第1話:転生のお決まり
まだ異世界いかない・・・
テンポ悪すぎですいません、次こそ転生しますのでどうかご容赦ください。
「マジで!?生き返れるの?」
喜びの第一声だった、さっきの絶望感なんて嘘だったみたいに心が踊る、実際未練たらたらだったのだからしょうがないネ。
「まぁ、生き返るって言うか、転生だけどね。」
「都合よくは、いかないか・・・。」
「それとね、元の世界でもないよ。」
凍り付いた、石になった、もはや動かないマネキンのようだ、まぁ体、無いんですけどね。
「要は、異世界転生って奴ですか?」
「そそ、察しが良くて楽だわ〜。」
「楽だわ〜、じゃないわ!?。」
「ひぅっ!?」
この神様ビビってるんですが・・・
「で?、具体的な説明をお願いしても?」
神様はふふんっと言ってから得意気にいいます。
「魔物とか妖精とか竜なんかがいる世界だよ、どう?楽しそうでしょ?。」
「いいえ全然・・・。」
「え?・・・。」
「え?」
暫しの間が開く、その間見つめ合う私と神様、明らかに困惑が見える神様に私はこう言い放とう。
「元の世界でもハードモードだったのに、それじゃあベリーハードじゃないか。」
「アアそーいう、ダイジョブダイジョブ、私がある程度優遇するから。」
「ほぉ・・・。」
私は僅かに目を細めた、気になっている、でも優遇って具体的にわからないし、まだ油断する時ではないな。
「説明はよ!」
「変わり身早いね君、まぁ具体的には特殊能力って奴だよ、転生のお決まりだろ?」
予想はしてたけどマジか、だったら前から欲しかった物がある。
「じゃあほら、何でも言ってみ世界を滅ぼすとかじゃない限り優遇したげる。」
「ふむ、では《カリスマ》をくれ。」
「カリスマねぇオッケー、ああ細かい所は決めておくからね。」
そう言って何やら書き書きしている、たぶん転生関係の書類だろう、て言うか神様にもそういうのあるのね。
「次は?まだあるでしょ、そもそも無かったら自分の身を守れないし。」
「ああ、もう満足です。」
「そうだよねまだ足りないよね・・・・・・ハイ?。」
「いや、だから満足でs「いやいや、それはない。」
「これじゃ生き残れないよ!せっかくのボーナスステージなのに、何故カリスマだけ?」
凄い必死だなこの神様、それになんでだと?
そんなの決まってるだろ。
「友達が欲しいからに決まってるだろ!」
「アッハイスンマセンした。」
「それに前線に出なきゃ魔物と戦わないでしょ?」
「それは困る、私がつまんな、じゃなくて転生させるのにこれだと神である私の評判が落ちる。」
「むぅ・・・じゃあ神様が自由にすればいいじゃないか、でも《カリスマ》だけは譲らないよ。」
神様は少し考えた素振りを見せすぐに悪い笑顔になる。
「じゃあうん、あくまでも君の要求には答えるよ、一応聞くけど新しい世界に行く準備はおk?」
「いいよぉ〜、これで私も友達たくさんに・・・」
私は喜びで泣きそうである、アレ?私情緒不安定すぎじゃね?
「じゃあ行ってこーい、最低限度の道具は持たせておくから、安心して行ってこーい。」
そう言う神様の指さす先には白い光の柱がある、いやぁそれっぽいなぁ。
「ほんじゃもう行くわ、私の友達が待ってる、はずだ。」
「うん、じゃあ頑張ってねぇ、あなたに私、いいえ、このアマネリの加護あれ。」
最後の最後に神様らしい所見せたな。
そう言って私の意識は温かい光に包まれて遠のいていく。
これが新たなる人生の始まりだと期待を胸に秘めて。
次こそカオス空間を生み出せる、頑張ろ。