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平和な日常にはバトルが必須【圧倒的処女作】  作者: 作作ころっけ
4章 ゲーム三昧
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7話 この量の種類、スライムだけらしいです

「うっし、とりあえずぱぱっと読み終わったぞ〜」


「こっちも終わりました〜」


 あれからやく数十分、最近のゲームはどんどん説明書の量が多くなってきているので昔の何十倍の時間をかけてよんでみた結果、色んなことが分かった。


「まずこれ指一本でいいらしいな」


 ルチーナは目の前をサッと人差し指で上から下に下ろしてみた、するとそこには先程と同じく謎のエフェクトと共に半透明のウィンドウが出現した。


「指一本でもいいけどとりあえずそんな感じの動作したら出てくるんじゃないですかね」


「指五本でも出てきたしな、まあとりあえずどこ行く?」


 ルチーナは半透明のウィンドウの右上にあるバツ印を押して目の前の四角い窓を消し、いかにも何かを剣でぶった斬る動きをした。


「モンスターはこの街を出たすぐの所に初心者オススメのスライムがいるらしいですよ」


「スライムね〜、一応初心者なわけだし一振やっていくか」


「それじゃああっちの方向です」


 この世界に来て1番最初にすることがスライム狩りと決まった2人は早速この街の出入口に当たる表示されるマップの端の方までてくてくと歩いてやってきた。


「さっきの赤と黒のイカつい装備してた奴、レベルどのくらいなんだろうね」


「なんかラスボスなんてとっくの昔に倒しましたよ〜的な感じ出てましたね」


 2人はそんな話をしながらCPUの兵士が立っている門をくぐり抜けると、目の前には小さな丘陵のある緑が生えた景色が広がった。

 そしてその1面緑色の景色の中、ポツポツと水色の物体が動いていた。


「見た感じというか、全くの無害なきがするんだけど……」


 ルチーナは目の前にやってきた水色のスライムを指でつんつんと突っつきながら言った。

 実際ルチーナが突っつくのをやめ、何もせずに棒立ちしていてもただ周りをうろちょろしているだけで、視界の上にあるHPバーは1ミリも減っていなかった。

 そのHPバーが減らないのをみてルチーナが頭の上にクエスチョンマークが出ている気がした清水は、何故か慌てて説明を始めた。


「ええっと!そのスライムは初心者にオススメですけど、本当に初心者中の初心者用らしいです。その水色とは違う青色のスライムは少しダメージを与えてくるそうです」


「へー、なるほど……飼いたくなってきた」


 ルチーナが冗談交じりに言うと、それを聞いた清水は真顔になって


「実際結構飼ってる人いるみたいですよ」


「げ………」


「飼ってるってより、庭の雑草とか処理してくれるから庭に放し飼いしてるって人がいるんです」


 庭の雑草ですらしっかり成長してくれるというすごく細かいところまで再現しているこのゲーム、その庭の雑草を放置しているとそれが原因で沸くモンスターもいるらしく、雑草を生きる糧としてるスライムを飼ってる人は案外多い。


「ま、まあいつか家ができたら飼ってみるのもありね……」


 ルチーナは頭の中で勝手に雑草を切ってくれるマシーンがこのゲームにあることを祈りつつ、とりあえず目の前にいる水色スライムを左腰に装備してある剣を引き抜き、なんの躊躇いもなくスパッと切ると、流石初心者用のモンスターと言うべきか、なんの悪あがきもせずに小さな「ポンッ」という音とともに消えていった。

 そして今まで水色スライムがいた所には、謎の物体が落ちていた。

 清水はその物体を拾うと、説明を欲しがってる顔をしているルチーナをみて、しっかりと説明をした。


「これは《水色スライムの核》ってやつです。主に防具や装備と合成して、スライム相手に強くなれる防具と装備を作れるらしいです」


「スライム相手に強くなるって、そんな需要のなさそうなアイテムいるか?」


「いや、スライムと言っても、今みたいな無害なスライムもいれば、結構強めのボススライム的なやつもいるそうで、それを攻略するために必要不可欠だとかなんだとか……」


「い、一応最後までいるアイテムではあるのね……」


 想像外のことを知らされたルチーナはなんだか納得してないような顔をしてもうひとつ清水に質問してみた。


「さっき《水色スライムの核》って言ってたけど、この世界スライムって何種類いるの?」


 ルチーナに聞かれた清水はゲーム内でとあるサイトを開いて必死に詮索中、ものの数秒で見つけたその情報によると


「えっと、まだ全種類は発見されてないそうですが、今のところ30種類ぐらいですね」


「さ、30もいんのかよ……」


「しかもまだ全種類じゃない訳ですし、これからもっと見つかる種類も増えますね……」


 あまりの多さにこのゲームのスライム愛を感じたルチーナは、ふと思ったことを言ってみた。


「もしかしてそれ全種類別々の技とかあったりする…?」


「ありますあります。火とか水攻撃は勿論、毒とか痺れとかの状態異常を付与するスライムや、触手状のスライムもいるらしいです 」


「もうなんでもありね……」


「それでボスのスライムは主に何種類かの特殊効果を備えたスライムだから強いらしいです」


「うわー、会いたくね〜」


「まあマップをどんどん開拓しない限りそのスライムには出会いませんし、行動範囲のレベル制限だってあるんですし、しばらく行けないんじゃないですか?」


「だなー。まあスライムもいっちょ殺れたことだし、街探索でもする?」


「したいです!」


「それじゃ街へ帰還っっ!」


 スライムについて色々話していただけでもうたくさんのモンスターを倒したと錯覚した2人は、休憩がてら街の方に戻っていろいろ見て回ることにした。

 今2人は頑張って走ってもんの方へ向かっているが、テレポート出来ることを知るのはいつの日やら………





 その頃一方

 現実世界のグループは現在、2人が一生懸命走ってるのをみて笑い転げていた。

 その笑いの元は言わずもがなテレポートの件で、妹には悪いが俺も呼吸困難になりそうなぐらい笑ってしまった。

 やっぱり結望はこの手のゲームはあんまり得意じゃないらしい、それにしてもなんでこんなに笑ってしまうんだろうか、改めて俺は冷静になって考えてみたが、どうしても笑いが勝ってまともに考えることが出来なくなっていた……


「あはっ、ルチーっさんっ!私達と同じ間違えしてる!あははっ」


「にゃにゃぁぁっっ」

(お前ら同じことしてたのかよ!)

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