-1-
―――………あなたは”目には見えないもの”の存在を信じるだろうか。
2031年、とても不可思議な事件が起きた。
残虐な連続殺人。
通称・”紅蓮の粛清”。
被害者はやり手の青年実業家、月に数百万を稼ぐ風俗嬢、腕のいい内科医、広い島を持つヤクザの若頭。
年齢、性別、その他にも共通するところは見当たらない面々。
接点のない被害者たちから予測し、犯人は愉快犯ではないかと断定された。
しかし、捜査はまったく進展しない。
犯人は特定出来ている。
物的証拠も十分。
だが、捕まえることは出来ない。
なぜならば、犯人は既に死んでいる人物だからだ。
警察はこの事件の捜査を一旦打ち切り、誰しもが真相は闇の中だと思っていた。
姿が見えない。
手錠すらかけられない。
警察は犯人の犯行を見ているだけしか出来なかった。
しかし、この事件にある日、二人の少年が介入する。
「まーたこんな面倒くせぇ仕事かよ」
まだ顔にあどけなさが残る、どこにでもいるような普通の人間。
一人は髪を金色に染め、左耳に痛々しいほどピアスを付けているまさに不良。
整った顔は女よりも美しく、華奢な体つきが目につく。
もう一人は青年と呼ぶに相応しい落ち着きのある男。
茶色がかった髪と気品のある風貌。
そんな対照的な二人の手により、この事件はあっけなく解決すろこととなる。
”見えないもの”を浄化する力を持った少年。
”見えないもの”に触れることの出来る少年。
警察の間では、”牛若丸と弁慶の再来”と噂されていた。




