15話
ちょっとくすぐりの反応とか書き方変えてみた実験回。
学生寮、優香の部屋。
『本日のゲストは、先日全国ツアーも行なった今人気の歌手、花咲響さんとモデルの和泉璃々さんです!』
美琴と優香は一緒に夕飯を食べながらテレビを見ていた。
『お二人はプライベートでもよく遊んでいるそうですね?』
「ゲームで一緒に女の子くすぐってるとは思って無いんだろうなぁ……。団長ってリアルだと大分猫被ってるってフィアさん言ってたし……」
苦笑いを浮かべる優香。
「もうちょっと槍上手く扱いたいなぁ。練習あるのみかぁ……」
因みに夕飯は美琴の手作りである。平日は寮の食事が出るが、土日は出ない為、料理が得意な美琴に作って貰っている優香。
「昨日も結局、ゴブリン騒動であんまりレベル上げ出来なかったしねぇ」
昨日ゴブリンプリンセスをリリィが一方的に倒した後、そのまま森で何体か倒したが、レベルは1~2程上がったが、予定していたより上がってはいなかった。
「ほかの場所にも行ってみる?私も東以外はあんまり行った事無いし」
東には森が広がり、森を抜ければ海が見える。南には山脈が聳え、中心には一際大きな火山が存在し、奈落の洞窟がある。西には広大な砂漠が広がり、ピラミッドやオアシス、天を貫く巨塔が存在する。北は常に雪が降っており、古代遺跡や不思議な国の入り口が存在する。
「んー、レベル低いからどの道あんまり進めなさそう」
東、西、南、北の順に適正レベルは高くなっている。ダンジョンに関しては別だが。
「じゃあ昨日見つけたクエストは?報酬が高いから気になってるんだけど」
昨日レベリングを終えた後、街の道具屋で偶然クエストを発見した。しかも報酬が高めに設定されている。
「じゃあ今日はクエスト行って、終わったら森でレベル上げかな。洗い物終わったらインするから、先に準備しててー」
ユカはゲームを始めると、ポーション等準備を進める。少し待つとミコがログインし、合流して早速出発する。
「どんなクエストだったっけ?あんまり覚えてないんだよね」
「南の平原を抜けた先の最初の山の麓にある遺跡の最奥の宝箱の中身を持ってきてってクエストよ」
道中に襲ってくる魔物は居なかった為、何事もなく到着する二人。早速遺跡に入り、少し進むとユカは真っ直ぐな道に違和感を感じる。
「みこ。この感じ、多分罠が仕掛けられてる」
「ゆかちー、分かるの?」
プレイヤー共通スキルの一つに感知というのが存在する。これは自分の近くに設置されている罠等を文字通り感知出来るのである。スキルの熟練度が上がる事によって感知できる範囲が広がるが、熟練度を上げるには罠を発見するか、引っ掛かる必要がある。二ヶ月間忍者屋敷に籠っていたユカは熟練度がかなり高くなっていた。
「魔物が居ない代わりにトラップが多い場所なのかなぁ」
ユカが指示を出してトラップを回避しながら先を進む。すると、空き部屋の様な場所の中心に宝箱が置かれている。
「これがクエストで言われた宝箱?」
「いや、まだ奥があるし、多分違うと思う」
ミコは嬉々とした表情で宝箱に近づく。因みに感知には弱点があり、罠が魔物そのものだった場合は感知出来ない。
「お宝さーんにゃぁっ!?」
ミコが宝箱を開けた瞬間、宝箱から大量の触手が出てきてミコを捕え、そのまま宝箱の中に引きずり込もうとする。
「くひひひっ!くすぐったいっ!やめてっ!離してっ!」
くすぐったさで段々と抵抗できなくなるミコ。
「ミミックかぁ、居たんだね。このゲームにも。ミミックは感知に引っ掛からないのかぁ」
「分析してないでたすけてぇぇぇっへへへへへへ!!」
そして宝箱の中に引きずり込まれると、宝箱の蓋が閉じ、部屋は静かになる。
「流石に助けた方が良いよね。何か箱がガタガタ動いてるし。でもこれ私開けたら私も引きずり込まれたりしないよね……」
色々考え、宝箱の後ろに回って宝箱を開けるユカ。
「ひゃめへへへへへへへへへへっ!!あっははははははははははははははは!!」
宝箱を開けた瞬間、部屋に笑い声が響く。
「お姉ちゃん。可愛い。もっとこちょこちょしてあげる」
見知らぬ女の子の声も聞こえる。
(ミミックって魔物娘だったんだ)
「はにゃしてぇぇっへへへへへへ!!あっははははははははは!!」
(まだ奥があるし、くすぐられてるみこを観察したいけど、助けるか)
【忍術:分身の術】
習得してから今まで出番がなかった術を発動する。するとユカが10人に増える。
(まずは一体を囮に……)
分身を一体、宝箱の前に立たせ、ミコを助けようとする動きをする。
「もう一人いたんだ。……ふふっ、捕まえた。お姉ちゃんもこちょこちょしてあげるね?」
触手が分身を捕える。それと同時に残りの分身を同時に動かし、中のミミックを引きずり出す。
「えっ、何でこんなに沢山同じ人が?やめてっ!離して!」
そのままアイテムボックスから取り出した縄で引きずり出したミミックの手を縛る。因みにミミックは膝のあたりから宝箱や触手と同化している。
そのままユカ達はミミックの体をくすぐり始める。
「いやっ!離してっ!くふふっ……くすぐったい……」
流石のミミックも大勢に同時にくすぐられれば耐えられるものではない。
「やぁっ!くふふふふふっ!もう、だめぇっへへへへへへへへっへへへへへ!!」
我慢が限界を迎える。
「くすぐったいっ!あっははははははははははははははは!!」
触手を振り回したりして抵抗を試みるが、分身たちが触手を片っ端から捕まえて縛っている。
「やめてぇっ!やぁっはははははははははははは!!」
やがてHPが0になり、ぐったりと倒れるミミック。
「助かったよゆかちー。そんな技もあったんだね」
「あんまり強くないし、制御も難しいから、戦闘では使えないけどね……」
ポーションを飲み、体力を回復させて先に進む。
トラップを回避しつつ進む事暫く、二人は大広間に辿り着く。
「ここが最深部……かな。ほかの道はないし、奥にあからさまな宝箱が置いてあるし」
二人は警戒してゆっくりと宝箱に近づく。すると戦闘エリアが形成され、二人の前に二つの黒い塊が出現する。
二人は黒い塊を睨み、警戒する。黒い塊はフワフワ浮かびながら、形を変えていき、やがて人の姿となる。
「なっ!?」
「えっ!?」
人の姿になり、色が付いたところで二人は驚愕する。目の前に現れた人物はユカとミコだった。二人の前に現れた魔物はドッペルゲンガー。相対したプレイヤーとまったく同じ見た目、ステータス、スキルで襲ってくる特殊な魔物娘である。
ミコ?は槍を構え、ユカ?は忍者刀を構える。
「なんか良く分かんないけど、やるしかない!」
突っ込んできたミコ?に槍を構え突撃するミコ。
対して、ユカ?が縮地で一気に接近してきたため、ユカは縮地で距離を取りクナイを投げる。が、はじかれてしまう。
「スキルまでコピーされているのか……厄介だなぁ……」
ミコが槍を振るい、ミコ?に薙ぎ払いを仕掛けるが、後ろに飛び躱される。着地と同時に一気に接近を図るミコ?に槍を振るうが躱されてしまう。
「中々当たらないっ!」
ミコが槍を振るった隙を突かれ、ミコ?に足払いをかけられる。
「ひゃんっ!?」
そのまま態勢を崩し、尻餅をついたミコの上に跨り、両足で両手首を踏み、動けなくすると両手で脇腹を揉み始める。
「くひっ!?やめっ、くっふふふふふ……」
ミコ?はどこからか筆を取り出すと、両手でそれを持ち、ミコの上着を捲り上げ、丸出しになったお腹をこしょこしょとくすぐり始める。
「ふひっ、ひひっ……はっひっひひひひっ……んっふふふ……んんっ!うぅ~~っ!!」
体を動かして抵抗を試みるが、抜け出す事が出来ない。そんなミコの足の裏に刺激が与えられる。
「ひゃぁっ!?やめっ!あっははははははははははははははは!!ゆかちーっ!?やめっ、くすぐらないでぇっへへへへへへへへ!!」
ユカがミコの足の裏を靴下の上から両手でくすぐっていた。
一方、ユカ。
「ひゃっはははははははははははははは!!くすぐったいっ!やめへへへへへへへへへへ!!」
大勢のユカ?にくすぐられていた。ユカ?が分身の術を使い、勝負は一気に終わった。そして余った分身がミコの足の裏をくすぐりに行ったのだ。
「あっははははははははは!!はぁっ、はぁっ、あはっ!ふふふふふっ!やめっ、んふふふふふひひひひひひひひっ!!あっははははははははははははははは!!」
9人の自分にくすぐられ、笑い悶えるユカ。
「あっははははははははっははははははははははははは!!だめぇっ!んふふふふふふふっ!!ひゃはははははははっはははははは!!」
「ひゃめへへへへへへへへへへへへへっへへっ!!ゆかちーっ!足はっ!弱いからぁぁっははははははははははははは!!」
そしてほぼ同時に二人とも体力が0になり、ダウンする。
ダウンしたことにより、十分間体が動けなくなる二人。ミコ?がミコから離れ、ユカに近づく。そしてミコにユカ?の分身が5体追加される。
「はぁっ……はぁっ……体が動かない……ゆかちー、っぽいの?……いやっ、やめて……」
分身達は全員が両手に筆を持っていた。
分身の一体が動けないミコの後ろから両手を掴み、上半身を起き上がらせて万歳の姿勢をとらせる。そして残った分身達がミコの体を筆で撫で始める。
「ん~~~っ!ふふふふふふっ!!ふひっ!やめてぇ……んふふふふふふ……」
一人が服を捲り上げ、露になったお腹にもう一人と共に3本の筆で撫で回し、もう二人は服の隙間から筆を侵入させ、脇をこしょこしょとくすぐり、残った一人は両方の足の裏を責める。
「くっふふふふふ……やぁ……んふふふふふふっ!ふふふふふふひひひっ!」
お腹をくすぐっていた二人が離れ、足の方に移動する。
「ふふふふふっ!やめっ!足は弱いからっ!」
脇をくすぐっていた二人も、片方の筆を耳に這わせる。
「んひっ!や、やぁっははははははは!!だめっ!くすぐったいっ!ふふふふはははははははっ!!」
そして足に片方3本、計6本の筆がくすぐり始める。
「やめっ!やめへへへへへへへははははははははははははははっ!!」
これまで以上に大きく笑うミコ。
「あはっはははははははははっ!!はひっ!ふひひひひひひっ!!やっ!やぁぁぁぁぁぁぁぁっはははははははははは!!」
耳をくすぐっていた筆の動きが一旦止まったかと思うと、耳に「ふ~~っ」と息を吹きかけられる。
「やぁっ!やぁぁっ!ふはははははははははっはははははっはは!!息はずるいぃぃっ!あっははははははははは!!ひゃぁぁぁぁぁぁぁっははははははははは!!」
後ろで両手を掴んでいた分身も、うなじに息を吹きかけ始める。
「ひゃはははははははははははは!!もう無理っ!もうむりぃぃぃぃぃっひひひはははははははははは!!!やぁぁぁぁっはははははっはっははははははははははっははは!!」
一方ユカ。
仰向けで大の字の姿勢をとらされる。
「ふっ……んっ……くふっ……」
靴を脱がされ、ハサミで服の所々に穴を開けられ、お腹と素足と太ももを露わにされる。そして露わになった素肌を柔らかな羽で優しく撫でられる。
因みに衣服の類は鎧と分類される物と違い、どれだけ破かれても10分経過すれば元通りになる。
「んん……っ!ふふっ……はひっ……んふふふっ!」
4人のユカ?に足と内ももと両脇と首筋をくすぐられ、ミコ?に馬乗りにされ、お腹をくすぐられている。
「ふっふふふふふふ!あはははっ!はぁっ……はぁっ……くふふふっ!」
ユカにとってミコはくすぐり好きに目覚めた原因でもあり、またユカのアバターも自分好みに作られている為、現在ユカはかなり幸せだったりする。
「やんっ……ふふふふふ……あははははっ!ふぅ……ふぅ……んっふふふふふふ!ははっ!あっははは!ふふっ!ん~~~っ!あっははははは!っはは!」
最初はゆっくりと優しく撫で回していたが、徐々に動きが速くなる。
「あぁっ!ふっふふふふふふ!あっはっはははははは!はぁっ……はひっ!ひっひひひひひひ!くっふふふふふはははははは!」
ミコ?が羽を置き、歯ブラシを取り出してユカのお腹全体をゴシゴシとくすぐり始める。
「あぁっははははは!みこっ!それっ!くすぐったいっ!っふふふふふふ!っははっははははは!あっははははははははは!」
決して嫌とか言わないユカ。
「あぁ~~っ!っははははははは!ふぁ~~っふふふふふふっ!っはっははははははははは!!」
ミコ?は片方の歯ブラシを電動に変えて、ユカのへそを中心にくすぐり始める。
「あっははははっははははははっはははは!!それっ!やばっ!っはははははっはははははははあっははははは!」
そして分身達が羽を置き、直接手でくすぐり始める。
「やぁ~~~~~っ!っははははははっあっはっはははははははは!くすぐったいっ!っふふふふふふふははははははははっ!はぁっ!はぁっ!っはははははははははは!!あはっはははははははは!!」
やがて10分が経過し、二人はギルドハウスに戻される。
あ、次ちょっと更新遅れます。