やさしさ物語
どこかあなたのやさしさが
消えてゆくようで
夕暮れ時は
次の物語を用意してくれるのかしら
あなたのそばで聴いた歌
少しだけ口ずさんでみる
遠く空の向こうでは
どんな物語を演じているんだろう
幸せの何十倍もの幸せを
いつか経験したいなと
思ったときもあった
ちょうど、あなたと出会ったときに
幸せは自分で選ぶもの
大きい、小さいは関係なく
それでじゅうぶんでいる
偏りすぎた気持ちの変化に気づくのも
自分だけの特権
さみしさ半分にして
そこから歩き始めたらいい
「カラゲンキ」って
あんまり好きな言葉ではないけれど
それも今は使ってみようか
あなたのそばで聴いたあの歌
少しだけ口ずさんだら
幸せを感じた




