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89話

短いです。

 ニナとユカが暇潰しで始めたスゴロクパーティーゲーム。その10ターン目。

 NPCのマナがサイコロを振って6を出して宝箱マスに止まる。そしてトラップも無く100Pを入手する。


「トラップなしかぁ」


 続けてNPCのルリがサイコロを振って5を出しアスレチックマスに止まる。

 ルリが転移された場所は、1辺2メートルほどの正方形の金網でできた足場で、目の前に10メートルほどの高さの崖が聳え立っており、ごつごつとした出っ張りがいくつもある。

 そして金網の足場の下から、ガコンッという音が響くと同時に1メートルほど下から水色の液体が注入され始めて、水位を高くしルリの元まで迫ってくる。


「上るタイプのアスレチックだね。あの液体はスライムだから、上るのが遅いとめっちゃくすぐられる」


「結構高いのね。出っ張りが大きいから上るのは難しくないだろうけど、時間はかかりそう」


 ルリは急いで崖を上り始める。スライムはゆっくりと水位を高くしてルリを追う。

 半分程まで登ると、出っ張りの数が少なくなり、よく見るとプルプルふるえている出っ張りもある。


「あの、よーく見るとプルプルふるえている出っ張りは、足場に擬態しているスライム。掴むとそのまま体に纏わりついてきてくすぐってくるよ」


 ルリは4分の3ほど登ったあたりで擬態スライムを掴んでしまう。


「んひゃぃっ!?やっ……!そこはダメっ……!」


 擬態スライムはルリの服の中に潜り込み、弱点の脇腹を的確に責める。


「ふひぃっ……!んっ……!くっふふ!おちっ……るぅっ……!」


 ルリは落ちそうになりながらも何とか持ちこたえるが、くすぐったさに耐えることに夢中で中々登れずにいる。


「やっ……!しまっ!んひゃぅっ!?」


 そして下から迫って来るスライムに焦り、またもや擬態スライムを掴んでしまい、そのまま体勢を崩して落ちてしまう。


「やっ……!やめぇっ!へぁっははははははは!あはっ!やぁっ!っはははははははははは!」


 スライムは置いてきたルリを優しく受け止めると、そのまま首から下を包み込んで全身を激しくくすぐる。


「やめてぇっ!あはっ!あぁっはははははははははは!だめだめぇっへへへへへへへへ!あはっ!はっ!はっ!はぁっ!あぁっはははははははははは!」


 全身を包むスライムによって指一本動かすことができないルリは、ただ大きい笑い声を上げることしかできない。


「やぁぁっははははははははは!はぁっ!はぁぁっはははははは!あはっ!はっ!はぁっ!やぁっ!」


 スライムは一時も休むことなく、ルリの全身をくすぐり続ける。


「あーーーっははははははははは!はっ!はっ!やっはぁっ!あぁ~~っははははははは!」


 そしてニナにターンが回ってくる。


「良いマスとーまれっ!」


 ニナは6を出して宝箱マスに止まる。


「なーにがでるかなぁっと!」


 ニナが宝箱を空けた瞬間、宝箱から大量の触手が現れ、ニナは言葉すら発する暇も無く宝箱の中へ引きずり込まれる。


「ぇっ、なにあれ」


 ユカが困惑していると、説明ウィンドウが表示される


【宝箱はくすぐりミミックだった。1回休み。次の行動ターンまでくすぐられる】


「えぇっと、これはつまり、次の次のターンまでくすぐられるってこと?」


 ユカの疑問に答えられる者は居ない。引きずり込まれたニナは視界を埋め尽くす触手に全身をくすぐられている。


「あぁぁ~~~っはははははははははは!やぁぁぁっ!きっつぃっ!ひゃぁははははははははは!」


 触手は多種多様な種類があり、それぞれ最もくすぐった感じられる場所を的確に責める。


「んひぃっひひひひひひひ!ひゃぁっははははははは!あはっ!はっ!はっ!はぁっはははははははは!」


 ブラシ型の触手は靴と靴下を脱がされた足の裏をくすぐる。


「あぁっはははははははは!はぁっ!はぁっ!はぁ~~っははははははは!」


 柔らかい毛がびっしりと生えた触手は内ももを優しく撫で回して耐え難いくすぐったさを与える。


「ふひぃっ!はっ!あっはははははははは!はぁっ!やぁぁーーっははははははははは!」


 細長いヌルヌルした大量の触手がお腹まわりを撫で回し、人の手の形をした触手が脇腹を掴んで揉みしだく。


「あぁぁ~~っはははははははははは!ははっ!はぁっはははははははは!あはっ!これがぁっ!あっはははははは!あと、2ターンっ!?」


 細い大量の触手が腋を撫でたり突っついたりかき回したりして強いくすぐったさを与える。


「んゃぁっはははははははははは!あはっ!やぁっ!やぁぁっははははははははは!あはっ!はぁっははははははは!」


 梵天のような形をした触手が首筋や耳を優しくくすぐる。

 そしてユカのターンが回ってくる。


「まぁ、私のターンね。」


 ユカはサイコロを振って4を出し青マスに止まって50Pを取得する。


「……しょぼい」


【10ターン目終了:マナ600P/ルリ1300P/ニナ900P/ユカ900P】

書く時間が欲しい

ネタがパッと浮かぶ能力が欲しい

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