贈り物
いただいたものに不平を言うのは、下品だ。
まして当人がいるのに
「まあ。いやだわ。私、お団子は食べないのよ。どうしてお饅頭じゃないのかしら?」
ってデカい声で無造作に言うとかあり得ない。
この場合、アスタったら、お土産を持参した人が居ることを完全に失念しているだけだ。
しかもそれはギルドの受付みんなに宛てたもので、アスタの為じゃないから。
数年前の出来事だが、今なおわたしを引き攣らせる。
だから、わたしはオリバーが次々と持ち込む奇怪なガラクタの処理に困っている。
あれからまだ流入が止まらない。
「お礼にわたしも剣の形の傘でも差し上げれば、伝わるの?」
虹色のウロコ(素材不明)
やたらデカいフープのピアス(ピアスホール無い)
薔薇色のベール
ネコのヒゲ
山伏かオシャレ番長首相みたいなゴツいネックレス
生肉塊(コレは美味しかった)
サンゴの祖父の愛猫の貢物の方が気が利いていた。
あのミケは情の篤いオンナで
毎朝、カレの枕元にいくつも骸を届けていた。
祖父は毎朝、首なしのネズミを寝起きに見て、そして有能なハンターを讃えていたという。
わたしもオリバーを躾けるべきなのか。
そもそもこの若者のノリについていけていないのでは?
同じ世代ならコレで盛り上がっていたのでは?
そう思うと年齢詐称若作りの自分に引け目を覚えて、黙り込んでしまう。
ベールでゲラゲラとウケていればよかったんだろうか




