☆☆番外編☆☆ クレアの成長物語
書くの辛くて……短くてスミマセンね。
この次から話の続きになります。
私の名前は、クレア・アトリー。
この、小さなヨルム村で生まれた、忌まわしき子供。
母親、父親とは似ても似つかぬ輝く銀色の髪に、輝く銀色の瞳。
誰もが私を恐れ、そして忌まわしき存在とした。
その中で、唯一、両親だけが私の味方だった。
何を言われようと、村からどんなに嫌がらせを受けようと、絶対に私を守ってくれた。
でも、もう耐えることなんて出来なかったから。
これ以上、迷惑をかけることは出来ないから。
だから、私は逃げた。
いや、逃げようとした。
何故かは分からないけどね。
村の住人達は、私を引き止めるんだ。
だったら簡単なことよ。
皆、殺してしまえば良いんだから。
「トゥラウス・ティニクトリ」
魔法を習ったことはないけれど、流れに身を任せるように唱えたこの呪文は、相当な威力だった。
村人は皆死んだ。
両親さえも。
私は、架空の生物を創り上げることにした。
それがあの大蛇。
本当の名前は、ヘルメスネークという。
変に名前をつけると怪しまれることもあるだろうと思い、私は彼をキングスネークと呼んでいる。
ヘルメスネークが村を襲い、皆死んでいった。
旅人達にはそう言って、皆ヘルメスネークに殺させた。
そして私の前に現れたのは、一人の男の人だった。
彼を見た瞬間……私は悟った。
彼には勝てない、と。
勿論、何もせずに帰したら怪しまれるに決まっている。
彼には、私の架空のステータスを見せた。
彼が解析のスキル持ちだと言うことは直ぐに分かったし、本来のモノを見せると何をされるか分からない。
結果的に、私は彼を助けることになったけど、久しぶりに……笑えた気がする。
彼の過去を見てしまった責任は、私が取る。
そして──。
「彼を守るのは……私だから」