各々の関係
同窓会が終わり、誠治と明子は、近くに予約していたビジネスホテルに、チェックインした。
部屋で寛ぐ、二人。
誠治は、酒も入っていたので眠そうだった。
そんな誠治に明子は、話をする。
「誠治、楽しそうだったね!なんか、みんなで盛り上がって、やっぱり青春を一緒に過ごした人たちとは、いつまでも、仲良しだね」
「そうだな」
誠治が眠そうに、答えた。
「なんか松島さんって、いう人と楽しく話せたよ。あの人は、飾らなくていいね」
誠治が、少しベッドから身を乗り出して話した。
「昔からだよ。そうだ、その後に髪の長い男が、来ただろう?なんか話したか?」
「ううん、とりとめ何も。一人で、パクパク食べてたけど、あの人。こんなこと言うと、誠治に悪いかもしれないけど、教師になった方と、あの髪の長い方は、なんか、カッコいいよね。いや、私は、誠治が、もちろん一番好きだけど!」
誠治が笑って答えた。
「いや、そんなフォローは、大丈夫だよ。あの教師になった男は、昔から、オシャレでクラスでも女子に人気があってな。それと真逆に、あの髪の長い男は、それこそ、昔はスポ刈の頭で、いつもジャージ。ホント、田舎から出てきたって感じだったんだよ。今日、見たら随分、雰囲気、変わってな。伊東って、いうんだけどさ」
「ふーん、そうなんだ。伊東さんか・・」
明子は、呟く。
誠治が話を続ける。
「伊東は、松島さんのことが好きで、三回生の時に、告白したけど、駄目だったんだよな。今日、見てみたら、普通に話してたけど。まぁ、松島さんは、結婚したしな」
そう言われて明子は、自分と同じように、松島さんが左手の薬指に指輪しているのを思い出した。
「そうなんだね。時間が経つと色々と、変わるもんだね」
明子は、そう言って、誠治のベッドに潜り込んだ。
少しして、明子は、口を開いた。
「伊東さんってさ・・」
その声に反応はなく、誠治は、スヤスヤと寝ていた。




