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106話

短いです

 7月上旬の金曜日の夜。4人は街から南に行った山の中心を目指して移動している。目的地は最上級ダンジョンの「奈落の洞窟」。

 モモが新しいスキル習得に必要なアイテムを入手するために、NPCから受注したクエストで要求されたアイテムが「奈落の洞窟」の10Fボスから入手できるアイテムなので、それを求めて移動している。


「全員乗り物持ってるとはいえ、本格的な攻略は明日からかな」


 明日は休日なので昼から遊ぶことができる。


「そうね。奈落の洞窟も入口に町があるし、そこで今日は解散かな」


 途中で雑談を交わしながら、現れる魔物を無視して一直線に目的地へ向かう一行。


「そういえば奈落の洞窟ってどんなとこ?」


「天を貫く巨塔と同じような感じだよ。違うのは上に上るか下に潜っていくかぐらい。後は敵も違うね」


 そんなこんなで町へと到着する4人。


「小さい子が多いね。この町」


「ここはドワーフ族の町だからね」


「あー、なるほど」


 町にいるNPCの殆どは背が低いドワーフ族なのがここの特徴である。


「洞窟の入口は、あそこだね」


 ニナが町の中央を指差して言う。

 町の中央には大きな穴が開いており、その最深部に遺跡のような入口が見える。


「それじゃ、この後は自由行動ってことで、また明日ね」


 4人は解散し、自由に街をぶらつく。


「さて、どの店に入ろうかなぁ」


 ニナは欲望全開で町を見て回る。


「んー、ここにしよ」


 10分ほど悩んだ後、目に付いた店の中に入る。

 受け付けは完全無人で、テーブルの上に置かれた端末を操作して手続きを進める。


「拘束有、拘束方法はこれで・・・、道具無、人数は3人・・・」


 手続きを終えると、指定された番号の部屋へ移動し、入る。


「いきなりあるんだ・・・」


 部屋に入ると、指定した拘束具が部屋の中央に堂々と置かれていた。

 ニナが指定したのは一人用のソファの様な椅子だが、足を置く部分が上に盛り上がって、膝の部分からは平坦になっており、足首の位置に拷問などで用いられるタイプの枷が付いていた。


(この手の拘束台って完全にくすぐる専用だからか、フィクションでしか見たことないよねぇ。改めて自分の目の前にあると、変な感じがする・・・)


 そんなことを考えている内に、扉がノックされ、3人の女の子が入ってくる。

 1人は赤いショートカットヘアーで、1人は茶色のセミロングで、1人は黒のショートボブ。3人とも背丈は殆ど同じで、ニナよりも頭一つ分ほど小さい。


「本日はよろしくお願いいたします」


 3人の内1人がそう挨拶すると、残り2人がニナの左右に立ち、笑顔で椅子へ誘導する。


(襲ったり襲われたりが多いからか、こういう店の対応は今でも緊張するなぁ・・・)


 そのまま流れるように椅子に座らされ、靴下まで脱がされた両足を枷でガッチリと拘束され、両手も椅子の背中から伸びている手錠にかけられて、万歳の姿勢で動けなくされる。


「それでは、準備もできましたので、始めていきますね」


 1人がそう宣言すると、3人が一斉にニナの体をくすぐり始める。


「んひっ!?ひゃっ!あぁっはははははははははは!はげ、しっ!ぃっひひひひひひひひひひ!」


 3人は手加減や焦らすことをせず、最初から全力でニナのことをくすぐる。


「んぁぁっははははははははははははは!あぁっ!っ!はぁっはははははははは!」


 3人の内2人はニナの左右に立ち、片手でニナの脇や脇腹を服の上から不規則に動き回って強いくすぐったさを与え、もう片方の手は露出している内ももを優しく撫でまわす。


「はぁっ!はぁっ!っ!あっ!~~~~っ!あっははははははははははははははははは!」


 残る1人はニナの正面に立ち、まったく動かすことのできない足の裏を容赦なくくすぐる。


「10分間、全力で笑い悶えて貰うのが当店のルールであり、売りですので。ほら、もっと笑って?」


「やぁぁっははははははははははは!はっ!はっ!あはっ!あぁっ!んふふふふふ!」


「もっとそのかわいい声を聴かせて?かわいい笑顔を見せて?」


「あはっ!やぁぁぁっ!っはははははははははは!はぁっ!あぁっはははははははははははは」


「この店に来るぐらいですから、くすぐられるの好きなんですよね?・・・だから、もっとしてあげます」


「やっ!あっ!~~~~~っ!っははははははははははははは!あっ!あぁっはははははははははははは!」


 やがて左右に立っている2人の、脇や脇腹をくすぐっていた手が一旦止まり、ニナのセーラー服風の上着を、ぎりぎり下着が見えない位置まで捲り上げる。


「あはっ!はぁっ!やっ!あぁっ!んひゅっふふふふふふふふ!だ、だめぇっへへへへへへへへ!」


「こっちも素肌を直接、くすぐってあげます」


「そっちの方がくすぐったいし、お客様も嬉しいですよね?」


「んやぁぁっははははははははは!あはっ!はっ!あぁぁっはははははははははははは!」


 露出されられた脇腹を揉んだり、指先でなぞったり、服の中に手を潜り込ませて脇の下をカリカリくすぐったり。


「あぁ~~~~~っはははははははははははは!やっ!あぁっ!あっははははははははははははは!」


 上半身をくすぐる2つの手はくすぐり方や位置をコロコロ変えて翻弄する。


「やぁぁっはははははははははははは!だめぇっへへへへ!あっ!あはっ!はぁっ!んふふふふふふふ!あぁっははははははははははは!」


 ニナは送られてくるくすぐったさに正直に反応し、2人から弄ばれる。


「あはっ!はぁっ!やっ!あっははははははははははは!そこ、やっ!あぁっははははははははははは!」


「ふふっ、ここまで正直に反応されると、こっちも楽しくなってきちゃいます・・・」


「んひゅぅっふふふふふふふふ!ふぅっ!はっ!はぁっ!あぁ~~っははははははははははは!」


「脇の下カリカリ~、脇腹もみもみ~、おへそをさわさわ~、一気に強くこちょこちょ~!」


「やっ!あっ!はぁぁっはははははははははははははは!はぁっ!はっ!はっ!あぁっはっはっはっはははははははは!」


「動けないのに必死に逃げようとしている足の裏、指ぎゅーって閉じたりぴくぴくしたりしてかわいいです・・・。ほら、ここくすぐられるの好きなんですよね」


「あぁぁ~~~~っはははははははははははは!はぁっ!あはっ!あっははははははははははは!」


 10分間、激しくくすぐられ続けたニナは、終わった後も暫く動けずにいた。

 そして満足気に店を出て、そのままログアウトする。

新作のゲームにハマっていたり、仕事に忙殺されたりして書く時間がとれない・・・

休みが秒で終わる・・・

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