疲れが見え始めてきたので、一旦現実世界へともどることにした。


 あっちの世界から現実世界へと戻ってきた2人は、ほぼ同時に頭に被ってるヘルメットを取り外し、ルチーナの方が先に口を開いた。


「そろそろご飯かと思って」


 それに続いて清水も


「少し疲れたのでちょっと戻ってきました」


 それを聞いたフェミアは、いつもの笑顔で


「それじゃあそろそろご飯でも作りましょうかね〜」


「あ、私たちは1度三四素瀬荘の方で済ませてまた来ます」


「同じくー、友1号も食うかー、」


「えっ、私?」


 いきなり質問されたミシェリーは、ボーッとしていた中で急に当てられたので、一瞬何を聞かれたのかさっぱり理解することが出来なくなり、「う、う〜ん」と悩んでいると、すぐ横にいるフェミアから


「もし2人の方でご飯が済ませられるんなら〜ミリーも行ってらっしゃ〜い」


 というお告げをもらった。

 フェミアの言葉でさっきの美希が言った言葉を理解したミシェリーは、思わず「えっ?」という声を出して、2人の少女へと視線を向けた。


「うん、歓迎するよ」


「こいこーい、」


「じゃ、じゃあ行こっかな……」


「は〜い、いってらっしゃ〜い」


 話が決まったということで、少女3人組は早速ニルン邸を脱出、そして目的地の三四素瀬荘へと楽しいおしゃべりをしながら歩いていくことになった。


「さて〜、今日もみんなで作ろうかな〜」


「ぬぇ〜?やだよ〜」


 少女3人がニルン邸から一時居なくなったことにより、そこには必然的に大人組が残り、それでもやっぱりフェミアはみんなで料理をしたいということになった。


「あ、僕手伝いますよ」


「私も勿論参加させてもらいます」


「ほらほらルチーナ〜、一緒に作りましょ〜」


 清水とノルアはすんなりと承諾、残りはルチーナのみ


(やんないの?)


『だってお兄ちゃんみたいに料理できないし……』


(いや、お前も結構できる方だろ)


『た、卵焼きくらいなら……』


「にゃ〜〜」

(謙遜しすぎ)


「ほぉら、可愛いネコちゃんも「参加しろ〜」って言ってますよ〜」


(参加しろ〜)


 俺はフェミアの言葉に続いてルチーナを見つめながら伝えた。


「あぁもう分かったよ、分かったけどあんまり手伝わなからね?!」


「やった〜、それじゃあ早速キッチンに行きましょ〜」


「今日は何を作るんですか?」


「カレーでもどうでしょう?」


 ルチーナとクロネコだけを部屋に置き、他さんには今日のメニューについて話し合いながらキッチンへと向かっていった。


(あれ、いかないの?)


『行く、行くけど……ほんとに下手なの分かってるでしょ…?』


(そんなそんな、お前の作るもんは全部絶品だぞ。だからそんな弱気になるなよ)


「う、うん」


 ぎこちなく頷き、ルチーナは俺を腕に持ちそのままキッチンへと小走りで足を運んで言った。


 今日作ったカレーは間違いなく絶品だった。

 ノルアやフェミアには悪いが、正直いつもより美味しく感じてしまった。

 やっぱり結望の作ったものだと美味しく感じてしまうのだろうか、結局言えてしまうことはと言うと……


 謙遜しすぎ。ただそれだけ。

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