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64話

短いです。

書く時間があまり取れませんでした……。

 ユカ達が天を貫く巨塔の11層に辿り着いた翌日。

 ユカ達は塔を中心に広がる獣人街の普通のカフェに集まる。


「さて、今日は21層目指していく?」


「んー、それも良いけど……。一々ここまで来るのめんどくさいから、移動手段を増やすクエストやりたいなぁ」


「そんなクエストあるなら早く言いなさいよ……」


「いや、適正が高いのが多いし、中々見つからないのよ」


 ニナの提案により、今日はクエストをやる事になった4人。


「で、クエスト内容って?」


「私のは、死神ちゃんから使い魔的なのを従えろって言われた」


「……私の?一人用なの?」


 ニナ曰く、久々に死神に会いに行った際、死神から騎乗できる使い魔の様な存在を従えるクエストを教えて貰ったという。


「だから、皆も何か、ユニークジョブ限定の乗り物入手クエストがあるんじゃない?」


「なら、私は忍者屋敷かしらね」


「んー、私は……アヤカちゃんに聞けばわかるかなぁ」


「私は……あの子に聞けばわかるかな」


 4人は別行動となり、それぞれ思い当たる場所へ移動する。


 ニナはワープクリスタルでギルドハウスまで戻り、ハテノ霊園にいる死神の元まで移動する。


「二度と来ないでって、私言ったよね?」


 ドクロの仮面で素顔は見えないが、あからさまに嫌そうな態度をとる死神。


「まぁそんな事より、騎乗用の使い魔頂戴」


 ニナは悪びれもせず手を差し出す。


「はぁ……、分かったわ。じゃあ専用の場所に移動するね」


 そう言って何かの術を行使すると、ニナと死神は光に包まれ、その場から消える。

 二人が移動させられた場所は、地面に大きな魔法陣が描かれた石造りの大きな神殿の一室の様な場所。


「それっぽい場所ねー」


 ニナはあたりをキョロキョロと見渡している。


「じゃあ、始めるわよ」


 死神はさっさと終わらせようと何かの術を行使する。

 すると、足元の魔法陣が輝き、そこから影の塊の様な手が伸びてくる。


「ふぇっ!?ちょっ、いきなり!?」


 予想していなかった事態にニナは一瞬戸惑うが、すぐに受け入れて抵抗しなくなる。

 影の手はニナの手足を掴むと、足を伸ばして座らせ、靴と靴下を脱がせる。


「さて、準備出来たから、召喚するわよ」


 死神はそう言うと、何かの術を行使する。それに呼応して魔法陣の光が強くなり、そこから山羊が現れる。

 当然、ただの山羊ではない。大型バイク程の大きさで、漆黒の毛と、捻じれた大きな角を持つ。

 

「でっか。まぁ乗る用だから当然か」


 ニナは足を全く動かせない状況でも冷静に眺める。

 山羊はニナを認識すると、トコトコ歩いて近づく。


「簡単に説明すると、そいつが満足するまでくすぐられなさい」


 死神が興味無さげに伝える。

 山羊はニナの足元まで来ると、しゃがんでニナの脚に顔を近づける。


(そう言えば、昔山羊に延々と足をくすぐられる拷問とかあったんだっけ。まぁ今からやるのはアレほど酷くはないだろうけど)


 山羊は口から舌を出し、誰もが予想した通りにニナの足裏を舐め始める。


「んっ!っくく!ふふっ……!思ったよりっ……!はひっ!くすぐったいっ!」


 山羊は舌先で土踏まずをチロチロ舐めたり、足全体を舌で舐めたり、指をしゃぶったりと山羊とは思えないテクニックでニナをせめる。


「あっ!あはっ!やっ!はひっ!ふっふふふふ!」


 影の手はしっかり掴んでおり、ニナがどれだけ体を動かそうとしても一切動かない。


「あはっ!はぁっ!やっ、はっ……!んぅぅっ!」


 死神は既に興味無さそうに本を読みだしている。


「やぁっ……!あっははは!くすぐったいっ……!やんっ!」


 山羊の舌は不規則に動きを変えたり、舐める足を変えたりして刺激に慣れさせない。


「やぁっはははは!はぁっ!あはっ!やっ!ぁはっ!なんかぁっ!つよくっ!はひっ!」


 ニナは段々と刺激が強くなっている事に気が付く。


「そいつの唾液。肌を敏感にするのよ」


 本を読みながら死神が答えを教える。


「ひぁっはははははは!はぁっ!はっ!はぁっははははは!なにそれぇっ!」


「まぁ敏感になるって言っても、システムに上限が設けられてるから、薄い本みたいな事にはならないから安心して」


「メタい事いうなぁぁぁっははははははは!あはっ!」


 原因が分かったからと言って、動けないニナに抵抗する術は無い。


「あっはははははは!はぁっ!やぁっはははははは!あはっ!はぁっはは!」


 山羊が満足するまでの約10分。舌一本で舐められただけとは思えない刺激に弄ばれ続けるニナ。


「はぁっ……!はひっ……!ふひっ……!」


 終わった後も余韻で時折体を震わせていた。


「終わったわね。後は術でその山羊を呼べるようになってる筈よ」


 死神は終始退屈そうにしていた。

他3人は次話になります。

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