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番外編 クーシャ3

54話が大分遅れそうなので短めの番外編。12月ぐらいまでリアルが多忙になりそうです。

 ユカの姉のクーシャ。彼女は今日も書きかけの魔物図鑑の続きを執筆する。


「ここまでレベルも上がってくると、魔物に会いに行くだけで一苦労ね……」


 クーシャのレベルもユカ達程では無いがかなり上がってきている。因みにクーシャはアイリスで知り合った同じぐらいのレベルの仲間とレベル上げをしているが、図鑑を埋める為にソロ行動も多い。


「今日は、トラップモンスターかな」


 トラップモンスターとは、名前の通りダンジョン等に固定で設置されている罠型のモンスターの総称である。固定で置かれている分、初見殺しが多く、絶対数も少ない。何気にレアなモンスターだったりする。


●ミミック

・魔導生物種

・耐性属性:闇 弱点属性:聖

・生息地:ダンジョン、遺跡等

・宝箱に擬態し、開けた者を襲う魔物娘。人間部分の膝から下が宝箱の中と一体化している。宝箱の内部には他にも無数の触手が生えており、開けた者は事前に対策をしておかなければ、余程の事がない限り触手に絡み付かれ内部に引き込まれる。そうなると、狭い空間に無数の触手で身動きが取れず、真っ暗闇の中、触手と少女の手で全身をくすぐられる。見破るには専用のスキルやアイテムを行使するか、宝箱の後ろから蓋だけを空ける。


 クーシャがこの魔物と初めて遭遇したのは、妹のユカと同じ場所であった。街の南にある山の麓にある遺跡。その内部の小部屋の中央に置かれていた宝箱。


「おぉ、宝箱だー」


 クーシャは何も疑わず宝箱を空ける。その瞬間、大量の触手が宝箱から飛び出し、クーシャの体に絡み付く。


「え?……ひゃぁっ!?」


 クーシャは抵抗する間も無く宝箱の中に引きずり込まれ、閉じ込められる。


「罠……?真っ暗で何も見え……ひゃんっ!」


 困惑するクーシャをよそに、ミミックの両手がクーシャの両の脇の下を捕らえ、10の指が優しく撫で回す。


「くひっ……!ひぁっははははははははは!!」


 周囲の無数の触手も一切の身動きが出来ないクーシャの体に群がり、足先から耳まで埋め尽くす。


「あっは!あっははははははははは!やだっ!多いっ!やぁっはははははははは!」


 ミミックは手も触手も緩めずクーシャの体をくすぐり続ける。


「ひゃぁっははははははははははは!あはっ!はっ!はぁっははははははは!」


 クーシャに出来る事は、HPが尽きるまで与えられた刺激通りに笑い悶えるだけである。


●触手壺

・魔導生物種

・耐性属性:炎 弱点属性:聖

・生息地:遺跡、廃墟等

・見た目は人が一人余裕で入れる程大きな壺。だが、その傍を通ると壺の口からタコの様な触手が現れ、近くの人を壺の内部に捕らえようとする。そうなれば、狭い壺の中で膨大なタコの触手に全身をくすぐられる。壺は触手の体の様なモノと思われ、破壊する事は極めて難しい。倒すには触手を攻撃すればいい。


 クーシャがこの魔物と初めて出会ったのは、街から北の方へ向かった先にある廃墟となった小さな町の大きな屋敷に置かれていた。この時のクーシャはブレザータイプの制服を着ている。


「……何、この大きな壺。……硬いわね」


 屋敷の廊下に置いてあった大きな壺。クーシャが中にすっぽりと収まってしまう程に大きい。

 クーシャは手で軽く叩いて様子を見るが、壺は何も反応を示さない。


「住んでいた人の趣味かな。先へ進もぉうっ!?」


 クーシャが何も無いと判断し、先へ進もうと壺に背を見せた瞬間。壺からタコの様な触手が現れ、瞬く間にクーシャの体を絡め捕り、壺の中へ招待する。


「ちょっと……離して……はひっ!」


 壺の口を手で掴み、寸での所で耐える。だが、体の大部分は既に壺の中であり、早速の様に触手によるくすぐりが始まる。


「やだっ!靴脱がさなぁっははははははは!あはっ!やめっ!やぁっはははははははははははは!あははっ!」


 触手は器用に靴を脱がし、足の裏をさきっぽで弄んだり、吸盤をブラシの様にゴシゴシと擦り付けたり、触手で包んで揉んだりとやりたい放題する。


「あはっ!はっ!はぁっはははははははははは!きついっ!やめっへへへへへへへ!」


 タコの様な触手を操るが、この魔物はタコではない為、触手の数は8本以上ある。太ももにも、触手が何本か集まり、弄ぶ。


「やめっ!はなしてぇっへへへへへへへへ!へぁっははははははははは!」


 くすぐられれば腕から力が抜け、抵抗する力が緩んでいく。触手は腰に巻き付き、ぐにぐにと揉むような刺激を与える。


「やぁっははははははは!あはっ!あっはははははははは!もうむりぃっ!」


 遂に手が離れ、全身が壺の中に入る。触手は待っていたかのように群がり、僅かな隙間からも服の内部に侵入し、素肌を刺激する。


「いやぁっはははははははは!だめっへへへへへへへ!ふへへへへへへへへっ!ふぁっははははははははは!」


 壺の中の狭い空間で、全身を触手に絡み付かれ、抵抗も出来ずくすぐられるクーシャ。


「はぁっははははははははは!あはっ!あぁっははははははははは!」


 壺によるくすぐりは彼女のHPが全損してから10分後にギルドハウスの自室にリスポーンするまで続いた。

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