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一つの恋の方程式  作者: 雨宮 瑞月
ひとつの友情の方程式
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第二話 不安な夜と明日の期待

興味をもってくださったあなた!これからも週1回の投稿を続けていくのでよかったらこれからも読んでいってください!少しの暇つぶしになろうと思います!


雨宮瑞月

 私こと一宮結花、今……1人で晩御飯のおかずに悩んでいます。近くのスーパーに今居るんだけど、色々食材が安くて……うわ、ズルい。

 前住んでたところはちょっと物価が高かったから困ってたんだけど、どうしてこうなるのさ……。


 なんて1人で自分に突っ込みながら、ふと思い出した。もやしの美味しいレシピを!

 その瞬間、私は軽く走っていた――うん。その後わかったことだけど……。


「調味料忘れてしまった……」


 私、一体何を買いに来たんだろうか……と、ふと我に返る。家には塩もコショウも何もない。醤油も砂糖も無いから、これじゃあ料理なんて無理じゃん。いや、料理はできるかもしれないけど……多分おいしくない。

 結局、家に帰って気づいた時には絶望しかなかった。引っ越し道具の中に、よくわからない箱を見つけて――なんだろう、この箱。誰が入れたんだっけ?中身がわからないまま、そーっと開けてみると、中には調味料がたくさん入っていた。……あれ?


「あんた、多分食材だけ買って調味料忘れた!って言い出しそうだから、使いそうなものを入れておいたよ。忘れてたなら、明日買いに行きなさい」


 手紙だ……うん、母だ。これ、完全に母の仕業だ……。でも助かった!とはいえ、何が何だか分からなくて、結局少し悩んだのは事実。結局、母に電話して確認してしまったよ。


 なんやかんやあった後、晩御飯を作り終えて、一息つく。軽めに済ませたけど、明日の準備もしないと。転校初日っていろいろ不安だよね……友達作れるかな。


 ご飯を作り終わってから、のんびり過ごしていた。けど、一人の時間が長くなってくると、なんだか寂しい。これからずっとこうなのかな……なんて、ちょっとだけ悲しくなってしまった。


「明日は学校か……友達作らなきゃいけないかな……」


 そんなことを考えていると、突然電話が鳴った。誰だろう、こんな時間に……。スマホを見ると、陽菜ちゃんからだった。


「あれ、陽菜ちゃん……え?」


 私、電話番号教えてたっけ?あ、教えてたし、暇なときにかけてって言って別れたんだった。それを思い出して、電話に出ると、エコーのかかった声が聞こえてきた。まさか、また……。


「お風呂、入ってるんだね」


「お、ご名答~!さっすが私の親友!毎日お風呂は入らないとね!」


「何を今さら言ってるの……。それで、暇だから電話してきたの?お風呂から?」


「そーだよ~。でもそれよりさ、明日から同じ学校に通うんだよね!ちょっと楽しみだけど、同じクラスに入れるか不安なんだよね~」


 なんだかよくわからないことを言ってるけど、そんなにヤバいことなのかな……ちょっと心配になってきた。いや、ほんとに学校行きたくないかも……。登校拒否、ありかもなぁ。


 そんなことを考えつつ、晩御飯を食べようとしていた。作りすぎちゃったから、どうしよう……陽菜ちゃんのお弁当にして持っていこうかな。それとも、朝ごはんにするか。うん、どっちにしようか迷っちゃうなぁ。


「明日は絶対遅刻しないようにしなきゃ!」そう思ってたのが、逆にプレッシャーになったのかな……。

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