表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

思い出しました!今なの??

作者: 時雨時雨

[リリュア・フォンデュ公爵令嬢、アンナ・トンパーズ男爵令嬢に対してしてきた数々の嫌がらせや暴力!!許し難い!

僕達と彼女が仲がいいからといって嫉妬して!!

よってこの卒業パーティーで第一王子である僕との婚約を破棄する!!]


いきなり卒業パーティーで婚約者である第一王子ハイン・プライストナ殿下から婚約破棄を言われました。

リリュアには身に覚えはなくアンナ・トンパーズ男爵令嬢も初めて知りました。

リリュアは学園の授業の他に王妃教育もしており、更に、王子の執務もしており、生徒会の仕事もさせられており、リリュアにはそんな事する時間はありませんどした。


[えっ…?どう言う事ですの…??]

全く理由が分からず狼狽える事しか出来ませんでした。


[嘘をつくのか!!!アンナは数々の嫌がらせや暴力で数々の傷を心や身体に負ったんだぞ!!今も震え泣いているじゃないか!!顔は綺麗でも心根はとても醜いんだな!!]


そんな事言われても、どうしていいか、リリュアは分からずにいました。


[うぅ~怖いわぁ~ハイン様ぁ~皆ぁ~!]

そういいなが震え泣きながら殿下や殿下の従兄弟で側近候補のマシール様や宰相の御子息ルジル様や王宮騎士団長の御子息リチャード様や魔法省長官の御子息デリル様に囲まれてしなだれかかっていました。


[…私はそんな事しておりませんわ!!]リリュアはそう言い返しましたが、まったく信用されません。


[まだしらをきるきか??証拠はあるんだぞ!!アンナには殴られ後や切られた後やビリビリに壊られた私物等があるんだ!!!]

[おい、リチャード未来の王宮騎士団長としてアンナが負った数々の暴力の罪人として殴って押さえつけろ!!!]


[はっ!!]

いきなり理由のわからない事に、リリュアは恐怖に怯えて、

[や、やめて……〝こないでぇぇー〟……!!!]

と叫びました!

顔を殴られ床に抑えつけられました。恐怖と痛みに涙がこぼれました。さらにアンナ嬢を囲っていた面々にもさらなる暴力をふるわれはじめました。


([ガツン]痛い……殴られた…顔もだけど頭と、押さえつけられてる身体が痛いわ………誰か誰か誰か……助けて……!!!…!


………あれ??何で痛いの?あれ?私って誰だっけ??……

…あっ!!私は橘陽菜18歳青春真っ只中の高校3年の空手歴15年の空手一筋の彼氏いない歴=年齢の脳筋バカだった筈!!

全国優勝も余裕~余裕のつわ者だった!!

あれ?何で死んだの??思い出せないんですけど!!

どゆこと??あれ~ぇー?

あの偉そうな金髪見た事あるわ!!

確か……後輩と試合して倒した後、後輩は〝私は余りにも空手バカ〟だったからか男の影も噂もないのを聞いたのか[先輩はこれでもやって乙女心と男心を勉強して下さい!!せっかく綺麗な部類に入るのに脳筋とは……]と…しかも男の後輩!バカにされながら渡され乙女ゲームだわ………。

確か〝僕の初恋をピンクの貴方に捧ぐ〟だっけ??貴方じゃなくて薔薇だったか……?何だった??

面白くなさすぎたあまり、きちんと覚えていない!!

ピンチじゃないの?今!私……!

所でさぁ神様、普通記憶って今思い出すぅ~??

痛さで思い出すなんて…なんて…脳筋すぎるわっ!!私!!脳筋あるある??かな?

てか、リリュアってあの金髪の婚約者の悪役令嬢だよなぁ~?主人公虐める的な?

あの金髪に興味ないんですけどー!!大声で叫びたい!!!

あっ!!リリュアも興味なかったみたい!

あのピンクが主人公??リリュアの記憶にも関わった記憶ないんですけどぉ~?どゆことぉ゙?冤罪っすか!マジっすか!

あのピンク怪しくない??転生者でしょ!絶対!!

私関わった事すらないし、ハーレム築きあげてんじゃん!

この蹴ったり殴ってきたりしてるのって多分攻略対象でしょ??絶対!!何か文句も言ってきてるし!!

普通に考えて令嬢に暴力とかないでしょ!普通!

周りもかなり引いてんじゃん!!!

何で暴力浴びせられてるのに平気に考えられてるの?って?リリュアも隠れ脳筋だったからだよ~??

あの金髪に興味なくて、剣や体術ならってたんだよなぁ~!

親はリリュアに甘々だし~!

脳筋は脳筋にしかなれないのかぁ~!悲し~!

さてさて、記憶が蘇ったせいか元々の隠れ脳筋だったせいかパワーがみなぎってきた!!もうかなり暴力振るわれてるこの状態!攻撃しても正当防衛になるよね。この状況。

何とか打破しなきゃね!!)



[ハハ…惨めな姿だな!リリュア!でもアンナに対ししてきた事の当然の報いだな!!]

とリリュアの事を嘲笑いました。


[ハイン様ぁ~皆ぁ~もういいのぉ~暴力はいけない事なのぉ~(あの公爵令嬢いい気味なのぉ~!気に食わなかったわぁ~綺麗な顔してぇ~!私にぃ~興味も関心も示さなくてぇ~!虐めてもこなかったしぃ~!証拠も自分で作らなきゃいけなくてぇ大変だったんだからぁ!でも最終的にはぁ~格好いい皆ぁ~アンナに夢中ぅ~だしぃ~いい子のフリでもぉ~しておこぉ~っと!)]


そんな中いつも一緒にいるご令嬢達は、勇気を振り絞って言ってくれたのでしょう。

《《やめてあげて下さい!リリュア様はそんな事いたしません!!!》》

と王子に意見するのは怖いだろに意見を言ってくるました!


[何だ??君達!証拠もある中で王子である僕に意見するのか??]

と彼女達にも罪をかけるつもりなのか?意見をまったく取り合わない王子殿下。


《《私達はいつもリリュア様と一緒に居ますがリリュア様がアンナ嬢に嫌がらせ等した所を見た事ありません…!

お話ししてる所すら見た事ありません!!ましてや暴力等!!》》



[君達はアンナが嘘を言ってると??それとも君達も共犯なのかな??]


《《共犯なんて…!!そんな事絶対ありません!そしてリリュア様の事も事実です!!!》》



そんな中リリュアは……、

(えー?嬉しいけど今なの??〝おっそーい!!〟私暴力振るわれてるんですけどー??脳筋だから少しは丈夫なだけで、痛いには痛いんですけどー!!!)

と思っていました!!



リリュアは……[押さえつけてるその手…お離し頂けますか……??

お離し頂けないのでしたら、此方も反撃する事になりますが……]と。


一方リチャード達は[

未来の騎士団長である俺に一令嬢が反撃等笑わせる!!]と………。


リリュアは……えいっ!と掴んでた手を払いのけ腕を捻り上げ思い切り股間を蹴り上げました。


[うっ……!!]っとリチャードは蹲りまリました。


周りはざわざわしているが次にリリュアは……暴力を振るって来た連中の腹部にありったけの力を込め素早く重いパンチを繰り出しました。

またも連中は蹲り動けなくなりました。


リリュアは……(さーすが私!!空手一筋15年脳筋の猛者!全然鈍ってないわー!さーすが脳筋だけの事はあるわー……)と思っていました。


[な、な、何をしているんだ!?君は!?]

と殿下は震え上がり騒いでますが、リリュアは、


[正当防衛ですわ!あれだけ無実の罪で暴力を振るわれたのだから!]

[それと婚約破棄承りましたわ!!]と叫びました!



[後私がアンナ嬢に殿下達と仲が良いからと暴力を振るったり嫌がらせをしたと仰られましたが、それはないですわ!!

だって、貴方達の事1ミクロンも好きではありませんから。

しかもアンナ嬢は今日初めて認識しましたし…。]とリリュアは言いました!


[なな、な…]言葉にならないのか、真っ赤な顔で王子殿下は佇んでいます。


リリュアは王子殿下に近づきながら、

[それから……私が暴力を振るった証拠とはこうなりますわ……!!!!]

と王子殿下の左頬を全力の力で殴りました!


(あーイライラとして、ついやっちゃったよ!王子に暴力しちゃったよ!あー、でも大丈夫か…?お父様達私に甘いし、今の王様達お父様の学園での後輩って言ってたし、私無実だし、正当防衛だし…脳筋だから考えるより先に手が出ちゃってたよっ!!あっ!思っていたより力出ちゃったよ!

あっ!王子殿下が吹っ飛んで行った!あっ!歯も飛んだー!

ピンクは[ひっ……]って怯えながら泣いてるわね!あっ?元から泣いて怯えてたんだった…??だったら私のせいではないから大丈夫!!)


[さて、王子殿下、私が暴力振るえばどうなるかは身をもって体験された筈!私は無実の罪で暴力を振るわれたのだから、もちろん慰謝料を暴力振るった皆様に請求させてもらいます。王子殿下は命令した側なので同罪てす。私のは正当防衛なので!!後婚約破棄を一方的に皆様の前でされたのだから、そちらも請求致します。]


[私は怪我をしたのでこれで失礼します!私の無実を証明しようと声を上げてくれた令嬢の方々本当に有り難うございますわ!]


[王子殿下達アンナ嬢とお幸せに!!では失礼!!]



~後日~

(あの後大変だったぁ!!父様母様達は大騒ぎで[リリュアちゃんの綺麗で可愛い顔と身体がぁー!!]と泣いたり騒いだり怒ったりで、私の婚約は王家側からどうしてもとの打診だったんだって!も私に公爵家の影と王家の影がついてて見事無実が証明されたってわけ!父様は烈火のごとくお怒りで般若の形相で王様達に詰め寄ったんだって!もちろん婚約は白紙、更に慰謝料たんまり貰える事になったんたよ!

あの後王子達がどうなった??って?皆爵位剥奪の平民の国外追放になったんだって!ピンクの家は取り潰し。皆生きていけるのかなー?なんて…かんがえたけど愛があればなんちゃらって、大丈夫でしょ??

まぁ私も記憶が蘇ったからここからが青春ー!!なんて思っているけど大丈夫かな…?隠れ脳筋が完璧な脳筋に変貌しちゃったんだけど………。

まぁ何とかなる精神で生きていきまーす!!)




終わり




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ