過ぎ去る事の中から、また・・
明子も、食事を終えて、自分の部屋に戻って行った。
誠治は、まだ戻ってこない。
しばらくテレビを見たりして、明子は、くつろいでいた。
誠治が、部屋に帰ってきた。
「ごめん、ごめん、用事があって。チェックアウトしようか」
そう言って、二人はホテルを出た。
家までの帰り道、車の中で明子は、話した。
「同じホテルに、伊東さんがいたんだよ。なんか、伊東さんは、同窓会、もうひとつだったみたいだけど・・」
「なんだって!?伊東は、あのホテルにいたのか?」
誠治は、驚いて明子に聞いた。
「そうだけど、そんなに驚かなくてもいいじゃない」
明子は、そう言うと、誠治は、話始めた。
「これは機密事項だったんだが、伊東は、国内の指折りのハッカーという情報が警察に入ってきたんだよ。俺を含めて、警官だった、あいつと同じクラスメイトが、今回の同窓会で、伊東の同行を探るのが目的だったんだ。今日、早朝、警察の機密事項が、何者かにハッキングされた。それで、俺は、新潟の警察本部に招集されていたんだ。伊東は、何か言ってたか?」
明子は、ポカンとして聞いていたが、
「いや、なんか、同窓会に来ないほうが、良かったみたいなことを言ってたけど」
そう言って下を向いた。
車は、ハイウェイを走って行く。
途中で、サービスエリアに入った。
誠治は、携帯で盛んに電話をしている。
明子が、トイレに行こうとすると、髪の長い男がいた。
「あ、伊東さん!」
その声に、携帯で話していた誠治が気づく。
伊東が、走り出す。
そして、マイカーであると思われるオープンカーに飛び乗った。
「待て、伊東!」
叫ぶ、誠治に伊東も叫んだ。
「まだ、ここで終われねぇんだよ!」
そして、トップスピードで走しり去る。
誠治が明子に、声をかけた。
「明子、早く車に戻れ!」
そう言われて、車に戻った明子。
車は、伊東を追う。
「こんなことに、巻き込んで悪いが伊東を追うから!」
そう言って、前を一真に見つめて、誠治は、アクセルを踏み込む。
明子は、助手席でドキドキしながら、思っていた。
(なんか、よく分からないけど、色んな友達がいて、いいなぁ・・誠治!)
そして、明子は、笑いだした。
「何、笑ってんだよ!そんな場合じゃないだろ!!」
と、誠治は言う。
が、やはり、誠治も笑いだした。
二人の車は、ハイウェイを進んでいく。
その前を行く、オープンカーの男も、笑っていた。
そして、アクセルを更に踏み込んだ。
(終わり)




