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番外編ミコ2

ネタが浮かばず大分間が空いてしまいました。

本編はまだ時間が掛かりそうです。

 ある日の夜。個人行動をしているミコ。黄緑色の花柄の半袖ワンピースに茶色のロングブーツの服で来ている。パートナーのアヤカと共に街の東に広がる森に来ていた。因みにミコとペアルックである。

 目的はスキルの習得である。


「森の3層は初めて来るなぁ」


 森は広大で、全部で4層に分かれている。ミコが今回来ているのはその3層目で、適正レベルは60前後である。


「目的地は、ちょっと遠いなぁ」


 ミコの目的地は3層目の中間ぐらいにある花畑。何回かはエンカウントするであろう距離である。

 少し進むと、木の陰から人の頭程の大きさの蕾に、その根元には普通の何倍もの長さがあるエノコログサ。所謂猫じゃらしが10本程生えている植物が現れる。


「うぁー……めんどくさそうなのが……。動かなそうだし、逃げても大丈夫かな?」


 ミコが後ろを振り返り、逃げようとすると、エノコログサの一本が触手の様に伸びてミコの足に巻き付く。


「ぎゃんっ!いったぁ……何……」


 足を取られて顔から地面にダイブするミコ。

 エノコログサはお構いなしにミコの足に巻き付いたまま太ももを撫で始める。


「ふひっ!なっ、そんな伸びるのっ……」


「マスター……、何をやっているの?」


 太ももを撫でられ、口から僅かに声が漏れるミコ。それを呆れた顔で見るアヤカ。


「んふっ……!このっ……!」


 ミコは腰に下げておいたサブ武器の剣鉈を抜いて、足に絡み付くエノコログサを切り捨てようとする。だが、切る前にあっさりとミコの足を離して引いていく。


「むぅ、植物なのに察知するとは……」


 ミコは急いで立ち上がり、そのまま剣鉈を構える。相手が植物系の魔物なら、植物を生み出す技が殆ど効かないからである。


「アヤちゃん、アレは何?」


 改めて、目の前の魔物の事をアヤカに聞く。


「『人じゃらし』よ」


「……何、その名前」


 目の前の魔物の名前にツッコむミコ。


「私に言わないで」


 そんな事を言っていると、再びエノコログサを伸ばしてくる。が、二人共これを避ける。


「埒が明かないなぁ。もう突っ込んで叩き切るか」


 相変わらず深く考えないミコである。

 アヤカは何も言わず、見届ける事にした。

 ミコが人じゃらしに突撃すると、蕾の先端がミコの方へ向く。そして橙色の霧を噴射する。


「うわっ、なにこれ!?」


 すぐ近くまで接近していたミコは顔面から思いっ切り霧を被る。


「えほっ!毒……?じゃないみたいだけど……」


 毒や麻痺にならないが、ミコは体の異変にすぐに気づく。


「体から力が抜けて……なにこれ……」


 ミコは体から力が抜けて、膝から崩れて四つん這いになる。自分のステータスを確認すると見慣れない状態異常のアイコンがあった。

 橙色で脱力と書かれたアイコンの状態異常。前回の大型アップデートでしれっと新実装されていた状態異常である。まだ実装してから日が浅い為、使ってくる敵はかなり少ない為、ミコは知らなかった。

 人じゃらしはエノコログサを操り、ミコを自分の根元まで引きずり込む。


「ちょっ、やっ、離して……」


 ミコは体が殆ど動かず、為す術無く引きずられ、蕾の根元まで来ると、エノコログサが触手の様に動き、ミコの肌が露出している首筋や耳、内腿を撫でる。

 アヤカは何もせずに見守っている。

 

「ふっ……ひっ……!やっ……!こそばいっ……!」


 ミコは仰向けに寝転がりながらも、力の入らない両手でエノコログサを振り払おうとするが、腕がゆっくりとしか動かないので全く効果が無い。


「んひっ……!あはっ……!んふっ……!ふふっ……!」


 寝転がって四肢をバタバタ動かす様は、まるで人がじゃれているようにも見える。


「はぁっ……!はひっ……!あはっ……!はっ……!んふふふっ……!」


 やがて、エノコログサは袖やスカートから服の中に侵入する。そして脇腹や脇、お腹を撫で始める。


「んふふっ!やっ!入って……!あはっ!はなれっ!てぇっへぁっ!」


 ミコがほぼ無意識に振り回している四肢の内、右足に蕾が巻き付き、器用にブーツを脱がせる。


「ちょっ……、んひっ!ましゃかっ……!」


 蕾は少しだけ開くと、そのままミコの右足を咥える様に蕾の中に入れる。


「んひゃっ!っはははははは!やめっ!はぁっははははははは!」


 ミコの足は蕾の中で何本もの舌の様なモノで舐め回されている。


「やっ!はっ!やぁっはははははは!あはっ!たすけっ!ぁっはははははは!」


 助けを求められ、やむなく救助するアヤカ。背中の斧を手に、人じゃらしの根元を叩き切る。人じゃらしは光の粒子となって消え、解放されたミコが仰向けに寝転がり大きく呼吸する。


「はぁっ……、はぁっ……!」


 暫く休憩し、先へ進む。

 時折エンカウントするが、特に問題も無く進み、目的地に到着する。


「綺麗な場所ー。楽に来れるなら良いのに……」


 ミコはこれまでの道のりを思い出して溜息を吐く。


「さて、ここで何をするんだっけ?」


 ミコがアヤカに聞く。


「ちょっと待ってて……それっ」


 アヤカは懐から水の入った瓶を取り出すと、蓋を開けて中身をミコの足元に向けて撒く。


「ちょぉっ!何!?」


 ミコはいきなり足元に水を掛けられて驚く。

 アヤカに対して文句を言おうとするが、次の瞬間、足元の草花が急成長し、ミコは絡め捕られて動けなくなる。


「何?何!?どういう状況……」


「後はその植物達がやってくれるから、頑張って耐えてね」


 アヤカはそう言って地面に腰掛ける。


「結局こういう事になるのね……」


 ミコは諦めた顔で周囲を取り囲っている草花を見る。

 よく見ると、花の殆どが百合の花であった。そして草はススキが多い。

 百合の花がミコに近づき、袖から服の中へと侵入し、抵抗の出来ない脇におしべが這い回る。


「んふっ……!ふふっ!くすぐったい……」


 ミコは気付いていなかったが、アヤカが瓶の水をかけた事によって大きくなっただけではなく、おしべに繊毛が生えるなどくすぐりに特化した成長を遂げている。


「ふひひっ……!なにっ、されてっ……!ふひゃっ!」


 服の中の事なのでどういう風にくすぐられているか、花がどんな風に動いているか全く分からない。それがくすぐったさを増幅させている。


「あはっ……!やっ……!はぁっ……!これっ、いつまでっ……!?」


「今その植物は、マスターの体に魔力を染み込ませているから、それが終わるまで」


 植物が体に魔力を染み込ませて、スキルを習得できる。そういった内容らしい。

 更に花は袖から入り、片側3つの花がミコの両脇を責める。


「んっふふふふ!ふふっ!まだぁっははは!?」


 次はミコの両耳に花が纏わりつき、おしべが耳を優しく撫でる。


「ふぁっ!だめっ、みみはぁ……」


 頭を左右に振って逃げようとするが、ぴったりとくっついて来て逃れられない。


「ふぁはっ!やぁっはははは!はっ!やっ……!」


 更にスカートからススキが侵入し、太ももや脇腹、お腹周辺を埃を払うように撫でる。


「んひひひっ!ひぁっははははは!あははっ!あはっ!」


 その後、10分程くすぐられ続け、ようやく解放されたミコ。

 寝転がって確認した習得スキルは、『オートシード』

 使用すると、使用者が攻撃している相手に対して自動で攻撃をする、自立行動が可能な小型の植物を生み出すスキルである。

植物型触手っていいよね

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