出会い。
俺…なんでこんなに好きなんだろ。。。
こう想い始めたのは、高校生になって、
やっと一年が過ぎようとしていた冬の寒い、ひどく風の強い日だった。
あいつと出会ったのは、中学一年になったころだった。
真新しい制服に身を包み、緊張して入学式を乗り越えたことを今でも鮮明に覚えている。
俺は、小学校の友達以外にも新しい友達が増え
毎日が楽しい日々を送っていた。
一ヶ月ほど経っただろうか。。。
いくら、男でもどうしても恋に落ちることがあると思う。。。
俺は、その期間に入ったのだった。
男友達での恋バナは、何か変な感じがした。
もちろん、こんな話になった・・・。
「この学校で一番誰が可愛い?」
という話題になった。
俺は、まだその頃本当に好きって感情は無く
まだ誰も好きって言えず、可愛いっても言えなかった。
しかし、友達の言うその女子は
下馬評通りというか、やっぱり大方の意見と一緒だった。
けど、俺は何か違う感じで・・・。
その女子は好きになれるタイプではなかった・・・。
それから、また一ヶ月くらいしただろうか。
俺は、ある一人の女の子が気になっていた。
名前は、山下 秋保。
学校のアイドルというような感じではなく、
むしろ、清楚な感じのおとなしく
時折見せる笑顔と明るさが印象的な女の子だった。
今、思うと・・・秋保に気になったときから・・・
俺の心情は変わってきたのかもしれない。
その後も秋保が気になって
しょうがない。
けど、出身小を違うのでうまく話しかけることもできるはずもない。
男だったら、全く知らない人でも
フツーに話せるのに、女子になるとなぜか変わってしまう。。。
これが、俺の弱点だった。
その後、俺の友達と秋保はフツーに話せる仲になる。
俺は、チャンスと思うがそのときに限って
違う友達と仲がよくなっており、
そんな親密なことを相談できるはずでもなかった。