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番外編 エルザ

短いです

 東京のとある高校の近くにあるカフェ。

 ここの店長を務める「真砂恵那」、ゲームでは女性専用ギルド「アイリス」の幹部の一人である「エルザ」。

 彼女は今日、北方の雪原まで来ていた。


「さて、何処にいるかな」


 吹雪が音を鳴らしながら吹き荒れる雪原を彷徨う事、数分。

 エルザの前に全長3メートルは超える、二足歩行の黒い鹿の化け物が現れる。


「ふむ、思ったより早く出会えたわね」


 その化け物が、エルザの探していた相手である。

 見上げてるエルザを化け物は巨大な腕で捕まえようとする。

 だが、エルザはそれを大きく飛んで躱す。


【陰陽術:火符・飛焔】


 エルザが札を飛ばして陰陽術を発動させると、札から炎が溢れ、広範囲を埋め尽くす。

 命中は高いが、威力が低い陰陽術。だが、エルザはそれが狙いだった。


「ひゃぁぅっ!」


 周囲の吹雪や雪を焼き払うと共に、巨大な鹿の化け物も溶けていき、中から白い髪の少女が現れる。

 それが鹿の化け物の本体であり、「ウェンディゴ」という魔物娘である。

 彼女は周囲の雪を操る力をもった魔物娘であり、普段は巨大な鹿の化け物を雪で作り、その中に隠れて人を襲う。巨大な雪の手で捕まえると、中に取り込み、身動きを封じてから存分にくすぐる事を得意としている。

 だが、エルザがやったように、炎に対して非常に弱く、広範囲を炎で焼き払ってしまえば残るのは雪を操る力を持った少女だけである。


【陰陽術:縛符・金縛り】


 エルザが少女に向けて札を投げ、それが額に当たると、少女は体が指一本動かすことすら出来なくなる。


「さて、お楽しみはこれからね」


 エルザは動けなくなった少女に近づき、寒さに耐える為の民族衣装の様な衣服をはだけさせる。

 そして露になったお腹を、アイテムボックスから取り出した羽で優しく撫でる。


「んひゃっ!ぅっ……!んんぅっ……!ふふっ……!やっ……!」


 因みに吹雪の中だが、ゲームなのでそこまで寒くは無い為、服をはだけさせられても安心仕様だったりする。


「んぅぅ……!んふっ……!ふぅっ……!ふふっ!はっ……!やめっ……!」


 両手に持った羽がお腹を撫で回す感触に、口から僅かな声が漏れる。

 エルザは心底楽しそうにそれを眺めている。


「ぁはっ……!んっ……!ふっ……!ふひっ……!はっ……!やぁっ……!」


 「アイリス」の幹部達の中では唯一の常識人に思われる事が多いエルザだが、弱いくすぐりで女の子がくすぐったさを必死に耐える姿を見るのが一番好きという趣味をしている。


「やぁ~~……っ!はっ!うぅっ……!んふっ……!ふっ……!ふふっ……!」


 彼女は休日で予定の無い日は、いつもこうして女の子を捕まえては羽や筆、梵天や自分の指でギリギリ耐えれる優しいくすぐったさを与えて、その反応を楽しんでいる。


「あっ……!んっ……!ふふっ……!くすぐったぃっ……!ふっ……ふふふっ……!」


 因みに、最初にユカを街で見かけて助けたあの日も、今日はどの子をくすぐりに行こうかと考えながら街をぶらついていた最中だったりもする。勿論ユカはその事を知らない。


「ふっ……!んっ……!はっ……!あはっ……!もっ……やめっ……!ひゃぅ……!」


 魔物娘はプレイヤーとは違い、HPが0になった時点で気絶する。なので、普通は一人に対して長時間くすぐる事は出来ない。


「んっ……ふっ……!はぁっ……!あっ……!はっ……!」


 だが、エルザの方法であれば、くすぐりによるダメージは少なく、長時間くすぐる事が可能である。


「ぃひっ……!ぁっ……!やぁっ……!んぅっ……!くっ……ふふっ……!」


 エルザは手を速くも遅くもせず、一定の速度で肌を撫で続ける。


「あぁっ……!はぁっ……!あはっ!はっ……ひっ……!くふっ……!」


 ウェンディゴの少女はHPを全損するまでエルザにくすぐられ優しくくすぐられ続けた。


「ふぅ、満足」


 そしてエルザは満足感に満ちた顔をしてギルドハウスへと帰って行った。

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