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【本編完結】小学生で迷子になっている   作者: へますぽん
番外編

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おかわりのパイ

評価、ブックマーク、たくさんのいいねをありがとうございます。

週明けに丸一日ランキングに入ることが出来ました。すごく嬉しく感謝しています。

パイにみっちり魚のあたまを突き刺す。

なんかののろいみたいだと最初フレッドもカイも怯えていた。

怖がりながら野次馬をやめない。


きれいに鱗をすべて取り除き、湯引きして臭みをとってからハーブとスパイスで下処理を済ませ

低温で加熱して、仕上げにパイの上で香ばしく焼き色をつけたので

たぶん眼球まわりの肉や頬、カマ下あたりは美味しいはず。

かけた手間ほどの味かは疑問だ。ふつうに背中が美味しいと思う。白身だし。


小さな魚をちまちまと割いては骨を抜き皮をはぎ下ごしらえしているあいだ、

カイは、俺にもー。だの、味見はぁ?と喧しかった。

そのうちフレッドまで、また釣りに行こう。それをまた作って。と便乗し始める。

セーターを編んでると予約が溜まっていくお母さんみたいだ。

あたまを飾らなければさほどの手間でもないか。と了承した。

「じゃ、明日の朝、みんなで湖にいこう!」


朝食を包んでもらい早朝から六人がかりで釣る。途中からフレッドと私は魚をおろすことに専念し始める。

「三台は焼けるから、もう充分!」

朝の空気とか湖のまわりの木々の美しさとか良かったのは着いてからの数分だったよ!

もくもくと魚を釣ってはおろしての流れ作業だ。

リゾート地でのんびり太公望ごっこのつもりで了承したのに、漁協の作業所みたいに真剣にとりくんじゃったじゃないか。

「や。でも、鮮度が大事だからっ」

フレッドは楽しそうだ。


みんなで魚をぜんぶ捌いてから、血まみれの内臓やあたまを始末して辺りをきれいにする。

リゾート地らしい景観は損ねない。

すこし臭うけど。


「テオ。これ昼に食べられる?夜?」

「厨房の休み時間にオーブン貸してもらう約束なので 夜食かなぁ?」

スパイスとハーブと塩でマリネしているから

そのまま揚げても美味いだろう。

「ねぇ。フレッド。このまま揚げて食べちゃう?」

それならすごくラクなんだけど。


全員で首を振るな。

ディック、お前まで。


厨房の休み時間に合わせて宿にゾロゾロと戻ると

ロビーに立っているオリバーがいた。

こんな日中に。仕事にも行かないで、遊びにも出かけないで。

「どうしたんでしょう?」


わたしが声をかけると彼はぱっと笑み、駆け寄ってきた。


「会えて良かった。昨日はありがとう!とても美味しかった」

「それはそれは。ご丁寧に。お口に合ってなによりです」

そしてあの見た目に挫けなかったのか。


「ぼくの気持ちが伝わったことがとても嬉しい。

ぼくは無責任なことはいいません。

どうか交際は結婚を前提としたものでおねがいします」


…。は?


肩に掛けていたランドセルがガバンと音をたてて滑り落ちる。

すこし後ろで見守(野次馬)っていたフレッドたちが距離を詰める。


「どうかテオとの交際を認めてください」

ってロブに申し入れている。


「…いったい いつ わたしがそんなはなしに??」

硬直が解けない。

「んんんー。今じゃね?」

フレッドは他人事だから可笑しそうにしている。


背後では、お父さんお嬢さんを僕にくださいムーブが展開されている。

お父さん達ロブとアルとディックとカイはちゃぶ台をかえしたそうだ。



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