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【本編完結】小学生で迷子になっている   作者: へますぽん
番外編

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避暑地の恋人

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海辺で出会うとか

ゲレンデで見染めるとか

同様に

高原の庭球場もまた伝説級。


きっと3割以上盛って良く見えている。


いや、庭球じゃない。

柵を飛び越えていただけだ。

かけっこの早い男子がモテるのは小学生か中坊だ。

しっかりしろ。


のぼせ上がっている。

耳が熱くて痒い。

あと。

なんかボーっとするの。


厨房に約束しているんだろう?

そう、パイを焼くよう促されるけど、段取りが出てこない。

手を引いて階下へ誘導されても

ふんふんと生返事でついて行くばかりで

フレッドが手伝ってやろうと言ってくれても指示が出せていないらしい。


「テオーっ!!聞こえてるかぁ?」

「…うん?」

「求婚くらいで呆けているんじゃねぇぞ?」

「…うん?」

「そもそも交際もしてないんだぞ?」

「…うん?」

「あいつああ見えて女だろ?」

「…うん?」

「テオはいくつになったんだっけ?」

「…うん?」


「駄目だ。全く聞こえてない」

「…うん?」


フレッドは養育に失敗したと言ってガックリきていたらしい。

八つから弟分としてずっと手元に置いて

生活の面倒を見て一緒に行動できるように訓練してくれた。

男児として。


いや。子どものコミュニティはイルワにいた時はあったから。

王都の街に来てからは大人ばかりの中で仕事ばかりで暮らしていたけど、

そもそも、わたし、大人だし。

ちょっとブランクがあいたせいで勘が失われているだけだ。

フレッドの交際関係は無罪だ。


都市伝説のように聞いただけで、避暑地の恋人とか持ったことはないけどな。


だけど、良いよね、避暑地。白いワンピースの御令嬢とか居そう。

夜のトンネル周辺とか峠道にも『出そう』でロマンチック。


憧れて、同級生や同期と連れだってリゾートに繰り出したこともある。

高原の牧場でソフトクリームこぼしたこととか。

鯨幕みたいな縦縞の水着で瓜坊焼けしたこととか。

ゲレンデが凹むほど尻餅突き倒したこととか。

あかんかったことしか覚えてない。


「あぁ。幸せだ。なんか一生分報われた気がする」


スターゲイザーパイから始まる避暑地の恋。

って拳を握りしめてガッツポーズでうっとりした。




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