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第2話:カリスマってなんだっけ?

やっと異世界ですよ。

でもやっぱり、書き方とかはわからないですね。


また暗い、でも今度はチカチカと眩しいし涼しい風が肌を優しく撫でる。

まずは状況の確認をしなければ!


「んぅ・・・。」

「・・・眩しい。」


眩しくて目をパチパチさせてゆっくり目を開けると、目に入ったのはモスグリーンのバックパックとしっかり封がしてある1枚の手紙だった。


「なんだこれ?」


目を凝らして見てみると、どうやら神様のアマネリさんからのようだった。


内容はこうだ、

「やぁ、新しい世界『ダーマス』へようこそ。

早速で悪いんだけど、説明のほうやっちゃうね。

まず君は転生しました。

前の君との相違点は、

1:スキル《カリスマ》があります。

2:だいぶ若いです。

3:幼女になったよやったね!

詳細何だけどetc・・・。」


「幼・・・女?」


恐る恐る視線を下へ・・・

明らかにに盛り上がりが無いツルッツルだ・・・

私の、私のマイサンが・・・


「マイサンの〇圧が・・・消えた!?。」


泣きそうだ、いやもう泣いてる、いやもう泣くしかない!?



あれから目から汗を出しながら手紙の続きを読み進めた、どうやら祝福プレゼントがあるようですキーワードを言えば受け取れるそうだ。

ということで受け取ってみる。


「えっと、・・・リア充コロス慈悲ハナイ。」


アマネリさん、ナカーマです。とふざけていると、ピピーと頭の中にノイズが走ったようだ。


【キーワードを確認、魂の接続オールグリーン、精神、肉体、共に正常値です。】

「ふぁっ!?、頭の中に直接声が!?」

【初めまして、私は世界のナビゲーター、アマネリ様からの祝福プレゼントとして来ました。本日を持ってご主人様マスターの冒険をサポートさせて頂きます。】

「あ、丁寧にどうも、私は・・・。」


アレ?誰なんですかねぇ・・・流石にその見て目からしてもう元の名前なんて使えないよな・・・


【右手をスライドさせることによってステータス画面を開くことができ、名前、状態、スキルなどが確認出来ますよ。】


有能だわこの娘、と言うことで右手をスライドさせる。



アース・オキューリア (8才)女性


種族:神の人造人間ホムンクルス

称号:創造神の加護


スキル:《カリスマ》、《全武器の心得》

《魔導の心得》、《・・・、、、破損データあり


まぁ、何ていうの、突っ込みどころ満載で楽しいね。とりあえず挨拶しよっかな・・・


「改めて、私はアース・オキューリア・・・のようです。よろしくね、えっと君の名前は?」

【私に名前はありません、お好きなように呼んでくださって構いませんよご主人様マスター。】


そう言われても困る、何たって不便だ、この際だし決めちゃった方がいいよね。


「じゃあ、サム・ド・ヴェルド。面倒だしサムって呼ぶよ。」


意味?もちろん無いよ、単に私にアース・オキューリアなんてアレな名前なんだから、そういう何とも言えない気分をこの娘と共有したいだけ。

今考えついた単語をテキトーに並べちゃったZE!


【ありがとうございますご主人様マスター、ありがたく名前の方を頂戴致します。」

「あぁ・・・、うん。」


なんだろうこの罪悪感、サムさんマジ、ピュア過ぎ、最早眩しいよ。


そう思っていると、周りが少し騒がしい、ガサガサと林がざわめく、何かが通っているのだろうか・・・


どうやら近付いて来てるようだ、けれどさっきまでは聞こえてなかった音が耳に入る。

ポチャっ、ポチャンっと液体の音が聞こえる。

そういえばアマネリさんが魔物とか言ってた気がする。ならばもしかしてアイツか?


すると目の前の林を踏み潰しながらそいつは来た。水色の不定形なフォルム、真ん中には丸い原子核みたいな石、思ったより凶暴な見た目に戸惑いつつ心の中で断定する。


スライムですね、本当にありがとうございます、そしてお帰りください。


【野生のスライムが現れた】

スライムA:Lv3

HP:8、MP:0

予想攻撃方法

《捕食》、《吸収》

特性{打撃攻撃耐性、斬撃攻撃耐性、武器破壊、属性系統攻撃弱点}


やっぱりサムさん優秀、でもね私は今8才の幼女だよ、戦えないよ・・・

バックパックの中!?確か最低限度のアイテムが入ってたはず、何かないかな。


急いでガサゴソ、ん?なんだこれ?

引き抜くと、拳銃がそこにはあった。

あの神様は私にいったい何を求めるのか・・・


【核を的確に当てれば撃破が可能です。】

「簡単に言ってくれますね・・・。」

【問題ありません。ご主人様マスターには《全武器の心得》があります。ある程度扱えるかと。】


まぁ、出会って短時間で私の評価を持っていったサムさんが言うのならそうなんだろう。

とりあえず、持った銃を構える。すると不思議だった。触った事もなければゲームでしか存在を認知していなかった筈の拳銃。

非常に手に馴染む、外れる気がしない。


私は迷いもせず撃った、3回ほど大きな破裂音がした、非常にうるさい、そう思ったのも束の間、真っ直ぐ核へと撃ち込まれたその弾丸がスライムの細胞を抉りとりながら核を破壊した。


私はしばらく動かなかった。いや動けなかった。自分がこれをやったんだと、そう認識するまで少しの時間を要した。


「拳銃って、こんなに威力があったのか・・・。」

すぐに解答が帰ってくる。

【これは、ご主人様マスターのスキル、《カリスマ》の能力である、《絶対強者》の影響が大きいようです。」


うん、それはおかしい、だって《カリスマ》って私が友達が欲しいがために作ったスキルだよ!

困惑する私にすぐさま解答がくる、サムさん仕事しすぎですハイ。


【《カリスマ》はアマネリ様によって様々な能力を付与された、言わば究極のスキルです。】


本当にあの神様は何がしたいんだろうか、前線で戦いたくないのに、いかにも脳筋な能力を付けてきたり、幼女の体にしたりと、凄いチグハグしてるんだが・・・


【次いで申し上げますと、ご主人様マスターの体については、アマネリ様の趣味だと聞いております。】


神様ワレ!!、あの神はいったいなんていうことを、平然とやってくれやがったんだ。


「今度あったら、説教してやる。」

【《カリスマ》の詳細ですが、余りに膨大なため簡単に説明します。】

「嗚呼、うんお願い。」


一息入れてから説明が入る。


でも長いし纏めるよ


《カリスマ》


《絶対強者》・・・全パラメータ上昇、武器威力上昇

《統率者の権威》・・・配下のパラメータ上昇、従属の掟、強制隷属

《背負う重さ》・・・配下との友好度(好感度)に比例して様々なスキルを獲得したり、進化させたりする。尚、配下が死亡したり、何らかののショックで戦闘意欲が大きく削がれると、グロッキー状態になる。

《魅力》・・・自然と周りにナニカが集まり、好かれる。

・・・etc


改めて聞いてみると多いし、中には意味不明な物まであるんですが。


「・・・カリスマってなんだっけ?」

【カリスマとは「あ、説明はいいです。」


なんかサムさんがショボンとしている気がするけれどきっと気のせいだろう、たぶんな。


「魅了って言うんだからきっと綺麗な顔してるんだろうな、私は。」

【三人称視点でご覧になれますよ。】

「Oh,reary?」


おっと、何でもありだと再確認させられた事によって、口調がおかしくなってしまった。


【Yes,it is.】


サムさん以外にノリいいんですね。

冗談もソコソコにゲームのイメージみたいにスティックを弄る、頭の中でね。


するとどうだろう、自分の体が見えてくるではないですか。


なんということでしょう、あの筋張った男特有の隆起が、綺麗な肌と共に女性特有の丸みがあるではないですか。


いやもうアレだよ、完璧美少女?いや美幼女、白銀の艶やかな髪がくびれ辺りまで流れ、深紅の瞳にはその歳では考えられない程の強い意思が感じ取れる。


唇は薄いピンク色でテラテラと煌めく、服装は白いワンピースでとてもフリフリしてる、きっとあの神様の趣味だろう、まさに完璧。

神様が作ったと言っても信じられるレベルだ。


「オウフ・・・、これが私なのか、初見で見たら発狂するんじゃないかな。」

【アマネリ様がそう言うだろうと思って、バックパックに仮面を用意しているようです。】

「それはそれで目立つ気がするんですが。」

【いいえ、その容姿に《魅了》も相成っての被害の方が断然大きいようです。】


納得させられたので、大人しく仮面を取り出す。

仮面は某劇団の猫の物に近い、黒猫とはわかっているな・・・


私猫好きとか言ったかな?

記憶を掘り出そうとすると、サムさんが見つけてきてくれた。


「あぁ・・・最初の・・・。」


思い出した私はその猫の仮面を付けてみる、以上に、異常に、非常にフィットするな。

私はアマネリさんに作られたも同然だし、当然と言えば当然なんですがね。


【とりあえず、この近くに中央都市があるので、そこを目指しましょう。】

「了解です。では道案内をお願いします。」

【申し訳ございません、まだこの世界の森羅万象にアクセスが出来ず。ワールドマップが使用できません2日も有れば終了しますが、それまでは手探りの状態になるかと。】


ここに来てサムさんが詰まった、でも逆に恐ろしいことを聞いた、森羅万象?

サムさんは世界の事象を2日で解き明かすようです。サム、恐ろしい娘!


「全然気にしないでいいよ。でもよく中央都市に近いってわかったね。」

【アマネリ様から最低限データを頂きましたから。】


そんなこんなでバックパックも背負って準備万端、自分の身は守れそうだし気軽に行ってみよう。


じゃあ行こうか、私のボーナスステージは始まったばかり、気ままに楽しく行ってみようか。


幼女は進む、目指すは中央都市、宛の無いこの旅路の果てには何があるのかは、私だけが知る。





まとめ方が下手すぎですねスミマセン。

それと、スライムからちゃっかりドロップした、お金だったりスライムゼリーだったりはしっかり回収してたりします。

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