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130話

あけましておめでとうございます。(激遅)


まだ一ヶ月しか経ってないしセーフセーフ・・・

 4人で素材集めを行った翌日、祝日の昼下がり。

 この時、ユカは一人で街を歩いていた。


「何か、こうして一人で街を歩くのって随分と久々な気がするわ・・・」


 モモとニナは家庭の用事で不在、ミコはお昼寝して宿題から目を逸らしている。


「どこで過ごそうかな・・・」


 尚、ユカは既に宿題を終えてある。

 適当に街を見て回っていたら。


「そこのお姉さん、冒険者?ちょっとウチの実験に参加してみない?」


 あやしい人に話しかけられた。

 正確に言えば、あやしいNPCに話しかけられた。

 

「実験?」


 ユカは相手がNPCであることを確認すると、安堵して話を聞く。

 ユカに話しかけてきたNPCは、ザ魔法使いといった格好をしている金髪の少女だった。


「そうそう。私達、新魔法開発研究会の魔法の実験台になって欲しいの。医療機関がやってる治験の魔法版みたいな感じ。痛い魔法じゃないし、報酬も弾むよ~?」


「・・・そうね。丁度暇しているし、やってみようかな」


「やった!私ミリアっていうの、よろしく。じゃ、こっち来てー」


 新魔法開発研究会。ユカはその名に聞き覚えがあった。街を1人で歩いていると稀に発生するクエストの一つ。話しかけてきたNPCに付いて行くと、変わった魔法の実験台にされるが、報酬としてお金やレアアイテム、魔法職であればその魔法を会得できるというクエスト。

 団長のリリィから昔聞いたことがあった。尚、団長はその時、周囲にいる隠れている敵を感知できるが、発動中はくすぐりにすごく弱くなる、という魔法を教わった。


「ここ、入って~」


 ミリアに案内され、路地裏から怪しげな家の中に通される。部屋に到着すると、ミリアと同じぐらいの背格好に同じような服装の少女が4人待っていた。


「それじゃあ、これに着替えてー」


 ユカはミリアに渡された服に着替える。それは、ショートパンツに脇もお腹も無防備なスポーツウェアだった。


「うん、じゃあベッドに横になって」


 ミリアに言われるまま、部屋の中央に鎮座していたベッドに寝転がると、周囲にいた4人の少女が手早くユカの四肢を枷で拘束する。


「よし、準備バッチリ。じゃ、始めて行くね」


 ミリアと4人の少女がベッドを取り囲み、動けないユカの体をゆっくりくすぐってくる。


「んっ・・・、ふふっ・・・!」


「まずは、お姉さんがどれくらいくすぐったがりが、確かめさせてもらうね」


「ふっ・・・!んふっ・・・、ふぅっ・・・、んんっ・・・」


 少女たちの手がユカの腋やお腹、太ももを優しく撫でる度にユカはくすぐったそうに身を捩る。


「うん、大体わかったかな」


 ミリアがそう呟くと、全員の手が止まり、何かの魔法を行使する。何かの魔法が発動すると、ユカの体が一瞬だけ桃色の光に包まれた。


「・・・?」


「それじゃ、本番始めていくね」


 ミリアの合図と共に、少女たちが先程と同じようにユカの体を優しくくすぐる。


「んっ・・・、んっふふ・・・!んんっ・・・?」


 少しして、ユカは異変に気付いた。


「んぅっ・・・!っ!んっふふふ!はぁっ・・・!んっふっふふ・・・!」


 少女たちの動きは変わっていないのに、だんだんとくすぐったさが増してきている。


「ふぁっ・・・!あはっ!はぁー・・・!んっ!」


「気付き始めたみたいだから解説すると、今回あなたにかけた魔法は、『くすぐったいのを我慢するほど体がくすぐりに弱くなる魔法』だよっ!」


「んっふっふふふふ!なにっ、それっ!?~~~っ!やんっ!ふぅっふふふふ!」


「最初は『くすぐられるほどくすぐりに弱くなる魔法』だったんだけど、最終的に感じる刺激が強すぎて大変なことになっちゃったから、改良してこの魔法になったんだ~」


「ふぁっ!あっ!あっ!あはっ!はぁっ!はぁっ!あーっ!あはっ!」


「これなら、我慢できないほどくすぐったくなると、それ以上強くならないから安心でしょう?」


「やっ!あはっ!なに、もっ!あんっ!しんじゃっ!なっ!いぃやっはっはっはっははは!」


 ただ優しく撫でられているだけなのに、ユカが感じるくすぐったさはどんどんと強くなってくる。


「あぁっはっはっはっはははは!やっ!あはっ!へんになるっ!うぁっはっはっはっははっはははは!」


 ユカの眼には優しく撫でられているだけなのに、優しく撫でられているだけとは思えないほどのくすぐったさから、頭が混乱しそうになる。


「やぁぁ~~~っはははははははは!あはっ!あはっ!はぁっ!はひっ!あぁ~~っはっはっははははははは!」


「そろそろ我慢ができなくなってきたから、感じるくすぐったさも最大になったかな?」


 ミリアがユカが我慢できなくなるほど、魔法の効果が強くなるのを感じると。


「じゃあ、最期に思いっ切りやってみよっか」


 先程まで優しく撫でているだけだった少女たちの手が、指を巧みに使った本気のくすぐりに変わる。


「~~~~っっ!!やめぇぁ~~~っはっはっはっはっはっははははは!!あぁっはっはっはははははははは!」


 今まで以上にユカの体が跳ね、大きな笑い声を出す。


「やぁぁぁーーーっはっはっははははははは!あっ!あぁぁっはっはっはっははははははは!」


「やっぱり、感じるくすぐったさの上限が上がるんじゃなくて、くすぐったさ自体が増幅できてる感じ、だね」


 ミリアが納得すると、全員が手を止める。


「はーい、お疲れ様!ありがとー。おかげでいいデータがとれたよ~」


 ユカはくすぐられた疲労から半ば放心状態になっている。


「それじゃ、これが報酬のお金と、今回の魔法の使い方ねー」


 十数分の休憩の後、着替えて報酬を受け取ったユカは、建物を後にして街に戻る。


「忍術以外の魔法は初めてだけど、出番あるかな、この魔法・・・。いや、かなりヤバかったけど・・・」


 どこかスッキリした顔で散策を再開する。

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