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ショーン。

私が風魔法だとエルフの村で2番手。

1番は長のゾア様。その次が私。

そうなれるように、沢山努力してきた。


「寿命が長いんだからそんなに焦らなくても、もっとゆっくり強くなれば良いんじゃないか?」


小さな時からそう周りに言われる程に魔法にのめり込んだ。

確かにエルフは寿命が長く魔力も他の種族よりも多い。

だからといって強さを求めない理由にはならない

結婚の話も何度もあったけど、縛られるのは嫌だった

何より今は知りたい。学びたい。飽くなき探究心。

魔法に終わりは無い。

そんな中ゾア様に呼び出され、娘に魔法を教えてあげて欲しいと。

ゾア様の頼みだからとその娘ニア様に会ってみた。

教えると直ぐに使え、ニア様は努力家で天才だった。

1を教えているとすぐに10使えるようになる。

教えて成長して行くのを見るのが楽しかった。

性格も優しく真面目で、慕ってくださる。

「お姉ちゃんってきっとショーンみたいに優しくて、素敵な関係なのでしょうね。私はショーンを、お姉ちゃんみたいに思ってるの。」


そう言ってくださった。嬉しかった。

恐れ多くもニア様を妹のように思った事もあったから。

更にいっそ努力を重ね、ニア様がエルフの村でゾア様も抜いて一番の風の使い手になり、風の称号を継いだ。

火、水、風、土 の四つの属性の内、様々な種族の中で1番強い者には、称号が与えられる。

光と闇は使える者がそもそも少なく、また殆ど精霊しか使えないので無し。

火は魔族の竜人族が。水は魚人族の族長が。風がエルフのニア様。土がドワーフの王が。



そうして月日が流れニア様が子どもを授かった。

その子を生涯をかけて守ると決めた。

魔法を極める事から守る力を欲するようになった。



生涯私は元気な産声を忘れる事は無いだろう。


あの時ルーズ様もまた、私の守りたい者になった。

そして、ニア様の子どものルーズ様は変わっていた。


魔法に関しても昔の自分以上に貪欲に学ばれていた。

私の教える風魔法を見た際も、目を輝かせ、

「…綺麗。ショーンの魔法はとても綺麗」

そう言って嬉しそうにされていた。

魔法は力と思っていただけに、綺麗なのかなんて考えた事も無かった。

……でも確かに…綺麗だ。

風魔法が周りの草を刈る事で、花びらが雪のように儚く踊るように空を舞う。


ニア様に似てルーズ様も魔法をすぐに覚えていった。




そして大きくなるに連れ外の世界に興味を持ち、介護というものをしたいと話された。

話を聞くうちにここまで考えておられたのかと驚いた。


時間を作ってはシュン爺様の元へ訪れ、話をしながら

ご飯を試行錯誤しながら作られ、天気が良い日は窓を開け、窓枠に花を飾る。

掃除なども細かに行われた。

初めはどうしてそこまでするのだろう。と。

関われば関わる程に亡くなった時に悲しくなるだけなのではと……

シュン爺様にそれでも懸命に向き合いながら出来ることを考えて取り組む姿をずっと見てきた。

亡くなった時も最後に託された物を大事そうに抱えていた。


私は寿命が長い故に亡くなる事は終わりだと、そう思っていた。

でも違うのだろう。

そこから託され、始まる事もあるのだろう。


そして試練を無事に終え精霊と帰って来られたと思えば、人間の国へ調整員として行くことなった。

これから先もきっと、様々な事に一生懸命に取り組まれ、繋がりや思いを守っていくのだろう。

なら私もこれから先繋がりや、思いを守るルーズ様を守ろう。


新しい色々な考えで沢山これからも私を驚かせて下さいね。

ルーズ様。







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