第3話:中央都市「ラポンド」
ブックマーク等ありがとうございます。
非常に励みに成るのでコメント等もしていってもいいのよ(チラッ
あれから1時間と少しは経っただろうか、まだ私は森の中でさ迷っていた。
「全然つく気配が無いんだが・・・。」
【暇潰しと言っては、些か申し分無いのですが。】
「何かあるの?」
【バックパックの中に、サバイバル術、魔法、経済書物等が入っています。】
このバックパック、何でも入ってるな、こんなに軽いのに対してすごい内包力だと思うよこれ。
「でも危なくない?、ながら読書はいけないと思うんだけど。」
【問題ありません、三人称視点と一人称視点をリンクさせて、それぞれで活動させることも可能です。】
何かもう、何でも出来そうだよね。
結局あれからもう一時間経った、読むスピードも速いようでもう全て読み終わりそうだ。
「また暇になってしまった。」
【ご主人様この先に生体反応があります。】
第一村人、キターーー!!、よし行くぞ、すぐ行くぞ、そら行くぞ、走ってしまえ。
すると見えたのは男性だろう筋肉質な上半身が見えた、声を掛けて、道聞いて、あわよくば連れて行ってもらおう。
「アレ?、サムさんサムさん。」
【ハイハイ、何でしょう?】
「アレは、どう見ても人間じゃあないよね?」
見えたのは、人間ではなかった、上半身は人間のそれだったが、下半身は馬のそれだった。
【恐らく、ケンタウロス族ですね、誇り高い種族なので、刺激しなければ問題ないかと思われます。】
いやぁ、ケンタウロスかぁ・・・
うん怖すぎだよ、SAN値がマッハだよ!
知性があるだろう分だけスライムより厄介だよ!
するとあっちが気付いたのだろう、小走りで近付いて来た、その顔は軽い微小を浮かべていた。
「どうした、そこの少女、私に何か用か?」
「あの・・・、その、・・・。」
ヤバい、テンパッてるぅ〜、早く返事しないと。怒っちゃうよ、落ち着け私、平常心だ平常心。
「怯えることは無いぞ、少女よ。ケンタウロス族は誇り高き種族、子どもには決して手は出さんよ。
まぁ戦士だと言い張るのなら、相手はするがな。」
あぁ、割といい人だ、いや、いいケンタウロスだ。
でもね、子供とはいただけない、まぁ、事実だから仕方ないが。
「実は、この近くに中央都市があると聞いたのですがどこにあるのかわからないのです。」
「む、なんだラポンドに行きたがっていたのか。」
ラポンド?何それ?
(【中央都市の名称のことです。】)
なるほどね、て言うかサムさん私の思考に割り込めるのね。
「ならば私も向かう途中、一緒に行こうか?」
ケンタウロスが手を差し伸べている、傍から見たら変質者のソレだが、今の私はホイホイ付いていこうと思う。
「ではお願いします。」
そう言って手をとると、グイッと引き寄せられた。俗に言うお姫様抱っこというやつだ。
「うぇ!?、あの・・・これは、どゆこと?」
「む?、これはいきなり過ぎたかスマンな、いや何、この先の道は少女には厳しい、だからこうしてな。」
いや、もう、何ていうの?
恥ずいわ!
「だ、大丈夫ですよ、こう見えて、体力には自信があります。」
「む?、思慮深いのだな、だがしかし、遠慮は無用、背中には乗せられないが、こうやってなら大丈夫だ。では、ゆくぞ。」
ダメだ、このケンタウロス、全く耳を傾けない。くそぅくそぅ、こんなの:こんな恥ずかしい格好、誰かに見られたら公開処刑だ。
(【お似合いですよ、ご主人様】)
そう言うフォローは必要ないよサムさん・・・
その後大人しく連れて行かれたのは言うまでもない。orz
少し経ってどうやら道が見えた、と言っても踏み固められた簡易的な物だったが。
「ここまで来れば、もう大丈夫だろう。」
「あ、あり・・・がとうございます。」
「うむ。」
やっと開放された、でもSAN値ピンチですよ。
「この道なりに進めば直ぐに着く。」
「なるほど・・・。」
「着いたら検問所に行くんだぞ。」
「あれ?ケンタウロスさんは?」
「む?、あぁ、人間とそれ以外で分けているのだ。効率がいいようでな。」
「そうなんですね。じゃああっちでお別れですね。」
「そうだな、ではかなり遅れたがタックスと言う、もしかしたら、また会うかもしれないからな、教えておくぞ。」
「私は、アース、アース・オキューリアです。ええ、会えるといいですね。」
「うむ。」
そんなこんなで着いた、その後は検問所を通るようなので、タックスさんとは別れた、いいケンタウロスではあったな。
検問所には、人型の亜人種、魔族を含めた物と、純粋に人間、もしくはハーフ種の物、最後にタックスさんを含めた異形種等々の物だ。
私はまぁ、人間でいっかな、ぶっちゃけ「神の人造人間」とかどこに分類するのか全くわからない。
と言うことで検問所に行くと簡単な持ち物検査、ボディチェック、身分証(ステータス等)の公開。
「ハイ、最後にステータス画面出してね、出せるかな?」
「ハイ出せます。」
言い方は癪に障るけれど綺麗なお姉さんだから許そう。ていうことで、右手をスライド。
「ふむふむ、名前と年齢は問題無いね・・・
何?この種族?」
「どうかしました?」
「ねぇ、これ・・・、ううん、何でもないわ。行っていいわよ。」
冷や冷やした、この種族、やっぱりあの神様特製のようだ。
なんやかんやあって中央都市ラポンドに入れた、中は中世ヨーロッパのような雰囲気があって居るだけで心躍るようだ。
こういう時は情報収集だろう、宿屋も確保したいしやることがいっぱいだ。
やっぱり、テンポ、遅いですね。
まぁ、ご愛嬌と言うことで1つお願いします。