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一つの恋の方程式  作者: 雨宮 瑞月
ひとつの友情の方程式
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第一話 懐かしき場所と新たな出会いを求めて

こんにちは、雨宮瑞月です!今回は新しいシリーズをお届けすることになりました。もともと書いていたシリーズですが、改めてちゃんと書こうと思ったきっかけがあります。それはさておき……。


今回、特に注目してほしいのは主人公二人です!タイトルは『一つの恋の方程式』。数学好きの女の子が、親友の女の子と一緒に学園生活を送る日常のお話です。彼女たちの友情や成長、ちょっとした恋の悩みが描かれていますので、お楽しみに!


それぞれのキャラクターには個性的な一面があり、彼女たちのやり取りを通じて、日常の中の小さな幸せや、思春期特有の葛藤が浮き彫りになっていきます。私自身も、彼女たちの成長を見守るのがとても楽しみです。


正直なところ、かなり迷いながら書いています。ここはこうした方がいいのではないか、あそこはこうするべきかと、いろいろ考えました。考え抜いた結果、わからなくなることも多々ありました。


ですが、添削をお願いしているうちに、さらにこの子たちのことが大好きになってしまいました。そんな彼女たちのお話を、ぜひお楽しみください!あなたも彼女たちと一緒に、少しでも楽しさや感動を感じていただければ私は嬉しいです!


そして、今回あえてあとがきは書きません。なのでここで言わせていただくのですが、よかったら感想などを言っていただけると幸いです!これからの執筆活動にも影響するかもしれないですし、これからの展開にも影響してくるかもしれません!

「この町も、1回離れてしまったら色々変わるんだなぁ……」


ここは小さいころ私が住んでいた町だ。家の近くにはスーパー、コンビニ、パン屋があった。ちょっとした田舎町、ド田舎と言えるような場所ではないけど、程よく田舎だったこの町に私は今日、帰ってきた。


久々に帰ってきた生まれ故郷はかなり変わっていた。昔よく通っていた駄菓子屋はまだあったけど、店主さんが変わっていた。もうあのおばあちゃんはいないのかな……。そう思って近くまで行って聞いてみたら、「おばあちゃんは元気ですよ。でも、もう現役は引退してしまったんですよね」と言われた。とりあえず、おばあちゃんが元気でよかった。


ここには昔の親戚や親友、友達、幼馴染がみんないると思う。クラスメイトだって。でも、会いたくない。クラスメイトの一人は私をいじめていたから……。だからって今更あれこれ言うのも違うし、差別するのも良くないけど、本当に会いたくない。今会ったら、あの頃みたいに襲われる気がして怖い。


「それにしても……静かでいい町だねぇ……」

a

「そーれーはー、都会に住んでた人の田舎への嫌味ですかー?」


「ひぇ!?!?」

急に後ろから声をかけられてびっくりしてしまった。めっちゃ変な声が出てしまったよね!


「ちょ……誰ですか、私の後ろからびっくりさせた人は!」


振り返ると、そこには知らない美人さんが立っていた。でも、どこかで見たことがある気がする……。


彼女は肩までのサラサラとした髪を揺らし、大きな眼鏡が知的な印象を与えている。落ち着いた色のカーディガンが似合っていて、スタイルも抜群だ。だけど、どこかで見たことがある気がする……。誰だこの人……。


「あれれ?結花ちゃん、親友の私のことを忘れちゃったのかな~?」


「親友……しかも、その眼鏡……もしかして姫路陽菜なの……!?」


驚きに満ちた結花の声が響いた。


「なんでフルネーム……」


彼女は微笑んで答える。


「そうだよ!久しぶり!5年ぶりくらいかな?」


「5年ぶりどころじゃないよ!私が小学校のころにはもう引っ越してたんだから!」


そっか……私、小学2年生の時にはもう引っ越していたんだ。原因はいじめ。私が人を信頼できなくなった原因の人も、まだこの町にいる。でも、今はそんなことより、昔の親友と再会できたことが本当に嬉しかった。


久しぶりに会った陽菜ちゃんは、前と同じように元気だった。高校生になっても変わらないんだねぇ……元気でいい子ってのが、この子のいいところだと思っていた。


「それにしても、あんたは小学校のころと比べて全く違うねぇ……美人さんになってしまって……」


「それはこっちのセリフだよ。陽菜ちゃん、かなり変わってて私全然わからなかったのだけど……」


「黙ってください。それはそれとして、私はこれから出かけるところがあるんだけど……一緒に来る?どうせ私一人だったし」


「お邪魔じゃなければ……もちろんと言いたいところなのだけど」


「じゃあ一緒においで!色々話したいことだってあるし、高校生になったんだから、どこの学校に編入したかも気になるし」


こうして私は陽菜ちゃんについて行くことになった。話しているうちにわかったことがいくつかある。その中で一番驚いたのは、私たち二人が同じ学校に通うことになっていたことだ。新しい学校で一人でいるのは不安だったけど、陽菜ちゃんがいるなら安心できそうだ。


陽菜ちゃんは、学科も同じだったから、どんな授業をしているか詳しく聞いてみた。そしたら「じゃあ君、学年1位を取りなさいよ。私は今、学年3位だから、全然抜かしてしまってよ!」と言われてしまった。別に学年1位は興味ないけど……そんなこと言われて本当に1位を取ったら、陽菜ちゃんにボコボコにされそう。だから難しいな……なんて考えていると、どうやら目的地に着いたらしい。「ちょっと買い物行ってくるね」と言い残して、陽菜ちゃんは店の中に入っていった。何を買うのかはわからないけど、私は外でぼーっと待っていた。


しばらくして、陽菜ちゃんから呼び出しが来た。「4階にいるから、上がっておいで」と……なんだろう、あの人、たまに何しているのかわからないときがあるから……。そんなことを思いながら、デパートの中に入っていった。勝手についてきたのは私だけど、ジュースくらいおごってくれないかな……。まだ春のはずなのに、外はそこそこ暑かった。


デパートの中は、たくさんの人が歩いていた。この町にこんな場所ができていたなんて。私が引っ越したころには、デパートができるなんて想像もできなかったのに……。都会になったなぁって思う。でも、都会に成長しすぎて、昔の素朴な町がなくなってしまうのは少し寂しい。ほどほどに栄えてくれればいいのに……。


そんなことを考えながら、私は……。


「やっと、帰ってこれたね」


その言葉が一番似合う状況になっていた。でも、納得は行かない。


それが、私クオリティ!

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