番外編ニナ3
ユカ達4人が天を貫く巨塔の21階へと到達した日の夜。ユカとミコとモモがログアウトしていった後。
「んー、なんか物足りない気分」
ニナだけはまだログアウトせずに残っていた。
「でも今からどっか行くのは、ちょっと夜更かししすぎだよねぇ」
そんな独り言を漏らしながら街をぶらつくニナ。
「ソフィナちゃんと戯れようかなぁ」
そう呟くと、ギルドハウスの方へと移動を始め、中にある自室に入る。
「おかえり、ニナちゃん」
ニナが自室の扉を開けると、ニナのパートナーである「ソフィナ」が笑顔で迎える。
「ただいまぁー」
ニナはソフィナに抱き付く。
「ねぇ、ニナちゃん」
「なーにー」
「ニナちゃんから他のスライムの匂いがするんだけど」
ニナが顔を上げるとふくれっ面のソフィナの顔が視界に映る。
「今日、天を貫く巨塔の12~20階で戦って来たからねぇ。というか、スライムに匂いってあるの?」
「あるよ」
「ソフィナちゃんからは女の子の匂いはするけどスライムの匂いはしないなぁ~。スライムの匂いって何」
ニナはソフィナの体に顔を埋めて匂いを嗅ぐ。ここだけ見れば完全に変態のそれである。
「私が居ながら他のスライムと遊ぶなんて」
「言い方よ」
次の瞬間、ソフィナがニナの両手を掴んで動けなくする。
「あのー……。ソフィナちゃん?」
「おしおきです」
ゴポゴポと水音を立てながら、ニナの周りにソフィナの分身が3人出現する。そして左右に出現した分身がニナの腋と脇腹を両手でくすぐり始める。
「んゃっ!くっ!んっふふふふふ!ゃっ!あはっ!はぁっ!はっ!あぁっははははは!」
残った1人はニナの膝の上に跨り、ニナの靴と靴下を脱がして素足を露わにさせる。
「ニナちゃんは足の裏も好きだよね?右と左、どっちがいい?」
ニナが答えるよりも早くソフィナの右手がニナの右足首を掴み、左手で足の裏をくすぐる。
「ふぁっははははははは!そこっ!きくっ!っふふふふふふ!」
足裏の刺激が加わると、ニナの笑い声が更に大きくなる。
「あはっ!はっ!はぁっ!はぁっ!はひっ!ひっ!ひゃぁっはははははははは!」
「左足もくすぐってあげるねぇー」
ソフィナはくすぐる足を右足から左足に変える。
「はっ!はぁっ!はっ!はぁっははははははははは!あぁっ!あはっ!あぁっはっはっはははははは!」
「さて、そろそろ両足いっちゃおうか」
ソフィナがそう呟くと、足をくすぐっていた分身の下半身がくずれ、スライムに戻る。そしてスライムになった部分が足首を包み込み、完全に動けなくさせる。
「ふふっ。これで両手で両足をくすぐれるね」
「ソ、ソフィナちゃ」
「ほら。こちょこちょ~~」
「んひゃぅっ!ひっ!ひゃぁぁっははははははははは!ははっ!はぁっ!」
スライムにガッシリと掴まれ動けなくなったニナの両足を両手で容赦なくくすぐる。
「ニナちゃんのこと、じっくりとくすぐったことって無かったよねぇ……。一旦体のくすぐりを中断して、足の裏はどこが一番弱いのか……、探ってみるね?」
「はぁっ!はっ!んっふふふふふふふ!ふぅっ!はっ!んぅぅぅっ!んん~~~~っ!っふふふふふ!」
ソフィナは楽しそうな笑顔でニナの足をくすぐる指を変化させていく。
「足の裏って、他の部位と比べてくすぐるバリエーションが豊富だよねぇ。王道の土踏まずをカリカリ~~っと」
「ふゃぁっははははははははははは!あはっ!あぁーーーっはっはっはっはははは!」
指を立てて土踏まずの部分をカリカリとくすぐると、ニナの体がビクッと跳ねて大きな笑い声を出す。
「親指の付け根の、母趾球ってとこ。ここもくすぐったいよね?まずは優しくさわさわ~っと」
「んぅっふふふふふふふ!はっ!はぁっ!はっ!あっ!んっ!っふふふふ!」
親指の付け根の位置にある少し膨らんだ部分を優しく撫で回す。
「急に動きを変えてカリカリ~っと」
「ふひゃぁっ!?っははははははははは!あはっ!はっ!あぁっははははははは!」
ソフィナが指の動きを変えた瞬間、ニナの反応が大きくなる。
「さてさてお待ちかね。指の付け根をわしゃわしゃ~~」
「はひゃぁっ!そこっ!だめぇっへへへへへ!っ!っや!っはははは!」
ニナの両足の指を掴み、そのまま指を蠢かして付け根をくすぐる。
「ここが一番効くのかなぁ?」
「っは!っは!っは!はぁっ!やぁぁぁっはははははははははは!」
ニナは今までで一番の反応を見せる。
「んっふっふー。これは、人間の女の子には真似できないよ~?」
ソフィナがそう言うと、足の裏をくすぐっていた手が形を崩し、何十本もある細長い水色の触手に姿を変える。
「えへっ。何本か足の指に巻き付けて動けなくさせて。足の指の付け根と間をぜ~んぶ。こちょこちょ~~」
「~~~~~~っ!あはっ!はぁっ!はぁっははははははは!やっ、ばぃっひひひひひひ!ひぁぁっはははははははは!」
ニナの両足の指に何十本もの細長い触手が絡み付き、指の間や付け根を満遍なくくすぐる。
「指と違って細長いし、粘液でヌルヌルしてるから。すっごいくすぐったいでしょ?」
「あぁーーーっはははははははは!やばいっ!やばっ!やっ!やぁぁぁぁっはははははははははははははは!」
「気に入って貰えたかな?じゃあ、このまま数を増やして足の裏を全部くすぐってあげるね?」
「やぁぁっ!やっ!やっ!やっ!だめだめだめぇっへへへへへへへへ!」
ソフィナの分身の手だった部分から更に大量の触手が現れ、ニナの土踏まずや母趾球にも伸びていき、猶予も与えずくすぐり始める。
「あぁぁぁーーーーっはははははははははは!やばっ!だっ!~~~~~~っ!」
ニナは今まで以上の大声で笑い悶える。
「うっわぁ、すっごい声。足の裏だけでこんなになるんだ……」
「やぁぁっっはははははははははは!もっ、むりっ!ぎぶぎぶぅっふふふふふふふふふ!」
「この後上半身のくすぐりも再開しようと思ったけど。流石にどうにかなっちゃいそうだから足の裏だけで勘弁してあげる。けど、もうちょっとくすぐらせて?」
「んやぁぁっははははははははははは!はっ!はっ!はぁっ!はぁっ!っ!あぁぁっははははははははは!」
その後も1分ほど足の裏を激しくくすぐられた後、ようやく解放されたニナ。少しの休憩を挟んだ後に満足気な表情でログアウトして布団に入っていった。
その夜、ニナはソフィナに全身をくすぐられる夢を見た。
ニンテン〇ースイッチの調子が最近悪いから買い替えたいけど、何処にも売っていないジレンマ。