74話
遅くなりました。
連日の残業と休日出勤でまともに書ける時間がございませんでした。
人魚に連れ去られたミコは丁度人が4人程入れる大きさの、岩を掘って作られた浴槽に入れられ、人魚が操る圧縮された水に全身を捕らわれ動けなくされていた。
(気分は水風呂に入ってる感じかなぁ……全く体が動かせないけど)
「まずはソフトに……、じっくり楽しみましょう」
2人いる人魚の内、桃色の髪をしたショートカットの人魚がミコの後ろに移動し、両手の指先を蠢かしてミコの両耳をくすぐる。
「んぅっ……!ふふっ……!そこ、やぁっ……!なん、か……やっ……!あはっ……!」
ミコは両耳を襲うぞわぞわしたくすぐったさに首を左右に振るが、勿論その程度で逃れられる訳がない。
「じゃあ私は、まずはお腹かな」
もう片方の、濃い青色の長い髪をポニーテールに纏めた人魚が、ミコの正面からお腹に手を伸ばし、服の上からお腹に指を這わせ、蠢かせる。
「うにゅぅっ!っふふふふ!だめっ……!あはっ……!あっふふふふ……!」
人魚たちの細長い指によるくすぐりは、ミコをどんどん追い詰めていく。
「この子の弱点はどこだろぅ……。お腹も効いてるけど、弱点って程じゃなさそうだし……。脇腹の方がよわいかな?」
青髪の方が不意に動きを止めると、そのまま脇腹を揉んだり指先を蠢かしたりする。
「んひゃぃっ!んふっ……!ふっ!くっ……!ふふふっ!あはっ!はっ!あっはははは!」
急に変わった刺激に不意を突かれ、より反応してしまうミコ。
「ん~……、ここも良い反応するけど。もっと弱いとこありそうだよね。じゃあ次は……」
青髪の人魚がニヤリと笑うと、ミコは周囲の水が蠢くのを感じる。何をするのかと疑問に思っていると、足に強い水の流れを感じると同時にブーツが勢いよく脱げてしまう。
「うぇっ!?なにそれっ!?」
「私達人魚は水を操れるの。だから、こういうことも出来るんだよ」
驚くミコに親切に説明しつつ、人魚は靴下も脱がして露になった足裏に両手を伸ばす。そして指先で優しく撫で回す。
「んふっ!……くふっ!ふっふふふふ!んぅっ……!ふひひひひひっ!」
今までとは違う、直接素肌を襲う刺激にミコの口から抑えきれない声が漏れる。
「ふふっ、ここは結構弱そうね……」
「じゃあ、そろそろ本気で行こうか」
人魚達がそう呟いた瞬間、ミコの周囲にある水が動き出す。
「んふぃっ!?やっ、なにこれぇっへへへへ!あはっ!やめっ……!あっはははははは」
人魚の力で自由自在に動く水がミコの全身を撫で回し、水にくすぐられるという現実では絶対に体験できないことを体験させられるミコ。
「弱そうな足は、水じゃなくて私が直接くすぐってあげるー」
「あはぁっ!ははっ!あはっ!はっ!あっはははははははは!やぁっ!やっ!あっはははは!」
青髪の人魚はミコの足裏を爪でカリカリしたり指の腹で撫で回したり刺激に変化を与えてくすぐる
「耳って結構くすぐったいでしょ?首筋さわさわしながら耳をふーふーしてあげる」
「んふぅっふふふふふふ!それ、やめっ!っははは!あはっ!はぁっははははははは!」
桃色の人魚はミコの後ろから抱き付くように体を密着させ、耳に息を吹きかけながらもう片方の耳を片手で撫でつつ、もう片方の手で首筋をさわさわと撫で回す。
「あはぁっははははははは!あはっ!やめっ!やぁぁっはははははははは!あっはははははは!」
全身を襲うくすぐったさに対して、ミコはただ強制帰還させられるまで笑い悶えるしかない。
一方のモモ。
「んぅっふふふふふふ!やめっ……!んぅっ!ふふふっ!ふはぁっ!はっ……!はぁっ……!」
モモは洞窟の天井から吊るされた手枷に両手を縛られ、万歳の姿勢に固定させられており、素足にされた両足を池の中に入れられていた。
そしてモモの両隣には、ここはまで連れ去って来た赤い髪の人魚と紫色の髪の人魚が、まるで一緒に足湯を楽しむかの様に座っていた。
「やめっ……てっ……!はぁっ!ふふっ!ふっ……!んくぅっ……!」
両隣の人魚はまだ何もしていないが、モモが足を入れられている池の中には大量のドクターフィッシュの様な魚が放たれており、先程からモモの足に大量に集っている
「んぅぅっ!っふふふ!やっ……!はぁっ……!んっ!くっ……!ふふっ!」
人魚はその様子をニマニマしながら眺めている。
「あっ!はぁっ~~~~!んふっ!ひっ……!はぁっ……!」
「中々我慢強いのね」
「弱い子だったら、もう大声で笑い悶えちゃうのに、随分耐えるね」
「なら、そろそろ上もせめちゃおっか」
「脱がす必要も無いくらい露出の多い上半身、いっぱいくすぐってあげる」
そう言って二人の人魚は、無防備に晒されているモモの両脇と脇腹をそれぞれくすぐり始める。
「んふぅっ!んっふふふふふふ!んっ!ふはぁっ!あはっ!やめっ!あっはははは!」
「耐え切れなかったね」
「こんな格好してる方が悪いのよ。だからいっぱいくすぐるね」
二人は手の動きを段々と加速させていく。
「あははっ!やっ、だめっ!んぅっふふふふふふ!ふはっ!ぁっははは!」
素肌を直に襲う20本の指は、モモに我慢できない刺激を与える。
「はぁっ!んっ!ふっ!ふふふふ!ふはっ!はぁっはははは!やっ、めっ!」
「まだ時間はあるからね」
「たっぷり楽しもうねぇ」
「んぅっ!んんっ!ふぅっふふふふふふ!ふっふふふふふふ!ふはぁっはははははは!」
2人の人魚はモモが強制帰還させられるまで一切手を抜かなかった。
そしてニナ。
「あはぁっ!ははっ!あっははははははは!そこっ、はぁっははははははは!」
ニナをくすぐるのは水色の髪をした双子の人魚。
そしてニナは水中から頭だけ出して、水中で双子の人魚にいいように弄ばれていた。
「あはっ!はぁっ……!んっ……!ふっ、ふふっ……!やっ……!もどかしぃ……!」
ニナは自由に身動きできない中、水中で自在に動く双子の人魚に、優しくくすぐられたかと思えばいきなり激しくされてを何回も繰り返されていた。
「やるならぁっ……!あはっ!あぁっははははははは!くすぐったぃっ!っひひひひひひ!」
くすぐられる場所も、腋だったり足だったりとコロコロ変えられており、刺激に慣れることもできずにいた。
「あはぁっ……!あはっ……!はっ……!いつ、までぇ……!」
「おねぇさん、くすぐったい?」
「優しくされて、激しくされてを繰り返されると、結構キクでしょ?」
双子の人魚は一瞬だけ水面から顔を出して、ニナにそう囁いた。
「んぅっ!っふふふふふふ!やっ!あっははは!やぁっ!やぁぁぁ~~~っははははははは!」
「結構くすぐったがりさんなんだねぇ」
「ふふっ、いっぱい笑っていいんだよ」
細長い人魚の指は、水中だからか滑りがよく、通常よりもくすぐったさを増していた。
「あっ、はぁっ……!んっ……!ふぅっ……!やっ……!あっ……!」
くすぐりの強弱が切り替わるタイミングも二人の気分次第であり、全く予想できず、翻弄されるニナ。
「あふぅっ……!んっ……!んゃぁっ!っはははははは!やっ!あっはははははは!あはっ!はぁっ……!」
水を操る力を持つ人魚の力によって、ニナは拘束等はされていないにも関わらず殆ど体を動かせず、ただ送られてくるくすぐったさに体を震わせ、大声で笑う事しか出来ずにいた。
「んぅぅぅ~~~~~っ!ふはっははははははは!あはっ!あっははははははははは!」
「いい反応」
「もっとオモチャにしてあげるね」
「んやぁっははははははははは!あはっ!はっ!んぅっ!ふふっ!ふぅ~~っ!っふふふふふ!んやぁっ!ぁっはははははははは!」
ニナは強制帰還させられるまで双子人魚のオモチャにされ続けたが、満足気な顔をしていた。
九月に入れば仕事の方は一旦落ち着くはず……
はず……