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〈風鈴の帆〉  作者: ふさふさ
夜の市場の章
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〈夕焼けの蜜〉

 ~瓶の中に、 夕日の光が入っている。それは花の蜜のようにとろとろしている、金色の甘い蜜。水の中に落っこちた夕日の光が、水に冷やされて蜜のように固まったもの。瓶の中には金色の蜜以外にも、ビーズのようなきらきらしたものが入ってる。それは太陽の光に当たって輝いた、魚のうろこや実る果物の光が混じったもの。見る角度によってちらりと光る、桃色や水色の輝きは水に映った花の像。〜



 はい、早く帰ってくださいね。……え? そのビン詰めが何かって? そこにある説明書きを読んでくださいよ。ちっ……。

 は? これは何に使うのかって? ……植物を咲かせるんです。別に食べてもいいですけどね。太陽の光の結晶みたいなものですから。この蜜をかければ、暗い場所でも花や草を咲かせることができます。だから人に育ててることを知られたくないようなハーブとかを、地下で育てることもできるんですよ。あ、お買い上げ? 毎度ありがとうございます。はい、おかえりください、さようなら。


 ……あそこまで目に見えた麻薬中毒者だと、セールスポイントもあからさまでいいわ。

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