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目覚め
ピピピ…ピピピ…
目覚ましが…鳴っている…
俺の腕の中から伸ばされた腕が目覚ましを止める。
…
……
………起きねぇのかよ!
心の中で突っ込んで目を開ける。
「おはよう、めぐみ。目覚まし止めたらちゃんと起きないとダメだよ」
「いやだ、眠い」
そう囁きながら一度身動ぎして俺の胸に額を擦りつけてくる。可愛い。
「可愛くしても駄目だ。起きなさい。学校もあるんだろ?」
布団を剥ぎ取りながら自分も起き上がる。パジャマ代わりに貸した俺のワイシャツがエロ可愛い
「…学校なんか行ったら居場所がばれるだろう?それじゃ家出した意味がない。優人は優しいだけで馬鹿だな」
こいつマジぶっ殺してやろうかな。可愛いから許すけど。
「俺はまだめぐみが家出した理由も聞かされてないんだけど?」
「そうだったか?なら教えてやろう。私の家出の理由、家の事情をな」