あれ?なに、この・・
誠治と明子は、同窓会場に入った。
3人の男性が誠治に、駆け寄ってきた。
「よっ!出世頭!!こんな素敵な奥さんまでゲットしやがって!」
3人は、誠治と同じく警官だった。
明子のことを、口々に誉めては、警察としての仕事を話合いを始めた。
明子は、ちょっと距離を置き、その様子を見る。
そして、一人が加わった。刑務官の男だ。
だいぶ、太っているが、すぐ誠治達と意気投合して話が盛り上がっていた。
そこに、今は、教師の男性が入ってきた。
さらに、男達は盛り上がった。
その教師の男は、明子から見てもハンサムだった。
(わたしが、中学生くらいの時に、あんな人が先生だったらな・・)
明子は、遠くから見つめて、いつまでも盛り上がっている誠治達を見ていた。
明子は、大学には進学していない。
キャンパスライフは、分からない。
でも、そこには、かけがえのない時間があったことを明子は、感じていた。
明子は、オードブルの料理を味わいながら、その様子を見ては旦那の誠治が楽しそうな様子を眺めていた。
すると、
「このローストビーフ、美味しいよ」
と気さくに、一人の女性が明子に囁いた。
「本当ですか?」
と、皿に取り口に頬張る明子。
「本当に、美味しい!」
そう言う、明子に女性は笑って言った。
「私、松島って言います。誠治くんの奥さんなのよね。誠治くんには、大学の時に、授業で一緒にチームを組んだり、ノートを写させてもらったり助けてもらったんだよ」
明子は、それを聞いて言い返した。
「そうなんですか。旦那は、昔からやはり、そんな感じなんですね!」
松島は言う。
「そう、そんなかんじ、そんなかんじ!」
その松島の言い方に、明子は、笑って、松島も微笑んだ。
ローストビーフを、また一枚、食べようとすると、スーッと明子の、皿を取り、一人の男性が皿に盛ってくれた。
「ありがとうごさいます」
そう言う明子に、男性が答える。
「肉食系女子・・そのままやんけ!!
おっと失礼、皿に置いてあったローストビーフは、半分以上、私が、食べたんですけど・・」
そう言う、男性は長い前髪を掻き分けて笑った。
「はーっ・・」
そう皿を受け取った明子に言う。
「いや、本当に、沢山、食べる女性は魅力的ですよ」
そう言って去って言った。
明子は、自分の皿のローストビーフを食べていると、不思議なことに涙が出てきた。
(あれ、なんだろ?私、お酒、飲みすぎてテンション狂ってるのかな?)
そう思いながら、ハンカチで、さりげなく涙を拭いて、食事を続けた。




