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【本編完結】小学生で迷子になっている   作者: へますぽん
王都 十三歳〜

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ひどいよアスタ

「てめぇのめでてぇお花畑を整地して、いますぐ墓標を建ててやるっっ!!

頭ん中に職業倫理を詰め込むか、鼻の穴に爆竹詰めるのか。好きな方を選べっ!」

ギルドのカウンターでわめくヤツがいるのは最近の馴染みの光景だが

本日やらかしているのは、わ た く し。


「駄々っ子にしては口が悪すぎるんじゃなくて?」

「このトンチキの管理責任者呼べっ!話にならねぇ」

「まぁ。テオちゃん。ゴロツキみたいなことを言うのね」

変声してない子どもの高い声ですごんでも、ただの癇癪持ちのわがままっ子のようにあしらわれる。

なんでこんな状態かといえば、空腹もさることながらアスタ災害に見舞われているからだ。


先日ギルドの窓口を放りだし食事中のわたしをとらえてまで命じた件だ。


大食いイベントに出してやる。

って言われたが帰宅後予定をロブに確認して

「先約があり不在。お断りします」

「期間は?どこの商隊?近くなの?」

言うわけないじゃん。守秘義務。

「お客様のことをベラベラ喋るなってむしろギルド側(アスタ)の指示することでしょう?」


窓口で依頼を扱っているんだから、うちのパーティーが特定の日に請け負っているのは何か調べるのは容易い。

直接雇用されている商店のことも皆知っている。

だから黙秘しても意味はないんだけど。

法事で帰省するって言えばよかったのかな。


とにかくアスタは依頼主を特定した。

そして手を回した。

「だってね?

中央商店街の会長さんに頼まれちゃったの。ゴツいデカい巨漢ばっかり並べても見た目が単調。観客の目を楽しませる工夫はないか?って

だからチャンピオンくんとテオちゃん混ぜたら変化がつくかも。って言ったのよ。

それでウチのギルドに求人が来たわ。

わたしのツテだから絶対参加してくれなくちゃ、ダメなの」

クネクネしながら語っても無駄だ。

アスタの耳をつかんで頭を引き寄せ、左の鼻の穴にツッペをねじ込む。


中央商店街には春先わたし達をアスタの実家のトカゲ退治に売った商隊の本店がある。

大店だ。

商店とアスタの実家はツーツーだ。

アスタがここで就業しているのもきっと商店が噛んでる。

この愚行を唆したのは商店なんだろう。


親しくしている中央商店街で大食い大会をする。盛り上げるためのイロモノとしてちびも配したら良いと提案したら喜ばれた。

ちびはスケジュールが合わないと言うので、気を利かせて先約の依頼主(調べるのたいへーん)に代わりに断りを入れてあげた。ナニが悪いか、アスタ的にはさっぱり分からない。


「わたしの生活ってものがある。

一日さらしものになって得る収入では、商隊に参加する報酬に及ばない。そもそも参加費無償ってことはその商店街の催事に出ても報酬は出ないんだろう?ふざけるのはたいがいにして責任者と話したい」


アスタは小顔で結った頭はわたしの手でも掴める。

カウンターで窓口嬢の頭をつかんで吠える無頼(ちび)。なぜ誰も来ない?


「早く呼べっ」

キレて叫ぶ。わたしが指をさした職員が怯む。指の先から魔法(びんぼう)が出てる。

爪の先に灯る小さな火。でも今日は火力が強いらしい。青白いガスのような炎。




お付き合いありがとうございます。

続きは明日の朝6時です


補足:ツッペは鼻血がでたときなど、鼻に詰める栓のことです。


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