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105話

 ミコがユカ達に頼んでクイーンアルラウネを倒した後。

 ミコはログアウトする前にギルドハウスにある自室へと帰っていた。


「たっだいまぁー……?」


 ミコが扉を開けると、ミコのパートナーである「アヤカ」と「ウイ」の2人が睨みあっていた。


「2人とも、何してるの……?」


「マスター。おかえりなさいませ」


「私と新入りのどっちがマスターを上手にくすぐれるかを言い争っていたわ」


「……何故?」


 睨みあいの原因を知ると、ミコは何とも言えない顔をする。


「何故って、同じ主人を持つのなら当然そういった話になるでしょう」


 アヤカは何の疑問もなく言う。

 隣でウイもうんうん頷いている。


「そっ、か……」


 何かを諦め、何かを察したミコ。


「じゃあ私はもう寝るから……」


 そして逃げようとする。


「待ってください、マスター。この諍いを治めるには、マスターの協力が必要です」


 逃げようとするミコを止めるウイ。


「いや、私、今日はもう疲れたし……」


「事の原因はマスターなんですから、責任取って下さい」


「私帰ってきたのさっきなんだけど!?ちょ、やめ」


「問答無用」


【豊穣:クリング・プラント】


 アヤカが豊穣者のスキルでベッドに植物を生み出し、部屋にあるベットに強制的に移動させ、自由を奪う。


「あのー、離してほしいなぁ……」


「ダメです。では私から」


 アヤカはミコの上に馬乗りになってミコの両脇を服のうえからくすぐり始める。


「んぅっ……!んっふふふふふ!ねぇっ……やめっ……!」


「相変わらずマスターはくすぐり弱いですね」


 アヤカは薄っすらと笑みを浮かべ、やめるどころか動きを早くしていく。


「やっ!あはっ!やめっ!やぁっははははははははは!ねぇっ!やっ!ぁっはははははははははは!」


「ぐにぐに揉まれるのと、つんつんされるのと、こちょこちょ~ってされるの、どれが一番効きますか?」


「ぜんぶっ!だめぇっ!あはっ!はっ!はぁっ!あぁっはははははははははは!」


 植物で縛られた両腕は全く動かず、ミコは体と頭を動かしてくすぐったさを表現する。


「あぁっはははははははははは!やぁっ!はぁっ!はぁっ!やめっ!~~~~っ!はぁぁぁっ!やっ!あぁっはははははははははは!」


「こちょこちょ……、ぐにぐに……、つんつん……こちょこちょこちょ~。耳元で囁かれるの、どうです?」


「だめっ!だめっ!だめぇっへへへへへへへっへっへっへ!はぁっ!はぁぁっはははははははは!はっ!……はぁっ!」


 アヤカは一旦手を止めると、足の方に移動する。


「マスターは確かここが一番効くんでしたよね?……たくさんイジメてあげます」


「やっ……!まって……!」


 アヤカはミコのブーツと靴下を脱がすと、露わになった足の裏を両手でくすぐる。


「ふひゅぃっ!っ!あはぁっはははははははははははははは!」


「どこが一番効きますか?指の付け根?土踏まず?」


「あっはははははははははははは!やめっ!やっ!やぁっはっはっはははははははははは!」


「答えられる余裕もありませんか。なら、もっとくすぐったくしてあげます」


 アヤカが一旦くすぐる手を止めると、手首を拘束している蔓を掴む。すると、蔓から新しい芽が芽吹き、そのまま急成長すると、筆のような綿毛を生やす。


「これで脇も首もくすぐってあげます」


 アヤカが足裏のくすぐりに戻ると同時に、植物はミコの袖や襟元から服の中に侵入し、脇と首筋をさわさわとくすぐる。


「んやぁぁっはははははははははははははは!だめっ!やっ!あぁーーーっははははははははははは!」


「どうです。私が一番マスターをくすぐったくさせられるでしょう?」


「あぁっははははははははははは!やめっ!やぁっははははははははははは!」


「もう結構経ってる。そろそろ交代するべき」


「……仕方ないわね」


 アヤカがミコの上から退くと、ミコの体をくすぐっていた植物もミコから離れていくが、両手両足を縛った植物はそのまま動かない。


「次は私の番。いっぱいくすぐってあげる」


「はぁっ……、やっ……、もう、むりぃ……」


「ダメです」


 ウイはミコの上に乗ると、そのまま覆いかぶさるように抱き着く。


「ちょ、ウイちゃん……?」


「人はくすぐられる時、こうされると嬉しいとデータベースに記録されています」


「いや、間違ってはいないだろうけど、合ってもいないような……」


 目と鼻の先にあるウイの顔との距離に反射的に顔を反らすミコに、ウイは容赦なくくすぐりを始める。


「んひゅっ!くっ!んっふふふふふふ!やっ……!これ、だめ……!あはっ!」


 人間とは思えない速度で動く指に、すぐに我慢が限界を迎える。


「あっ!やめっ!やっ!あぁっはははははははははははは!タンマッ!やめぇっへへへへへへへへへ!」


「こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ」


 ミコの耳元まで顔を近付け、息継ぎもなく淡々とこちょこちょ囁き、指もミコの弱い所を正確にカリカリくすぐる。


「あぁっはっはっはっはははははははは!はぁっ!はぁっ!んやぁぁっははははははははははは!」


「体、びくびくしてます。マスターはくすぐり弱いですね」


「はっへ、こんっ、なのぉっ!むりぃっひひひひははははははは!はぁっ!はぁぁっはははははははは!」


「ではもっとくすぐったくします」


 ウイがそう呟くと、ミコの体をくすぐっているウイの指先がブルブルと振動し始める。


「んにゃぁぁぁっはははははははははははは!だめっ!むりっ!やぁぁっはははははははははは!」


「どうでしょう。人間には真似できない芸当ですよ」


「ふっ!ふっ!ひひひゃぁっはははははははははは!も、やめぇっへへへへへへへへへ!あぁぁっはははははははははは!」


 数分後、やっと解放されたミコは、疲労からそのまま意識を手放し、次に目が覚めた時は翌日のベッドの上でゲーム機を頭に付けたままであった。

 アヤカとウイはログインしたミコに怒られた。

百合くすぐりもっとはやって

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