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冒険者ギルド最高密令:冒険者ランキング1位を暗殺せよ  作者: HasumiChouji
第五章:The Untouchables/関わり合いは御免だ
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 更にマズい事になった。

 主に自業自得だけど。

 でも、まだ手は有る。

 騎士団大虐殺だの冒険者ギルド大爆発だの。

 理由は良く判らないけど(いや、判ってるけど直視したくない)何かマズい事態が起きてるらしい、王都から逃げ出そうとしている難民も発生し始めている。

 それに紛れて……王都から逃げ出して、他の国あたりで第二の人生を……。

 いや、「魔力はそのまんまだけで、魔法使う度に大暴走」なんて魔法使い(なお、魔力だけはやたらと有る)に仕事なんて無いだろうけど……今の私は、酒さえ飲めれば仕事も家族も恋人も財産も要らない。

 酒さえ有ればいい。

 長生きしたい気持ちだって、あんまり強くない。

 あと、何かの間違いか、とんでもない偶然で、逃げ出した先に、あの「鋼の男」が現われなきゃ、それでいい。

 ともかく酒だ。

 酒だ。

 酒……。

 しかし……何でだ?

 何で、王都から出ようとしてる難民の行列が全然進まない?

 倒れそうだ。

 つか、行列に並んでる子供や年寄の中には、倒れてるヤツが次々と……。

 それでも、行列は……ゆっくり進み……。

 あ……なんか踏んだ。

 立ちっぱなしで体力使い果した誰かを、うっかり踏んだ。

 踏んだ相手が、子供だった場合と老人だった場合、どっちが()だろう?

 何で、こんなに時間がかかる?

 まさか、この騒ぎで、王都中の人間が王都から逃げ出そうとしてんのか?

 夕方ぐらいに行列に並んで……もう……夜中も半分過ぎ……。

 ああああ……し……しまった……。

 そりゃ、王都から人が中々出られない訳だ……。

 王都は城壁に囲まれてて、基本的に何箇所か有る城門からしか外部との出入りが出来ない。

 その城門で検問が行なわれてた。

 マジで、ここ1年の酒びたりで、頭が働かなくなってたようだ……。

 そりゃ、当然だ。

 騎士団大虐殺に……謎の大爆発。

 そりゃ、検問が有ってもおかしくない……。

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