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平和な日常にはバトルが必須【圧倒的処女作】  作者: 作作ころっけ
2章 true start
14/73

1話 ミシェリー、初の友達ができる

第2章スタートです!


文字数(空白・改行含まない):2442字

 季節は春、並木桜がそよ風に煽られ綺麗な桜が舞い散る季節、それと一緒に沢山の節目を迎える人が入学を迎える時期でもあった。

 キルカイア都市 一宮区、一宮普通学校中等部。

 全校生徒約2000人の普通学校の入学式は小学生、中学生、高校生の全ての入学式を一度に挙行しており、数千単位の生徒が入る体育館はあまりにも大きく、その舞台側には今年この学校に入学する新一年生が横に小中高別で何列も並んでいた。

 その中の一人の少女、ミシェリー・ニルンという少女はその入学式をとてもワクワクとして迎えていた。


 長い時間次々と何人もの新一年生の名前が呼ばれていき、遂に自分の番。


「ミシェリー・ニルン」


「はいっ!」


 名前が呼ばれたら元気よく挨拶するように言われたミシェリーはその場でとても嬉しそうに返事をした。

 そして何事も無く次の人の名前が呼ばれていく、呼ばれる殆どは漢字名義であるが、ミシェリーのような名前の人も何人かみうけられた。


 新入生の点呼が全て終わり、次に校長の話が長々と続いた後に入学式は無事終了、何列もあったものを更に分割し、それぞれの教室へと担任をする教師が案内した。


 ミシェリーは1組であった。クラスに入ると教室正面にある電子ボードには「各自適当なところに座る」とだけ書いてあり、ミシェリーは軽く見渡しなんとなく窓際の1番端っこの席にポツンと座った。


 ミシェリーは今までの12年間、あまり人との接触はなかった。

 母であるフェミア、家の手伝いをしているノルア、そして年の差友達のルチーナ。そして他に2、3人としか会話をしたことがなく、ほとんどがミシェリーの歳を大きく上回っている。

 ミシェリーにとって小学校に行ったこともないし同じ歳の人と喋ることなど一切したことがなかったので、どう接すればいいのか分からぬまま先生による学校の説明が始まってしまった。


 先生の話と言ってもそう長くはなかったし難しくもなかった。

 ただこの学校で禁止されていることを何点か言ったり、トイレの場所やこれから必要になってくる大事な部屋を大まかに説明をするだけして、最後には「大事なところは後の学活授業にて説明します」と言って一旦休憩となった。


 先生の話が終わり、20分という少し長めの休み時間を貰った1年生は早速友達を作り始めた。

 男子は早々小学校の時から友達だったものはその友達と合流してから新たな仲間を作り早速ひとつのグループになっていた。

 女子も男子ほど騒がしくないが少しづつ友達作りをしているみたいだった。

 それを見たミシェリーは一つだけ思ったことがあった。

(私意外と人見知りだったのかな…)

 そう、今まで人との交流がなかったミシェリーは自然と人見知り体質になっていたのだった。おかげで友達作りが難しい難易度となっていた。


 でもミシェリー本人が話しかけなくとも、相手が話しかけて友達になるというパターンもある。

 それが今から起こることだ。

 ミシェリーが自分のことを人見知りだな〜としみじみ思いながら窓の外を見ていると、不意に横から声をかけられた。


「窓にゴミでもついてるのかー、ひとりぼっちなのかー」


「えっ?」


 その声は女の子だった。身長は中学一年生にしてはやや低め、そして極めつけは綺麗な薄紫色の髪の毛だった。

 あと、なぜか語尾に伸ばし棒がついているのが不思議な子だった。


「もしかしてひとみしりだったりするー?」


「えっと……」


 ミシェリーは困った反応をしてしまった。

 ここで素直にYESと答えればいいものを、何故か心の中でどうしても認めたくないミシェリーは尚更困る表情を見せた。


「よかったら友達なるかー、私も友達いないからさー」


「えっ、あっ、うん……」


「そうかそうか、よろこべお前ー、私の友達第1号になったんだぞー」


 しかしミシェリーは引きつった笑顔を見せていた。

(こんな形で新しい友達が出来るとは思わなかった)

 ミシェリーは心の中でそう呟くと、またまた不意にその女の子の後ろから声が聞こえた。


「友達作りに熱心なのはいいけど、困らせるのはやめろよ美希」


「えー、困った顔なんかしてないぞー、いて…」


「してるだろうがバカ」


 そう言うと後ろから来た子はどうやら美希と言うらしい、語尾に伸ばし棒を付ける女の子の頭をペシッと平手打ち。


「ごめんね〜うちの子が。私は笹木(ささき) (はる)、んでこっちの馬鹿が千歳(ちとせ) 美希(みき)さっきはごめんね」


「あっ、ええっと、私はミシェリー…ニルン…です……!!」


「ミシェリーちゃんでいいかな?、とりあえずよろしく!」


 まさかの2人目のお友達!やったっ!

 ミシェリーは心の中でガッツポーズを決めた。

 このままこのふたりが来なければ、ひとりぼっちで今日が終わるかもしれなかったけれど、なんとか友達ができたので、家に帰ったらルチーナに自慢してやろう!とまた更に心の中でガッツポーズを決めた。





 一方その頃ニルン邸では、ルチーナがフェミアとノルアを前に正座させられ、説教をさせられていた。


 今日の朝、ミシェリーが入学式の為に家を出る2時間ほど前、ルチーナがクロネコのミリーと脳内で会話を繰り出していた時、終わり際に俺はルチーナに、「このことはしっかり白状しとけよ」と言うと、ルチーナは「別に怒られないし〜」と言いながらサラッと朝ごはんを作っているフェミアとノルアに言うと、2人は即座に手を止め、ルチーナに襲いかかってきたのだった。


 そしてミシェリーが入学式の為に外に出ても2人のお説教は続いていた。

 途中ルチーナが「ミリーの入学式行かないの?」などと話をそらす話題を出したが、「ミシェリーは今関係ないでしょ」とフェミアは言い張り、「ミシェリー様なら友達を何人も作って帰ってくるでしょう」とノルアはルチーナの傷口を広げ、ルチーナはあっさり撃沈。結局のところ、自業自得と言うやつだったのだ。


「なぁクロネコ〜助けてくれ〜」


「にゃにゃぁぁぁっ」

(反省しろぉっっっ)


 その時に、本当にミシェリーが友達を作ってることなんか1ミリも思わずに、ルチーナはクロネコミリーに助けを求め、そしてあっさり断られたのだった。


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