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地味なコント
地味なコント
自分がいる。
自分がいる。
片方がAでもうひとりをBとする。
A「砂糖菓子のような凄まじく甘ーーーい、恋愛ものが書きたいなぁ。」
B「現実にそんな甘いことないじゃん。」
A「経験がないと書けないなら、ミステリーはどうする!?」
B「あんたは、ミステリーもサスペンスも書けないだろうが!」
A「じゃ、あたしには腹がよじれるような笑えるほどのコメディも書けず、号泣させるような人情物も、読むだけで頭が良くなるようなSFも心臓が停まりそうなホラーも書けないってこと?」
B「……。」
自分が黙り込んだ。
書けないらしい。
困ったもんだ。とりあえず、今日は寝よう。