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103話

ミコとニナでDEMの少女を倒してから約1時間後、ユカとモモがログインしたので一旦いつもの喫茶店に集まり、今日の予定を決める。


「DEMの女の子かー。……女の子のパートナーって結構レアだったと思うんだけど、みこ2人目だよね」


「私はソフィナちゃん一筋だから、2人目はいいかなって、ミコちゃんに譲ったんだー」


「でも結局スキルは得られてないんだよね?なら、4人でもう一回いってみる?」


 ユカが再度研究所跡に行くことを提案する。


「いやー、本当にあるかどうかも分からないし、あったとしても時間かかるから今はいいかなぁ……。もう一個、確実にスキルを得られるところがあるんだけど、そっちを手伝ってもらってもいい?」


「いいけど、どこ?」


「森の最深部」


 一瞬、場が静寂に包まれる。

 森の最深部。ユカとニナはそこに何がいるかを知っていた。


「クイーンアルラウネかぁ……。まぁ、今の私達なら勝てる、かな?」


「炎が弱点だった筈だったから、勝ち目はあるでしょう」


 レイドボス「クイーンアルラウネ」

 アルラウネ系最強のボスで、多彩な状態異常と死角からの触手攻撃を得意とする。


「ま、他にやることもないし、いこっか」


 そう言って4人は森に向けて移動を始める。

 森は広く、4つの階層に分かれており、目当てのクイーンアルラウネがいるのは最深部になるので、4人は4階層まで移動する。


「さすがに3階層までは敵じゃないね」


 森は街から近いこともあり、適正レベルはかなり低い。4階層目まで難なく到着する。


「さすがに3階層まで突っ切ると時間がかかるわね」


「ま、ここからが本番だね。適正レベルは今の私達より低いけど、油断すればくすぐられちゃうし。気を付けてね」


 4人は周囲を警戒しながら森の奥へと進んでいく。


「陰や上から魔物が奇襲してくるから、気を付けて進んでねー」


 森は視界が悪く、地面や木の陰、木の上から奇襲してくる魔物が多く、ユカ達でも油断はできない。


「まぁ私たちは4人いるし、1人捕まっても大丈夫でしょう」


 ミコが分かりやすくフラグを立てる。


「ミコ、そうやってフラグっぽいこと言うと……」


「そんな都合よく襲ってくるわけ……ぇっ?」


 突如、ミコの頭上から複数の蔓が伸びて、ミコの四肢に巻き付き、空中へ持ち上げる。


「木に絡みつく蔓の一部に擬態して奇襲する魔物『ティックブランチ』だね。やたら蔓が多く絡みついている木があったらこいつがいる可能性があるから注意」


「先に言ってよ!」


「スカートの中、見えてるわよ。はしたない」


「いや、そんなこと言ってないで助けて!?」


 モモがややあきれた顔でミコを見て、ミコは助けを求める。


「いやー、助けるのは後回しかなぁ……」


 木の陰から6体の魔物が現れ、ユカ達に迫ってきていた。


「数少ない炎に耐性を持つトレント種、『コールトレント』だね。トレント種だから物理にも耐性あるし、ちょっと時間かかるかも」


「じゃあももっち……」


「私は遠距離攻撃もってないし、無理」


 ミコは既に2メートルほど上空まで持ち上げられており、唯一手が空いてそうなモモでは助ける手段がない。

 そしてミコの周囲に先端がフサフサの毛で覆われた蔓が現れミコの全身を襲う。


「やっ……!んっ!くっ……!ふふふっ……!」


 蔓は服の中に入り込み、毛で覆われた先端でミコの素肌を優しく撫でまわす。


「やめっ……!あはっ!やっ……!んんっ……!くぅっ……!んっふふふふ!」


 蔓はどんどん数を増やし、刺激を強めていく。


「ふふっ!やっ!……あはっ!はぁ……!はっ……!んやぁっ!っははははは!数、おおいっ!」


 脇に6本、お腹に5本、脇腹に4本、太ももに4本、計19本の蔓がミコの体をくすぐり責める。


「んぅっふっふっふふ!あはっ!あぁっ!はっ!はっ!はぁっ!やっ!靴っ!脱がしちゃっ!っ!あっ!はぁっはははははははははは!」


 複数の蔓が巧みに動き、ミコの靴と靴下を綺麗に脱がして地面に落とす。


「やぁぁぁっははははははは!くすぐっ!たぁっははははは!だめっ!あっ!あぁっははははははははは!」


 そして露わになった足の裏を、計6つの蔓がくすぐる。


「やぁぁっ!あっ!あぁっはっはっはっはははははっ!はぁっ!はぁっ!はっ!ふっ!ふぅっ!ふひっ!ひっ!」


 一本は足の指を、一本は拇指球と呼ばれる部位を、一本は土踏まずをくすぐり、ミコの両足に強いくすぐったさを与える。


「ひゃぁっはははははははは!はっ!やぁっ!んぅっふっふふっふふふふ!ふぁっははははははは!」


 下を見ると、コールトレントはまだ半分残っており、救出までまだ時間がかかりそうだ。


「やぁめっ!てぇっへっへへへっへへ!はぁっ!やっ!っ!~~~~~っ!はっ!はぁっはははははははははは!」


 変に宙に浮かされている状態で、くすぐったさから逃れようと反射的に体を動かしてしまい、そのせいで体に疲れが溜まっていき、段々と体を動かすこともままならなくなっていく。


「あぁっはっははっはははははははは!やめっ!くすぐったぃっ!ーーっ!あぁーーっ!あはっ!はぁっ!はぁっはははははははは!」


 たとえ体に疲れが溜まろうと、蔓は容赦なくミコの体をくすぐり続ける。


「あはっ!はぁっ!あはっ!はっ!あぁっは!あっ!~~っ!はっ!あぁーーーっ!っははははははははははは!……はべしっ!」


 突如、飛んできた巨大な手裏剣がミコを拘束しくすぐっていた蔓を切り裂いて、ミコを救出する。

 救出されたミコはそのまま重力に引かれ、地面に落ちる。


「はひっ……!はぁっ……!つかれっ……!はぁっ……!」


 10分ほどその場で休憩し、4人は先へと進む。

PCを買い替えたばかりなのに今度はモニターの調子も悪くなってきました……

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