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CALL Ⅴ

『本物の岩城リツキ』

 そう呼び止められた。本物の……という言い方が、リツキの勘に触った。

 何もなくても嫌いな男だっていうのに、フルネームで呼び止められるのは反吐が出るほど、不機嫌になれる。

『……誰かに取られるぞ。大事なものは、もう少し大切に扱え』

 何も言い返せなかった。

 トサキが何の話しをしているのか、口にされなくても、明確に感じとれたから。

 ……こいつが考えてるのは、あいつのことばっかりだからな……。

 悔しい想いで、トサキと擦れ違った。一度立ち止まり、遠のくトサキの姿と、トサキが現れた辺りの庭を見透かした。真っ直ぐ、足を進める。

 ……お前に、譲ったりするもんか……!

 あいつは俺の弟だぜ? 誰にも身代わりのできない、この地上でただ一人。

「カツ! お前、何やってんだよ、こんな所で」

 呼び掛けると、勢い良く振り向いた。注視するカツキの瞳が、何よりもきれいだった。


『CALL 完』

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