番外編 ネア1
番外編その1
4幹部は番外編メインになるかも。
ギルド『アイリス』のギルドハウスの地下にある研究所。ここは4幹部の一人、機械技師のネアが団長から貰い受けた場所である。ここでネアはロボットや機械を開発している。
4幹部の一人、機械技師のネア。『機械軍団長』の二つ名で呼ばれる彼女は120程度しかない身長に足元まで届く長い銀髪のストレートに瞳の色も銀色である。
機械技師。数ある職業の中で最もプレイヤースキルに左右されると言われている職業である。理由は簡単。機械技師はその名の通り、機械やロボットを作り出し、それらを使って戦う職業だからである。
機械を作るには材料集めは勿論、様々な技術や理論が必要になってくるのである。ネアはこの研究所で様々な実験を繰り返し、自身が書き溜めた理論書は部屋の本棚に所狭しと敷き詰められている。
「わが助手よ、今回も実験台をよろしくなの」
「はい、喜んで!」
ネアの助手、名前は『リオ』
黒のセミロングでサイドテールの髪型に黒色の瞳、背はアイリスのメンバーでは高めで、同じく機械技師でネアの実験台を率先して引き受ける変人である。要するにドM。
リアルでの職業は大学教授でネアとは同僚だったりする。二人とも学内ではかなりの有名人で、その頭脳の高さと整った容姿から男性陣からの人気が高い。最も、二人とも男性に対する興味は薄いが。
「今回完成したのはこいつなの」
そう言ってネアは隣に置いてあるマッサージ椅子の様なモノを手でポンポンと叩く。
「くすぐり椅子とは、また王道ですね」
リオは恍惚とした表情で椅子を見つめている。そしてそのまま、躊躇う事もなく椅子に座る。すると上質なソファーの様に体が椅子に沈み、体が包まれる。
「ではスイッチを入れるの。強度は弱から始めるの」
そう言ってスイッチを入れる。カチッと音がしてスイッチが入ると同時に椅子が動き出す。
「んっ……ふふふふっ……くくっ……あはっ」
弱と言うだけあって、行われているくすぐりは弱いものだった。マッサージする様に椅子が動くが、弱く、リオには体を撫で回されるような刺激が与えられる。尚、手足は既に高速されていた。
「先輩ぃ、んくくっ、もっと、強くしてぇ……」
リオは自らくすぐりを強くされる事を望む。流石ドMである。
「じゃあ一気に強にするの」
「んひぃっ!?やっ、あっははっははははははははははははははは!!」
カチカチッとスイッチを動かして一気に強まで上げるネア。すると椅子の動きが激しくなるだけでなく、椅子の後ろから羽箒を持ったマジックハンドがたくさん現れる。
マジックハンドは椅子が責められない体の前の方を手にした羽箒でくすぐり始める。
首筋やお腹を羽箒で優しく、時に激しくくすぐってリオを満足させようと責め立てる。
「ふやぁぁぁぁぁぁっぁあああああはははははははははははは!!!」
椅子本体も負けてはいない。脇腹や脇、内もも、足の裏を撫でるように、時に揉むように、優しくしたり激しくしたりとリオを責め立てる。
「やぁっはははははっははははは!!はにゃっ!?ふふふふふふっ!もっと、もっとぉ!」
リオはそれでも嫌がる素振りを見せない。むしろもっと上を望んでいる。
「これでもリオちゃんを満足出来ないの……。今度は触手型機械でも作ってみることにするの」
「ふひゃひゃひゃひゃひゃっ!!やっあっ、あっははははははははははははは!!」
ネアは簡単に結果を纏めながら次の目標を立てる。実験自体はこれで終わりだがリオが満足してないのでネアはウィンドウを開き、アイテムボックスから小型の機械を取り出す。タコの吸盤の様な形をした小型の機械は表面にサラサラのブラシの様な毛がびっしり敷き詰められている。
「折角だからこれも投入するの」
そう言って機械を起動し、リオのお腹に2個乗っける。すると肌に触れている毛の部分が電動ブラシの様に回転を始める。
「ふひゃぁっ!?ああぁっはははははははははははははは!!」
「ついでにボディソープも垂らしてみるの」
ボディソープは高速回転する毛に絡まり、勢いよく泡立ち始める。毛の滑りがよくなり、更にくすぐったさが増す。
「あっははっははははははははははははははは!!はひひひひひひひひひ!!」
そして5分が経過、ネアは全ての機械の電源を切って回収する。
「はっ……はひっ……ひひっ……」
リオは虚ろな瞳で床に寝そべりながら虚空を見つめている。
「激しく責め立てるのも良いけど、次は弱く焦らしながら長時間くすぐるタイプも作ってみたいの」
ネアは作りたいものリストを更新していく。
ギルドハウス地下から響く笑い声……特に都市伝説になったりはしない。日常茶飯事だから。
「そろそろ起きるの。もうすぐでアレが完成だから、足りない材料を取りに行くの」
様々な発明品を生み出し、時には強力な兵器をも生み出し、ギルドを勝利に導いてきた4幹部のネア。彼女は以前よりあるモノの開発を目指していた。それが開発するのはもうすぐかもしれない……。
次、本編戻ります。