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【本編完結】小学生で迷子になっている   作者: へますぽん
番外編

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返礼

評価、ブックマーク、いいねをありがとうございます。

月曜日にランクイン(日間異世界転生/転移ランキング253位)できました。とても嬉しかったです。


郵便受けに届いた封書を開けると

ポロリと魚のかたちのタレ瓶がこぼれ落ちる。

ほかに何のメッセージもない。

差出人かのじょの名前を見てひとしきり笑うと蚊取り線香に付属するアルミの線香立てを封入して返送した。


そんな交際をしていた。

若かったし。

教室でとつぜん鉛筆が転がったとき、彼女と目が合って

その瞬間わたし達は天恵を受けた。

唐突に爆笑しはじめたわたし達をクラスメイトと教師はぎょっとして見つめたけど

息も絶え絶えに

「…え。え…んぴつが…」でまた発作のように笑い出してしまい、呼吸も出来ず身体を折って悶えた。

箸が転がっても可笑しいってほんとうにあるのだと戦慄した。

年頃こわい。


彼もそんな年頃なんだろうか?

彼に返すべき、タレ瓶や線香立てはあるだろうか。


散々悩んで、フレッドの助けを得て湖で釣った魚で手作りした。

やはり女子力は手作りでアピらないと。

宿の厨房を無理を言って借り、焼き上げた魚を小綺麗にラッピングした。


作っただけじゃ、ダメなんだよ。

女子力はこのラッピングの部分に繊細な乙女心の表現があると

紙屋の女子店員から学んだんだ。

…あるいは包装紙の販促(紙屋の陰謀)かもしれん。


頃は夕暮れ、暮れなずむ空にたなびく雲が五色に輝く瑞雲のように美しい。

乾いた風がすこしひんやりする。

宿の玄関前にオリバーを呼び出す。入口からすこし外れて、通りの端に小さく手を振って呼ぶ。

カイの指導がばっちり入ったシチュエーションだ。


目が合うと焼き栗がほころぶようにパカリと大きく笑む。


「オリバー。いつも気を遣ってくれてありがとう。

ささやかなお礼なんだけれど、パイを焼いてみた。食べて欲しい」


そしてもう贈り物は要らない。そこを判って欲しい。


伝わるかな?


二人がかりでせっせと湖で釣った新鮮な魚の腸を取り除き、塩とハーブで締めた身をパイケースにみっちり詰め

玉子と3種類のチーズのフィリングをかけて

仕上げに頭をびっちり並べたスターゲイザーパイ。

味は保証する。

臭みが出ないようにがんばった。

小骨も丁寧に取ったからもりもり食べて欲しい。


…なんか。渡すだけなのにものすごくドキドキするのはなんでだ?

カイの設定が恣意的なせいか?


くそぅ。なんで俯いてしまうんだろう?

耳が熱くて痒いっ!



住まいの事情がまだ解決しておらず、

むしろ混迷の度を深めています。

補修のため荷物をまとめて一旦家を明けるかも?と言われました。


ついでに壁紙を替えるか、ホムセンでみた愉快な色の塗料を塗ってみようかなどと

妄想が広がり、

頭の中がいっぱいです。

あと、このどさくさで冷蔵庫とか書棚とか買いたい。


日々の混乱ぶりが分かりますか?



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