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ヤンデレは過去を語り、今を騙る。

私ね、中学の時につきあっている人がいて。私が中学2年生の時、一つ上の先輩から告白されたの。

その彼は当時、生活委員会の委員長をしていて、周りの人からの信頼もあってとってもカッコよかった。私は隙をみては彼に話しかけていたんだけど、まさか向こうから告白されるなんて思わなくて。本当にびっくりしてしてしまったわ。


それだけに運命を感じた。


私はこの人と生涯結ばれるんだって。

それだから私は一生懸命彼につくしたの。彼の為にマフラーを編んだり、家に遊びに行った時は料理を作ってあげたりしたり、メールは必ず一日に50通は送るようにしていたわ。あ、もちろん電話だって家に帰ったらいっぱいしたのよ。彼は中々電話に出てくれなかったから、何度も何度も電話したの。

それに彼に寄ってくる女を見つけたらそいつに脅迫文を送りつけて退治してあげたりもしたの。


だって彼に変な虫がついたら大変じゃない。


そうよ。私は彼の事だけを考えていたの。彼のことしか目に入らなかった。



でもね。彼付き合って3カ月もしないうちに別れてほしいって言ってきたの。も

うお前にはついていけないって。


私はそんなの絶対許さなかった。


だって彼は運命の人だもの。だから別れないっていったのに彼はもう話しを訊いてくれなくて、連絡も取れなくなってしまったわ。



それで彼はそのまま卒業してしまった。

しかも進学先は南高校。レベルはこのあたりでは間違いなくトップにある高校。

彼は頭がすごくよかったから。


でも私を置いていってしまった。


そんなの許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない。



私は必至で勉強した。

彼のように頭の良くなかった私は1年勉強にすべてを注いだ。


それで私は見事南高に合格したの。

両親も先生も驚いていたわ。当然よね、1年前までは中の下にいた生徒が上から数人しか行けない高校に合格したんだもの。


でもそれもすべて運命のため。




運命の彼に会うため。






そして私は南高で出会ってしまった。

運命の彼にじゃないわ。

いいえ運命と『勘違い』していた彼ではなく、本当の運命の人。



そう飛鳥煌斗様に。



彼を初めて見たのは入学式。

私は何よりも先に彼に目を奪われた。そうよ飛鳥煌斗様。

その姿はそこにいた誰よりも輝いていて私が今まで出会ってきた誰とも違う輝きを放っていたわ。あんなにカッコいいと思っていた先輩の姿が私には一瞬で霞んで見えた。いいえ、彼の前では他のどの存在も霞むように思えた。

あれほど必死の思いで勉強をして南高に進学きたのは先輩に会うためなんかじゃなかった。


私は煌斗さま。ううん煌様に会うためにここに来たんだ。


そう確信した。


私は入学式でクラスメイトと打ち解けるのも忘れて彼だけを目で追っていたわ。

その一瞬で運命を感じた。そうこれこそ真の運命よ。運命運命運命。

でも私が運命を感じるほどの相手だもの。周りの子たちも口ぐちに彼の事を話していたわ。

本当にどうしようもない人たちだと思った。下賤な視線を彼に送る事さえ不愉快だった。


でも私はこらえたわ。というか実はね、それどころじゃなかったの。

私は入学式の間彼からの視線を感じたんだから。彼はこちらを何度も見ていたわ。そこで私はこの運命を彼も感じているんだと確信した。だって運命だもの。お互いが引き合ってしまうのは当然だわ。


でもね、だからと言ってそれから彼に話しかけに行ったりもしなかった。だってそれが他の男なんかに運命を感じてしまった自分への罰だと思ったから。彼に出会う前だったとはいえ私は自分の過ちを赦す気にはなれなかたの。

それで遠くから彼を見ることにした。今はそれだけで満足しようと思った。彼もつらいかもしれないけどこのままじゃ私が自分を許せなかったから。一年はこのままでいいと思った。この気持ちをしまっておこうと思った。




でもね、昨日運命的な出来事があったの。


私が帰ろうとしていたら、目の前から煌様がやってきたのよ、一年の昇降口に。

彼は周りをうかがっていて誰かを探しているみたいだったわ。

その姿がとっても必至で、私は思わず声をかけてしまったの。自分への罰も忘れて。

だって彼が私を探していたんだもの。


私は勇気を振り絞って「今朝のお話素敵でした。」って言ったの。


ちゃんと言えたのかさえ分からないけど、彼は「ありがとう」って優しく答えてくれた。

そこで私はもう恥ずかしくなってしまって走って逃げてしまったわ。心臓が破裂しそうなくらい鼓動をうっていた。顔はもう見なくても真っ赤になっているってわかった。


私は家に帰らずに今日は休みの文学部の部室に逃げ込んだ。そしたらそこに先輩がいて、小説を読んでいたの。面白いっていって私に回してきたたわ。


それで私は浮かれている気分から一転、その内容に私はどうしようもなく不安になってしまった。

漆原佐久との関係にだけではないの。

昔の先輩と上手くいかなかった事を思い出してしまって、彼との間にすれ違いが起きてしまわないかって考えてしまった。


でもね、すぐそこで思ったの。


付き合うだなんて軽いつながりだったからいけないんだって。


もう私と彼はお互い運命で結ばれているんだもの。私と彼はずっと一緒にいるって決まったのよ。


だから結婚するの。


彼もわかってくれるはずよね。あ、でもそうすると雲雀さんは私の義妹になっちゃうね。でも分って頂戴。


私と彼の幸せの為に。



結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい。





私たち結婚するの。


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