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最強のヒーロー ~天才が異世界で本気を出す~  作者: 研究者@双黒
第一章 聖なる星の輝き~黄金の道しるべ~
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第十四話 問い詰める

うう。

今回上手くかけませんでした。

次回からは、多分ちゃんとかけるようになります!

たぶん……。

「……で、俺達に何の用だ?」


「答えなさい。黙秘権は無いわ」


颯太とクレアは、自分達の周囲を取り囲んでいたドワーフを問い詰めていた。


颯太の操作魔法によって動きを封じられたドワーフ達は、逆らうことは出来ない。


「……っ」


そうか、と颯太が呟く。


「ぐっ!」


声を上げたのは、ドワーフの中の一人だ。


「なっ!何をした!」


残りのドワーフ達は、颯太を諦めクレアを睨みつける。


しかし、直ぐにそれが間違いだったことに気付き、絶望的な声を上げる。


「私を見下しているの?ゴミ共が」


クレアの眼は鋭く、そして冷酷だった。


「わ……分かった……。話すから……」


「ほう。ならいいだろう」


颯太はそう言って、先程苦しめていたドワーフの魔法を解いた。


「俺達は……元々、この先にあるドワーフの国の王の側近だったんだ。だが、奴が現れてから……」


~~~


ガゴッ!


「す、すみません!直ぐにやり直します!」


「いちいちいちいち、時間の無駄なんだ!さっさと仕事をしろ!」


国王が、一人のドワーフを叱りつける。


いや、この状況から見るに、怒鳴りつけられているという方が正しいだろう。


「全く……役に立たないドワーフ達だな。前王は、何故こんな奴等を側近に使っていたんだ……」


国王の言葉に、一人のドワーフがつい口をひらこうとする。


しかしそれを、仲間が止めた。


「前王様が戻られるまで、我慢するんだ。今反抗しても、後々辛いだけだ」


泣く泣く諦めたドワーフだが、その目が国王に向けられることは無い。


勿論ドワーフ達だって、忠誠心を捨ててしまおうと考えたことはあった。


しかし、前王のことを考えるとそうも行かない。


「まあ、お前達が俺に刃向かうと、前王の首が飛ぶことになるぞ」


そう、前王は、現国王率いる侵略軍に捕まってしまったのだ。


もしドワーフ達が国王の機嫌を損ねさせれば、前王は死ぬことになる。


それだけは何としてでも避けなければならない。


ドワーフ達は決めたのだ。


絶対に国を救う、と。


そして、元の争いの無い平和な王国を取り戻すと言うことを誓ったのだ……。


しかし、現国王はそんなに優しくは無い。


「人間。誰でも良い。国民が嫌だったら国を出て旅人でも殺せ。そしてその首をもってこい。男女一人ずつ……。それが出来なかったら、前王……そしてお前らの命も無い」


ドワーフ達は最初は抵抗した。


元々戦い慣れていない彼らに、人を殺すなど到底出来ないと思ったからだ。


しかし現国王はこう吐き捨てた。


「まあ良いだろう。前王を殺せ」


ドワーフ達に与えられた時間は三日。


その間に、前王を殺されるか、旅人を殺すかを選び、尚且つ首を取ってこなければならないのだ。


彼らの心は決まっていた。


「絶対に……殺してやる!」


~~~


「なーるほど。で、タイミング良く俺らを見つけたから殺してやろうってか?甘いんだよ。戦闘経験も無いくせに、俺らと互角に戦えると思うな。前王を守るだの国を守るだの綺麗事言うな。そんな侵略軍に捕まるような王なんて、そんなもんだったって事だろ。それを関係ない人を殺してまで守ろうとするのかよ」


一気に言った颯太の言葉に言い返す者は、誰もいない。


「その通りだ。だから……お願いします!僕達を助けて下さい!」


そう、言い返す者は(・・・・・・)誰もいない。

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