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平和な日常にはバトルが必須【圧倒的処女作】  作者: 作作ころっけ
2章 true start
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3話 何をしてるんですかあなた達は

文字数(空白・改行含まない):2382字

 キルカイア都市 一宮区の入学式の日は午前中に始まり正午過ぎに終わる。

 この日はただこの学校での一日のおおまかな流れや、規則と禁止事項、そして魔法を扱える人に喧嘩を売っては行けないなど、色んなことを言われて終わった。本格的に授業が始まるのは準備などがいろいろあるおかげで明後日になるらしい。


 一宮普通学校の正門校門から出てくるのは新一年生。23年生は後片付けやらで少し遅れてからの下校となる。

 その新一年生は早速作った友達と集団となって下校していた。

 新一年生だけで何百人といる中のひとつのグループ、それは女子3人の小さなグループだった。


「ねぇねぇ、ミシェリーちゃんの家ってどんな感じなの?!」


「私も気になるぞー」


 2人の女子にいきなり私情を問いかけられたその少女はミシェリー・ニルン、現在千歳美希と笹木春という2人の質問に少し頭を悩ませている。


 (どう答えればいいのかな…私あんまり他の人の家なんてみたこたなかったけど、2人と話してるとなんだか私の家、他の人よりすごいのかもしれないし……)


 悩みに悩んだ結果ミシェリーはとりあえず適当に答えることにした。


「ふ、普通だよ〜私の家普通普通〜…」


 答えの普通という言葉に対し2人は珍しいものを見たかのようにいきなりミシェリーに顔を寄せて目をキラキラさせながら


「普通って言った?!行きたい行きたい見せて見せて!」


「どっちだー!友1号の普通の家はどっちだー!」


「えっ、ちょっ」


 寄りかかってくる2人の姿にミシェリーはささっと避け、2人はお互い頭をごっつんこした。

 千歳美希は小さく(かが)んで両手で頭を抑える一方、笹木春は石頭なのか平気そうにしていた、そして屈んでいる美希を見ながら、何事も無かったかのようにミシェリーに話し始めた。


「ごめんごめん〜ちょっと普通の家ってのに憧れててさ〜」


「うぅ…うちの…ところ…普通じゃない…」


 笹木春はいつもの口調で、

 千歳美希は頭を抑えながら枯れそうになった声で言った。


「普通じゃ…ないの?」


 2人の発言に対しミシェリーはあまり理解が出来なかったのか、疑問を投げかけた。


「そうそう、実は私とコイツ一緒のとこに住んでてさ」


 そう言いながら笹木春は未だうずくまってるままの美希を指でさしながらそういった。続けて千歳美希も先程と同様の声で


「わたしたち…ただの飯処の…近くにある…三四素瀬荘(さしすせそう)ってとこ…住んでる…ほんと…名前変えてほしい…」


「まっ、これ以上言えることはないかもなぁ〜」


 これを聞いたミシェリーは自分のニルン邸が普通じゃないことを取り消したくなり


「あっえっと。実は私の家も普通じゃなくて…」


「ほんとかっ?!」


「なかまかー?!」


 そしてまたミシェリーの視界の両端に2人の姿が見えた。そして先程と全く同じ動きをして2人は頭をごっつんこした。


「あ〜またやっちまったなこりゃ」


「ぁ……てんごくで…あおう…たっしゃで…な……」


 さっきと同じく笹木春は石頭のようで全く平気のようで笑っていたが、千歳美希の方はダメのようでその場でバタッと倒れてしまった。


「えぇっ!ええぇぇっっっ?!?!美希ちゃんっ?!」


「あー大丈夫大丈夫、まぁおんぶする羽目になったけどね〜…」


 ミシェリーがいきなり倒れた美希を心配そうにしている隣で、春はなにやら落ち着いた様子でそう言った。


「おっ、おんぶですか?」


「そうそうおんぶ。あ〜そだ、折角だから一緒に三四素瀬荘来てみる?」


「えっ?」


 ミシェリーが今起こってることが把握できない中、更に追い打ちをかけるように春は言った。案の定ミシェリーも反応に困ってしまった。


「いやさ、今までの話してるとお互い色々ありそうだから、うちまでの道のりでなんかお話でも〜ってね」


「お話…ですか」


「少し帰るのが遅くなっちゃうし、嫌ならいいけど」


「行きますっ!一緒にお話したいです!あと美希さんのことも気になりますし……」


「決まりだな、んじゃあもう行きますかっと…ついてきてね〜」


 春は喋りながらぶっ倒れた美希を軽々おぶると、何も持っていない時と歩くペースを変えずに足を動かし歩き始めた。それにミシェリーも横に並んで歩き始めた。そしてこの後フェミアやルチーナのために自慢話をたくさん思い考えてた。


 後の学校生活を話しながら暫く歩いていると、これから通る歩道の先にある交番で、3人の人が警察2人と話し合ってる姿が見えた。


「あの人たち何かやらかしたのかな〜」


「私達も気をつけないとね〜」


 それを見たミシェリーと笹木春はあまり興味深くみずにすたこらさっさとその交番を通り過ぎようとした時、突然声をかけられた。


「あっ!ミリーじゃん!なぁなぁちょっとぉ!」


「あらあらミリー、お願いこの警察の方の話を聞いてくれる?」


「こちらからもお願い致します」


 それは2人のうちミシェリーの方にかけられた言葉で、その3人はほとんど他人とのコミュニケーションをあまりしていないミシェリーにとってもよく一緒にいる存在であった。


「さささ3人ともっ?!何してるの?!」


「おや?ミシェリーちゃんこの人たちとお知り合い?」


 目の前の3人の女性、ルチーナ、フェミア、ノルアの姿とフェミアの肩に乗っているクロネコの姿をまじまじと目で見ながらミシェリーは驚いた。そしてその隣にいる千歳美希を背中に背負ってる笹木春は何やらニマニマと口角を上げてそれを眺めていた。


「いやさあ、フェミアの奴が調子に乗ってさぁ」


「ちょっとルチーナ、人のせいにしないでよ!あなたも共犯者でしょ?」


「2人とも、落ち着いてください」


 と、こんな感じで、この場は交番の前でありながら賑やかになった。



 その後、フェミア御一行はミシェリーの用事を聞いてからそそくさとニルン邸に帰っていった。

 そしてフェミアから少し寄り道してもいいと承諾を得たミシェリーは、隣にいる千歳美希を背負ったままの笹木春と共に「三四素瀬荘(さしすせそう)」へと足を運んだのであった。

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