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まだ夢の中にいる君へ  作者: ナムアムあむなむ
2/18

入寮試験

場は静寂に包まれている。


「__只今より」

  

そんな中、透き通るような声が響く。学園長が話し出したのだ。

そう、お察しの通り今は入学式が始まっている状況。

俺は商店街の一件から寄り道をせず学園に足を運んでいた。早くに家を出ていたおかげで時間に余裕を持って動けた。

にしても学園長の話が長い……長すぎる。そんなことを考えながらぼーっと話を聞いている。

途中、新入生代表挨拶で謎の大歓声が起こっていたがぼーっとしすぎて何も聞いてなかった。これは失態だ。

……そんなこんなで式は滞りなく進んでいき、そしていつしか式は終わりを迎えた。

生徒は各々帰路につく者もいれば、もらった資料に目を通している者もいる。

俺も貰った資料に目を通していると、ある箇所に目が留まった。


「学生寮……か」


そんな言葉をこぼす。俺は今資料に記載されている【学生寮のご案内】という項目に目を奪われてしまっている。

なんとこの学生寮……お金がいらないのだ。こんなお得な物件は他にないだろう。

俺はウキウキの足取りで学生寮に手続きをしに行くことにした。


____________________________


それから俺は学園から1km程歩き続けていると学生寮らしき場所に数十人ほどの人集りができていることに気づいた。


「あれか……?」


近づくと看板があることに気づく。どうやら明日の午前10:00から入寮テストがあるらしい

全然知らなかった……。資料をよくみると端の方に書いてある。

寮に入れる人数は10人。ってことはこの人数の中のトップ10位内に入らなくちゃいけないってことか。

場所は英傑学園の運動場・持ち物は自由・能力の使用は認められており、対戦相手は当日集まった生徒でのトーナメント制。そこで1位を獲得したものが入寮を認められる。という形らしい。

禁則事項は相手への過度な攻撃。死に至るような攻撃は禁止とされている。

まぁ当然だな。

俺はルールを頭の中に刷り込んで、帰路につくことにした。


「腹減ったなー」


そんな言葉を呟きながら……。


_________________________


俺はいつものようにカーテンを開き、窓を開け朝一番の風を全身で感じる。

大きく背伸びをし、朝食の準備をする。

現在時刻は7:24。

ゆったりと朝食を済ませ、入寮試験の準備を済ませる。って言っても持ってくもんなんてないけどな。

一応勝つつもりでいるから昨日のうちに部屋は片付けておいた。そのおかげか空気が新鮮に感じる。

そして洗い物を済ませ、家を出る。

俺は自身の家の前で足を止め……。


「短い間だったけどありがとな」


そんな一言を残し学園に向かうのだった。


__________________________


「参加を受け付けました! あちらでお待ちください!」


そんな元気な声を背に俺は指示をされた方向に向かう。

そこにはすでに受付を済ませた奴らが大勢いて、見回すだけでもざっと20人はいるだろう。


「今日は長くなりそうだな」


そんなことを口にしながら時間が過ぎるのを待っていると。


「おはよう! 君もこの試験を受けに来たのかな?」


そんなことを聞かれる。いきなり話しかけられたな。


「あぁ、そうだが……あんたもですか?」


その男は爽やかな笑顔で話しかけてくる、これが所謂いわゆるイケメンってやつか。


「あはは、そうだね。でもそんなに硬くならないで気軽に話そう。僕の名前は神室怜かむろれい。呼びやすいように呼んでほしい。」


明るい。話しやすい。イケメン。素晴らしいステータスの持ち主だな。


「じゃあ……怜、よろしくな」

   

「うん! それにしてもすごい人の数だね。ここまで多いと勝ち残れるか不安だよ」


そんな会話をしていると……


「今この場にいる諸君! 準備は整ったかー! これより、入寮試験を始める! 準備ができたものからこのくじを一人一枚引きに来なさい」


大柄な男が大きめのボックスを指差し、そんなことを言う。


「じゃあまた会おう。お互い残れるといいね」


怜はそう言うと、くじを引きに歩を進める。それに続くようにぞろぞろとくじを引きに行く者が列に並んでいく。

俺はその最後尾に並ぶことにした。残り物には福があるって言うしな。


そして俺の番になりくじを引く。出た数は【38】

俺は対戦表を確認する、俺の相手は……12。ま、ほどほどに頑張るか。


そんなことを考えながら、俺は観客席に足を運ぶことにした。

ご清覧ありがとうございます!

読みやすくぱぱっと読めるものを書こうと思ったら少し難しいもんですね。

仕事終わりなどの隙間時間に書いてますので投稿頻度は遅くなりますが

何卒温かい目で見ていただけたら嬉しく思います。

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