魔物討伐1
「射手を集めて討伐すれば良さそうなのに、警護のパーティーを雇うのか?」
ロブが訝しむ。
「嗜み程度にしか弓は引かないぞ」
「利口で足が速いのでたちまち距離を詰めて、爪にかけるのです。
領にも弓で狩る者がいるので迎え撃ったときは、数と速さでたちまち追いつめられました。救援のものが火の魔法で反撃してようやく逃げおおせた次第です」
「ずっとファイヤボールぶつければ?」
「避けるんです。目が良くて」
「矢も避けそう?」
とふざけたカイの言葉に
「ええ。よくご存じですね。でも当たらないわけじゃないんですよ?」
執事が返す。
「いちごの季節にヒナが孵るのでそれまでに駆除したいんです」
だからさっさと討伐にかかれ。という執事様の意向で拠点に送りかえされた。
「断りたいが子爵家出入りの商会がウチのメイン顧客サマだよ。
番頭さんからくれぐれもと言われて、遅刻厳禁で送り出されたのよ俺達」
しぶしぶと荷造りするカイがこぼす。
たぶん商会がわたしたちまで売ったのだ。
「射手は久しぶりだから少し稽古したほうがいいだろうなあ。明日矢を多めに買いにゆくぞ」
「フレッドが使うのは知っていたけどロブも?」
「ウチは皆使うぞ。筋肉がつかないうちは射手だ。子どもでも戦力になるからな」
がっしりしたマッチョのロブがヒョロかったのってどのくらい昔なんだろう。と思っても口にしなかった。
「二昔近く前だよ」
カイが通り抜けざまに囁いていった。
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