表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強のヒーロー ~天才が異世界で本気を出す~  作者: 研究者@双黒
第一章 聖なる星の輝き~黄金の道しるべ~
12/18

第十二話 出会うpart1の3

時間取れたので、頑張って書きました。

誤字脱字等ありましたら、ご指摘御願いします!

あの大蛇をクレアが殺した。


颯太に、その真実は受け入れがたい。


既にチートの域を超えてしまっている颯太でさえ、手が出せなかった相手だ。


目の前の華奢な少女が、本当に大蛇と戦闘出来るのか。


颯太はクレアに、疑いの目を向けた。


「疑っていらっしゃるのですね。まあ、無理は無いでしょうが。……確か、私のステータス、ご覧になりましたよね?あれ、実は全てじゃないんです」


「……全てじゃない?どういうことだ?」


クレアの言葉に疑問を抱く颯太。


確かに颯太が見たステータスは本物だった。


偽造された様子もないし、偽物とは思えない。


クレアは、颯太の心を読んだかのように言う。


「ステータス自体は本物です。只……」


クレアは、何かの魔力操作をしてから、颯太にステータスを見せた。


クレア・アトリー LV69

HP 3500/5000

MP 2000/2000

魔法 銀属性

スキル 錯乱 絶対破壊

商号 黄金の星使い 破壊の女王


お気付きだろうか、ステータスが変化しているのを。


いちいち戻って見るのは面倒臭いという人のために、前に颯太が見たステータスも表示しておく。


クレア LV69

HP 3500/5000

MP 2000/2000

魔法 銀属性

スキル 錯乱

商号 黄金の星使い


「……スキルと称号が…増えた?」


そう。


絶対破壊、破壊の女王と言う、新たなスキル、称号が現れたのだ。


「まさか、それで大蛇を……」


「ええ。その通りです。私は、左手で触れて破壊と念じた物を、問答無用で破壊します」


クレアは近くにあった大きな石に触れる。


すると、大きな音を立てて石が砕けた。


「こういう感じです」


「でも……何で、村人達を助けなかったんだ?」


颯太の疑問は尤もだ。


「彼等は……私の両親を、殺しました。大蛇が現れて直ぐに、囮にしたんです」


「……成る程な」


颯太は、小さく溜め息をついた。


「じゃあな。俺は約束を果たさなかった訳だから、もうサヨナラだ」


颯太はクレアに背を向け、部屋を出ようと歩き出す。


「あ、待って!」


何故かクレアから声がかかった。


「なんだ?」


「あの……やっぱり、仲間にして下さい……」


消え入るような声で言ったクレアは、そのまま一人で膝を抱えた。


ブツブツと独り言を言っているようだが、内容は良く聞き取れない。


「あー、良いぞ。お前の神みたいなスキル欲しいし。それに……」


「そ、それに?」


「いや、やっぱり何でも無いわ」


クレアは残念そうな声を出していたが、颯太は知らん顔をしている。


勿論、颯太には、乙女心を理解しようという気持ちのカケラも無い。


だから、クレアが抱き始めている気持ちにも、気付く筈が無いのである。


「クレア!置いてくぞ」


「え?あ!待って~!」


完全に弄ばれているクレアをからかうかのように、強い風が吹き抜けていった。


「ソウタ、何処に行くつもり?」


「さあな。そんなの知らん」


今度はクレアが、違う意味で溜め息をつく。


全く計画性の無い颯太に、つくづく呆れるクレアであった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ