128話
「一旦元の大陸に戻って装備整えようよ」
喫茶店で今日の行き先を相談するいつもの4人。
ニナが開口一番に言い出す。
「・・・まぁ、そうね。私達、武器は良いけど防具は中級ぐらいの頃から変えてないものね」
「このゲーム、防具鍛えるメリット薄いからね・・・。捕まってくすぐられたら自力じゃ大体おしまいだし」
「まぁ、耐えれる時間は少し長くなるし、拘束技を回避しやすくなるから無駄ではないわよ」
「それじゃ、決まりー!」
4人はワープクリスタルで街まで帰還する。
「で、防具ってどうやって手に入れるの?」
「普通であれば店やプレイヤーから買うのが一番だけど、私たちの場合、ユニークジョブだから自分で作らないとダメなんだよね・・・」
「素材集めだね。特に布系」
「つまり、どこで何を?」
「いろいろあるけど・・・、主な相手は獣系か植物系かなぁ」
「私の忍者服は、『モフモーン』の毛がいるみたい」
「・・・何、その名前。なんかすっごいモフモフしてそう」
「でっかい羊みたいな奴だね。一応、ハーフレイド級」
4人は出現地帯である、マップの南西にある盆地を目指す。
「随分と変なところに湧くのね」
「まぁ、ちゃんとした草原って街の周りにしかないから。そんなところにハーフレイド級を出現させる訳にいかないから、ここになったんじゃない?」
「あー、なるほど。西は砂漠だし東は森だし北は雪降ってるから、他に出現させる場所が南しかなかったのね」
雑談しながら移動していると、最後尾を歩いていたミコの体が突如空に浮かび上がる。
「ふぉぉぉっっ!!??なにっ!?なにっ!?」
ユカ達が声に反応して振り向くと、ミコを連れ去った犯人の姿を見る。
「あれは、『エイビス』だね。ハーピー系の上位種で、通常のハーピーと違って翼が4つ生えている種。3人いる」
「いやっ、冷静に分析してないで助けてぇっ!」
「んー、ちょっと我慢して貰わないと無理かも」
ニナが視線を下に戻すと、地面から蛇の下半身を持つ女性が出てきていた。
「『エルダーラミア』だね。4人来てる」
「絡み付かれたら自力脱出はほぼ無理で油断できないから、ミコちゃんを助ける余裕は無いかなー」
ミコ以外の3人はラミアを見据えて戦闘態勢に移る。
一方のミコは、近くに生えていたバオバブのような幹の太い木の上に連れて来られる。
連れ去った1人がミコの手を掴んでいる足を広げて、ミコを無理やり大の字にさせる。
「あのー、ちょっと待ってもらうことってできない?」
ミコが恐る恐るといった様子で自分の左右に陣取ってニヤニヤしている2人のハーピーにそう尋ねるが、当然聞き入れられず、4つの翼でミコをくすぐり始める。
「ひゃあっ!やめっ!っ!~~~っふふふふ!」
上半身を8つの翼が覆い、大量の羽毛がミコの肌を撫でる。
「ふひゃんっ!んっふふふふふ!やっ!やぁっ!」
まだ服の上からの刺激なので、ぎりぎり耐えられているミコ。
だが、ワンピースのスカートの裾や袖から、翼を中に突っ込まれる。
「ふぁひゃぁっ!!あっ!だめっ!あぁぁ~~~っはっはっはっははははははは!」
柔らかく、くすぐることに特化した羽毛が直接素肌を撫でる感触に、ミコの体が一際大きく跳ねると、襲ってくる強いくすぐったさに大きな笑い声を上げる。
「やめっ!やぁぁっはっはっはっははははははははは!だめこれっ!あはっ!あぁっはははははは!」
ミコは唯一自由に動く両足をジタバタ動かして抵抗するが、勿論なにも妨害できない。
「あはっ!あはっ!はぁっ!あっはっはっはっはははははは!しっ!これやっ!~~~~っはっはっはっははははは!」
柔らかく、同時に絶妙な硬さもあり人をくすぐることに特化した羽が数えきれないほど生えている翼で直接撫でられ、ただ笑い悶えることしかできないミコ。
「もうむりもうりぃっひひっひひひひぁっはっはははははははは!」
涙目になった顔を左右に振って限界をアピールするが、当然聞き入れてもらえず、くすぐられ続ける。
「あぁぁ~~~っはっはっはっははははははは!やっ!やぁぁ~~~っはははははははは!」
ハーピー達は服の中に突っ込んだ翼を小刻みに動かしてミコをくすぐり続ける。
「やぁっはっははははははは!あはっ!あぁぁ~~っははっはははははははは!ふぁっ!あはっ!はぁっはっはっははははは!」
ミコのHPが残り2割を切ったところで、ラミアを倒し終えたユカとニナが背後から刀と鎌でミコをくすぐるハーピーを斬って倒し、モモの呼び出した魔人がミコを捕まえていたハーピーを殴り倒す。
「みこ、平気?生きてる?」
「ふぇー・・・、はぁー・・・っ!はひっ・・・!はぁっ・・・!」
ミコが回復するまで休憩した後、4人はお目当ての敵がいる盆地に辿り着く。
マジデナニモオモイウカバナカッタ




