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平和な日常にはバトルが必須【圧倒的処女作】  作者: 作作ころっけ
4章 ゲーム三昧
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6話 説明がないと辛い時もある

 今朝は昨日の大変なニュースの話で始まりを迎えた。


「それにしてもルチーナさんほんとに怪我ないんですか?」


「大丈夫だって、その公園とは全然離れた場所にいたし」


 昨日の夜、たまたまルチーナがテレビを見ていたことにより早く気づくことができ、被害が甚大(じんだい)になるまえに食い止められたおかげで、爆発の影響は事件現場の公園から少し周りの方までしかなかった。

 そしてその時ニルン邸内にいたメンバーは、ルチーナの力によりその時の記憶に少し変更が加われている。


「野次馬にならなかったのかー、」


「なってないって」


 美希の質問を軽く返しながら朝食のサラダを口の中に押し込む。

 あの時ニルン邸内に居たフェミア、春、美希の3人には、ルチーナとノルアと清水の3人で少し買い物に行っていたと記憶されている。


「なんなら爆発の音を花火って勘違いしてましたよ」


 汁物を飲み干した清水が付け足し程度に言い放った。


「私も爆発の音だとは思いませんでした」


 それに続けるように朝食を作ったノルアが自分の料理を食べながら言った。

 そしてノルアが言い終わるのを見計らって春と美希に挟まれる形で朝食を食べていたミシェリーが気になったことを聞いてみた。


「それより昨日の夜ミーちゃんがいなかったんだけど3人は知らない?」


 ミシェリーは美希に抱き抱えられてるクロネコを指しながら言った。


「んあ?しらねーなー」


「右に同じくです」


「私も存じ上げないです」


 聞かれるやいなや3人続けて知らないの1点通し、おい、お前らが1番知ってんだろうがよ。


「そっかー、まあ今いるんだしいっか〜」


「終わり良ければ全て良しってやつかー、」


「間違ってるような間違ってないような…それでも無事で良かったね」


 挟まれるミシェリーの隣2人が並んで言った言葉でその場は和み再び別の話が始まった。


「それより〜、昨日はとっても楽しかったわ〜」


 みんながお箸を進める中いつのまにか1番早く食べ終わっていたフェミアが急にしゃべり出した。


「最近のゲームは本当にリアルですごいわね〜」


 特に何か言うこともないのでそな場にいる皆はフェミア1人の話を口に食べ物を入れながらきいていた。


「死んじゃった時はびっくりしたけど〜痛みがゼロっていうのは現実世界にも影響が出そうね〜」


 その場でもぐもぐと食べ進めている6人の中で春と美希の2人だけがその動きをやめて相槌をうち、言い返した。


「それ結構ネットとかで話題になってて、近いうちに痛覚設定ってのが実装されるらしいですよ」


「ガチな痛みじゃなくて最高でも実際の30%の痛みがあるらしいぞー、」


「ん〜、それはそれでちょっと怖いわね〜」


「30から0%までどこでも設定出来るらしいので、5%ぐらいならこちょこちょみたいな感じじゃないですか?」


「それはそれで戦いに集中できなくなりそうね〜」


「なんだかやりたくなってきた…朝ごはん食べ終わったらやってもいいかー?」


「今日はルチーナと清水君にさせようかしらね〜」


「えぇっ?私っ?!」

「僕ですか?!」


 関係ない関係ないと所々聞き流していた2人に来た急なお誘い、昨日の1件で結構疲れているが、その事を話すわけにも行かないし、それでいて普通に断るのもなんだか申し訳ないと、渋々承諾することとなった。





 渋々承諾してから丁度2時間ほどたった頃。

 久しぶりに庭に出て体をを動かしたルチーナと清水は、今はリビングにたる2つのソファの上で仰向けに寝っ転がっていた。


「それじゃあ心の準備はいい?ルチーナさん」


「おっ、おう」


 頭にヘルメットのような機会を被っているルチーナに対して確認をとるミシェリー。


「おーい、そっちのお前は大丈夫かー、」


「大丈夫です、あと僕の名前は清水力弥です!」


 こちらも同様に頭にヘルメットを被っている清水に確認をとった?美希は親指を立てた。


「それじゃあ2人とも〜あっちの世界堪能してね〜」


 その声を合図に、2人はヘルメットにある起動ボタンをポチッと、目を瞑りながらなんと躊躇(ためら)いもなく押した。





 目を開けるの目の前には見上げても頂上の見える気がしない大きな塔があった。


(……これが、ゲームの世界か……)


 ルチーナは自分の体をぺたぺたと触りながら心の中で思った。


 それにしてもこの塔はなんなんだ?

 もしかしてこの世界の中心になる塔だったりするのだろうか、それとも各地点に何本も生えてる塔なのだろうか、どちらにせよこれは高すぎる。


 1人塔の前で口を開いたままボーっとしていると、すぐ隣で誰かの体が生成された。


「うっ、ここが異世界かぁ……あ、もしかしてルチーナさんですか?」


「えっ?あっ、そうだけど」


 いきなり隣に出てきたヤツにいきなり言われたので一瞬「だれ?」と思ってしまったが、この状況で自分の名前を知っている人なんて1人しか居ないわけで…


「ねえりっきー、この塔どう思う?」


 隣にいるやつが清水力弥だと言うことを前提にルチーナは聞いてみた。


「さあ、分からないです。こうゆうゲームって何も無いところでスライドとかしたら何か出てくるんでしょうか」


「あー、なんかそんなのあるよな」


 清水に言われて何かを思い出したルチーナは、とりあえず指5本を使って宙を()く、すると何かのエフェクトと共に半透明のウィンドウが表示された。


「うお、なんか出てきた」


「まじですか」


 隣にいるルチーナの目の前に半透明のウィンドウが出ているのを目視し、清水も指5本を使って空をスライドしてみせた。

 すると清水の前にもルチーナと同じく何かのエフェクトと一緒に半透明のウィンドウが出現した。


「ってかなんだこの名前、プリングちゃん…ってなんだよ」


「こっちは せんぷって名前ですよ?!」


「お前の方が美希のやつか!」


「ルチーナさんの名前多分、季節の春からスプリングで来てるんだと思いますよ?」


「だったらお前のせんぷってなにが由来してんだよ?!」


「分かりませんよ〜!」


 とある世界の大きな国の中央にある塔。

 その前で2人の初心者は名前について疑問を抱きつつ、大事となりそうな操作を少しでも覚えようとしたが何がなんなのかさっぱり理解出来ず、最終的に電子説明書を読むことになったのだった……

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