表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

コント

コント「落花生」

作者: あさま勲

ボケ「人間、意外と知らない事って多かったりするわけで……ピーナッツを日本語で落花生と呼ぶことを君は知らなかったりしますか?」

ツッコミ「知ってますよっ!」

ボケ「では、なぜ日本語で落花生と呼ぶかは知っています?」

ツッコミ「それは知らないですねぇ……」

ボケ「ピーナッツはナッツ……つまり木の実なわけですね。ピーナッツの木は、とても大きな木で高い枝から実を落とすことで地中に埋める……これが落花生という日本名の由来になっているわけですね」

ツッコミ「成る程……一応の説得力はありますね」

ボケ「ちなみに日本では主に千葉県で作られていて、日本産のピーナッツ、その八割が千葉県産なんですよ」

ツッコミ「それは聞いた事があるかな……」

ボケ「これには理由があってですね」

ツッコミ「ほう、どんな?」

ボケ「千葉県と言えば太平洋に向かって飛び出す房総半島……この半島という地形が幸いにもピーナッツの封じ込めに有効活用できた結果だったりします」

ツッコミ「……幸い? あと封じ込め?」

ボケ「ピーナッツは極めて繁殖力が強く根絶が難しい植物で、瞬く間に広がりピーナッツの森を作り出してしまうわけなんです」

ツッコミ「だから海に囲まれた半島という地形を持ってして封じ込めたと?」

ボケ「その通り……江戸時代にピーナッツが持ち込まれたわけですが、管理を誤り爆発的に繁殖してしまったんです。ですが最初の栽培が海に囲まれた房総半島で行われたことで、広がるピーナッツの森を抑え込み、なんとか江戸へと雪崩れ込むことを食い止めることができたんですよ」

ツッコミ「江戸時代の人たちも苦労したんですねぇ」

ボケ「今の日本製ピーナッツもピーナッツ駆除の副産物ですね。千葉県がピーナッツ生産日本一ってのには房総半島のピーナッツ駆除が未だ続いている証拠でもあったります。そして、売られるピーナッツの収益で、彼らはピーナッツの駆除費用を稼いでいるんです」

ツッコミ「いまのピーナッツ農家も大変なんですね」

ボケ「そう。ピーナッツ農家は農家とは名ばかりのハンター……狩人に近い職業なんですね。実際に会ったことがありますが、まさに狩人といった眼力がありましたよ」

ツッコミ「日本の平和は、房総半島のピーナッツ農家が守っているわけですか……」

ボケ「そう。だから平和を守るためにも君ももっとピーナッツを買って食べなさい……ピーナッツとの戦いは、なにも日本だけで行われているわけじゃありません。支援が必要なのは、どこの国ピーナッツ農家も一緒なんです」

ツッコミ「でも以前、東京ディズニーランド行ったとき、そんな木は見なかったけどなぁ……あそこは東京と冠されてるけど千葉県ですよね?」

ボケ「あそこは、ほぼ東京都ですよ。そもそも房総半島じゃありませんし」

ツッコミ「う~ん……やっぱイマイチ納得できないです。そんなにピーナッツ農家が大変なら、自分も少しぐらいピーナッツの事を知ってても良さそうなんですが……?」

ボケ「鋭いですね。ピーナッツって、実は南米原産で豆科の一年草なんですよ。受粉後、雌しべが針のように延び地面に刺さって地中で実を結ぶ。花が落ちた場所に実が生まれるから落花生と命名されたわけです。ちなみに中国経由で伝来したため南京豆とも呼びますね……ですので最初の栽培が房総半島って事は、まず有り得ないでしょう」

ツッコミ「つまり、全部嘘ですかいっ!」

ボケ「千葉県が日本最大の産地。江戸時代に日本に伝来は本当だから半分は正しいですよ? 全部嘘ってワケじゃありません」

ツッコミ「肝心な部分は全部嘘じゃないですかっ!」

ボケ「ちゃんと正しい落花生の事も教えましたよ。豆知識が増えて、またひとつお利口になりましたね」

ツッコミ「ど~でもいいデタラメ知識を大量に吹き込んでおきながら、何がマメ知識ですっ!」

ボケ「落花生……ピーナッツは豆科の一年草。まごう事なき豆知識です」

ゲラゲラコンテスト投稿作品で「ティーシナルヒビ」の「落花生」を漫才形式にした焼き直しです。


人物をボケとツッコミに分けて表記しろとあったのでボケとツッコミとなりましたが、いわゆるボケとツッコミの関係にはなってませんね。

書き手としても納得はしてませんが……まあ良いか。


FireタブレットにGooglePlayを入れBluetoothキーボードと無線マウスを用い「小説ノート」というアプリで書いてみました。

PCに近い感覚で書けますがコピペの操作がスマホと同じ方法しかできないのはメンドクサイな……


まあ、とりあえず生きてます。

よかったら元ネタの「ティーシナルヒビ」の「落花生」も読んでみてください。


12/22

気になる部分があったので、チョロっと修正しました。

12/25

落花生の蘊蓄を追加。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ