最終話「護衛と巫女姫、家に帰る」
本日、2回目の更新です。
今日はじめてお越しの方は、第89話からお読みください。
煌都で『鎮魂の祭り』を行ってから、数ヶ月後。
俺と杏樹と『四尾霊狐』は、紫州の『隠された霊域』を訪れていた。
『四尾霊狐』にとっては久しぶりの里帰りだ。
「やっと落ち着きましたね。零さま」
「あれから、色々と大変でしたからね……」
『きゅきゅぅ……』
祭りの後は大忙しだった。
煌都や錬州、紫州に関わることが、一度に押し寄せてきたからだ。
まずは、煌都について。
祭りの後で、俺たちは右大臣の泰山と約束をした。
『紫州と錬州、皇帝陵で起きた事件の黒幕が皇弟の流葉だったことを、国中に公表すること』
『煌都の巫女衆を解体して、「清らかな巫女」たちが人間らしい生活を送れるようにすること』
──この2点だ。
後者については、すぐに受け入れられた。
もともと煌都の巫女衆は皇帝陵の邪気を浄化するために作られたものだ。
その邪気は『天一金剛狼』が生み出していた。
『天一金剛狼』が静まり、浄化された今、巫女衆は必要ないからだ。
それに【禍貴姫】のこともある。
皇弟は歴代の巫女が祀られた神社を破壊して、【禍貴姫】という【禍神】を作り出した。
その【禍貴姫】は皇弟にしか操れない。
けれど、その皇弟は呪詛返しの影響で力を失い……記憶までなくしてしまった。
今世の記憶も、前世の記憶も、すべて。
次に【禍貴姫】が現れた場合、コントロールできる人間がいない。
そうなると、出現した【禍貴姫】は暴走して、自分たちを利用し続けた煌都に襲いかかるだろう。
それを防ぐためには【禍貴姫】と交わした約束を守る必要がある。
──作られた巫女たちを自由に。
──普通の人間として、生きられるようにする。
煌都の側は、この約束を守るしかないんだ。
『事件の黒幕の公表』について、右大臣は『持ち帰って検討する』と言った。
けれど、右大臣が皇帝の元に戻る前に、皇帝と皇太子の使者が来た。
玉璽が捺された書状を持って。
書状には、こう書かれていた。
『紫州と錬州に陰謀を仕掛け、犠牲を出したことを謝罪する。
すべては朕と、流葉 (皇弟)の罪である。
のちほど、すべての州候を集めた、八州候会議を行いたい。
朕と、皇太子も出席する。
その場において謝罪を行い、紫州候と錬州候が望むものを与えたい。
今後の国のあり方についても、話ができれば幸いである。
会議の場所の選定は紫州候と、錬州候に一任する。
これが、現皇帝の決定である。
代わりに、流葉の身柄を引き渡してもらいたい。
あの者を歪めたのは、我々の罪でもある。
家族の手で裁くことを、許してもらいたい。
州候会議が行われるまで、流葉の身は紫州に、あるいは錬州に預ける。
会議の席で、引き渡していただけるように願う』
──以上だった。
書状を受け取ったあと、杏樹と蒼錬将呉と右大臣の間で、話し合いが行われた。
結果は『皇帝の提案を受け入れる』だった。
書状には玉璽が捺されていた。
玉璽は、書状の内容が皇帝の意思であることを示すものだ。
これで言を翻した場合、誰も皇帝を信じなくなる。
皇帝の権威は地に落ち、紫州と錬州、他の6州が反旗を翻しても、文句を言えない。
皇弟が力を失った今、皇帝がそんなリスクを冒すとは思えない。
そんなわけで杏樹と蒼錬将呉は、八州候会議の開催に同意した。
皇弟の身はそれまで、錬州が預かることになった。
本当なら紫州で預けるべきなんだろうけれど……皇弟は俺と杏樹に怯えまくっていた。
特に杏樹の狐耳と尻尾をこわがってた。
記憶を無くしてるはずなのに。なぜか。
もふもふの尻尾を見た瞬間、泡を吹いて卒倒してたからなぁ。
まったく、失礼にもほどがある。
杏樹の狐耳と尻尾に、なんの不満があるというんだ。
「皇弟殿下の身は、この真名香が責任を持って管理いたします」
そう言ったのは錬州の末姫、真名香だった。
「錬州があの方を預かることには不安があるかもしれません。ですが、信じてください。真名香は紫堂杏樹さまのように、霊獣と仲良しになれましたから」
そんなふうに胸を張る真名香のまわりには、錬州の霊獣『騰蛇』が集まっていた。
霊獣たちは彼女を慕うように、蛇の身体をこすりつけている。
真名香は『鎮魂の祭り』で皇帝陵の中心近くにいた。
邪霊と化した『天一金剛狼』をおそれることなく、儀式の場に立ち合った。
そのことで、霊獣たちに尊敬されるようになったらしい。
「真名香は、紫堂杏樹さまの味方です。錬州が言を違えた場合、真名香が『騰蛇』たちにお願いして、将呉兄さまをやっつけます」
「言を違えるつもりなど、ないのだがね」
蒼錬将呉は苦笑いしていた。
「八州候会議に参加するのは、錬州としても望むところだ。それまでの間、皇弟の身柄は責任を持って預からせていただく。紫州の意に反することはしないと約束しよう」
「蒼錬将呉さまを信じます」
杏樹は一礼した。
「これからも紫州と錬州が良い関係であることを願っております」
「同感です。ところで……」
蒼錬将呉は口ごもってから、
「副堂沙緖里さまに、お目通りは叶いますか」
「いいえ」
杏樹は首を横に振った。
「ですが、沙緖里さまからのお言葉を預かってきております」
「お聞かせください」
「『お詫びいたします。私の将呉さまへの思いは、恋ではありませんでした』と」
「……え」
「『私は、杏樹姉さまがうらやましがるような殿方に嫁ぎたかっただけなのです。将呉さまは、それにふさわしい方に思えました。けれど私の中にあったのは、情愛でも、恋でもなかったのです』」
「…………」
「『私のことは、もうお忘れください』──以上が、沙緖里さまからの伝言です」
「……私は、あの方に、謝罪をするつもりだったのですが」
「ご本人が、必要ないとおっしゃっておりましたから」
「……ふられたのでしょうか。私は」
「私にはわかりかねます」
そう言って、杏樹は一礼した。
「沙緖里さまは、これから紫州で生きることとなります。ご本人が望めば、会うこともできるでしょう。それは沙緖里さまの、ご意志次第かと」
「……なんとも、もやもやする結末ですな」
「ならば、それが沙緖里さまの復讐なのかもしれませんね」
「私は……それを受け入れるしかないのですね」
「沙緖里さまはおっしゃっていました。『自分のしたことも、罪も、ずっと抱えて生きる』と。将呉さまも、そうすればよろしいのではないでしょうか」
「手厳しい方だ。あなたも、沙緖里どのも」
蒼錬将呉は苦々しい口調で、笑った。
私的な会話は、それで終わりになった。
その後で、細々とした手続きを済ませてから、俺たちは紫州に戻ったのだった。
紫州に戻ると、州候の暦一さまがいた。
療養先から、戻ってきたらしい。
病み上がりだからか、少しやつれていた。
でも、元気そうだった。
「心配をかけてすまなかったな。杏樹。それに月潟どの」
暦一さまは俺と杏樹に向かって、深々と頭を下げた。
「本当に……苦労をかけた。わたしは、杏樹に重荷を背負わせるつもりなどなかったのだ。なのに、わたしが倒れたことで、大変な苦労を……」
「大丈夫です。お父さま」
杏樹は暦一さまに向かって、一礼して、
「零さまがずっと、側にいてくださいましたから」
「おお! そうか。さすがはわたしが見込んだだけのことはある。それはいいのだが……ところで、杏樹よ」
「はい。お父さま」
「色々と大変だったろう? なにがあったのか、すべて話しておくれ」
「わかりました」
「では……まず、そこにいらっしゃる四本尻尾の霊獣についてだが……」
「この方は伝説の『隠された霊域』にいらっしゃった紫州の守り神『九尾紫炎陽狐』さまの子どもの、『四尾霊狐』さまです」
「伝説の!? 紫州の守り神!?」
「わたくしと零さまは、『四尾霊狐』さまと契約いたしました」
「六文字の霊獣の子どもと契約!? しかも、ふたりでだと!?」
「おかげでわたくしは『四尾霊狐』さまと合体することができるようになりました。その姿で、零さまと共に窮地を切り抜けてきたのです。ごらんください。屋敷の外にいる精霊たちを。あれらはすべて『四尾霊狐』さまの眷属で、わたくしと零さまの友だちです」
「せ、精霊が!? た、確かに、空を覆うほどいるのだが!?」
「これからわたくしは『四尾霊狐』さまと合体した状態で、零さまと子どもを作ることになります。そうして『四尾霊狐』さまとの縁を繋ぎ、長い時間をかけて、『邪霊刀』と『霊獣の骨』の浄化を……あら、お父さま……お父さま!? どうされたのですか!?」
「暦一さま!? お気を確かに。桔梗さん。柏木さん。医師を呼んでください! 暦一さまが倒れられました──っ!!」
病み上がりの紫州候、紫堂暦一さまは大量の情報に耐えきれず──
そのまま、意識を失ってしまったのだった。
もちろん、暦一さまはすぐに目を覚ました。
ずっと州候の仕事をしてきただけあって、精神的にはタフだった。
薬湯を飲んで落ち着いた暦一さまは、俺と杏樹を枕元に呼んだ。
そうして、一言、
「君たちの、思う通りにしなさい」
そんなことを、言ってくれた。
「ただ……急ぐことはないのだ。さまざまな事件が起きたことで、君たちは色々なことを、急いで選択しなければならなかったのだろう? けれど、事態は落ち着いたのだ。これからはわたしが紫州候として責任を引き受ける。君たちが自由に生きられるようにする。だからね、物事はゆっくりと進めるといいよ」
大人だった。
前世の俺は病弱ですぐに死んじゃったけど……できれば、こんな大人になりたかった。
うん。今世では見習おう。
暦一さまの言う通り、時間はまだまだあるんだから。
そうして、暦一さまは州候に復帰したことで、杏樹は州候代理の任を解かれた。
いろいろな責任からも、解放された。
そんな杏樹に俺は「これからどうしますか」と訊ねた。
すると、杏樹は、
「『隠された霊域』に行きたいです」
そんなふうに、答えたのだった。
そして、現在。
「この場所なら、『天一金剛狼』さまも、落ち着いて眠れるでしょう」
「ですね」
『きゅうぅ』
俺たちは『九尾紫炎陽狐』がいた洞窟の前に、『天一金剛狼』を祀るほこらを作った。
石を積んだだけの、簡易的なものだ。皇帝陵に比べるとみすぼらしい。
けれど、それがいいと、杏樹も『四尾霊狐』も言っていた。
華美なものじゃなくて、自分のことを思ってくれる人たちが作った、ささやかなほこら。
霊獣の魂をなぐさめるには、そういうものの方がいいらしい。
ほこらの下には『邪霊刀』と『霊獣の骨』が納められている。
俺たちが手に入れた骨だけじゃなくて、皇弟から取り上げた、頭蓋骨も。
副葬品も、『天一金剛狼』に関わるものは、すべて。
「長い時をかけて、『天一金剛狼』さまの魂は浄化され、天に帰っていくでしょう」
「いずれ『九尾紫炎陽狐』さまのように、生まれ変わるんでしょうか」
「おそらくは。そのときは、友だちになりたいですね」
『きゅきゅ』
「はい。『四尾霊狐』さまも、『天一金剛狼』さまの転生体と、友だちになりたいのですね。わかります」
『きゅきゅ!!』
「……あれ? 違うのですか?」
『きゅうう……』
『四尾霊狐』は真っ赤な目で、俺と杏樹をじーっと見てる。
なんだか、怒ってるみたいだ。
なにかに気づいて欲しそうに、必死に尻尾を振ってる。もふもふの、四本尻尾を……いや、違う。少し違和感がある。これは……。
「『四尾霊狐』さまの尻尾が、1本増えてる?」
「ええっ!?」
『きゅきゅぅ!』
その通り、という感じで胸を張る『四尾霊狐』
俺は『四尾霊狐』を抱き上げて、その尻尾に触れる。確かに5本ある。大きな尻尾が4本。生まれたての、少し小さな尻尾が1本。合わせて5本だ。
「つまり『四尾霊狐』さまは成長して、『五ツ尾霊狐』になったわけですね」
『きゅっ!』
「おめでとうございます。『五ツ尾霊狐』さま」
『きゅきゅう!』
俺と杏樹に抱き上げられながら、うれしそうな声を漏らす『五ツ尾霊狐』
出会ってから数ヶ月。
数々の事件をくぐり抜けて成長して、『五ツ尾霊狐』になったんだ。そりゃうれしいよな。
「よかったですね。『五ツ尾霊狐』さま」
『きゅきゅ』
「零さま。成長した記念に贈り物を差し上げましょう!」
「いいですね。『五ツ尾霊狐』さま。なにか欲しいものはありますか?」
俺と杏樹が言うと、『五ツ尾霊狐』は笑顔でこちらを見て、
『きゅう! (れいとあんじゅの子ども!)』
俺にもわかるように、はっきりと宣言した。
『「てんいちこんごうろう」とのやくそく、はたしてほしい。「いつつびれいこ」も、れいとあんじゅのこどもとあそびたい。「いつつびれいこ」との縁を結んだ赤ちゃんを見たい』
「……なるほど」
「……約束、しましたものね」
『やくそくしたもん。「いつつびれいこ」と縁を結んだ赤ちゃんには、完全な人間の兄弟姉妹がいて、人間の世界と霊獣の世界の垣根を取り払ってくれるって』
「いや、それ聞いてないんですけど」
「…………」
「あの、杏樹さま? なんで視線を逸らしてるの?」
杏樹は真っ赤な顔で空をながめてる。
ごまかすつもりらしい。
だから俺は『五ツ尾霊狐』の目を見ながら、
「俺と杏樹の子どもの兄弟姉妹について、詳しく話を聞かせてください」
『いいよー』
「その『完全な人間の兄弟姉妹』って、誰の子どもですか?」
『れいとききょう! それか、れいとあかね! ききょうは納得済み!! 杏樹が話した!!』
「お、お待ちください『五ツ尾霊狐』さま。その話はもっと後で……」
「続きをお願いします」
『あのねー。あんじゅは、ききょうとあかねにはなしたの、れいとあんじゅのこどもには、完全な人間の子どもの、きょうだいしまいが必要だって!』
俺と杏樹の子どもは、『四尾霊狐』と深い縁を持つことになる。
ただ、霊獣に近い存在になりすぎると、人の世界で生きることが難しくなる。
だから俺と杏樹の子どもには、兄弟姉妹がいた方がいい。
霊獣との縁を持たない、ごく普通の人間の兄弟姉妹が。
そうすることで零の子どもは、霊獣の世界と人間の世界──その両方を深く知ることになる。
それは人と霊獣の垣根をなくすためには必要なこと。
だから、杏樹は桔梗と茜にお願いしたそうだ。
『あんじゅは言ったの! 「もしもわたくしと同じくらい、零さまのことを想っているのなら、桔梗と茜さまも協力ください」って』
「……杏樹さま」
「……す、すべてばれてしまいました」
杏樹は真っ赤な顔で、頭を抱えてる。
まったくもう、杏樹は。
はじめて出会ったときから、まったく変わってないな。
生真面目で、まっすぐで。
責任感があって、思い切りもよくて。
だけど知識は偏ってるし、変なところで無防備。
そしていつも、全力で生きている。
だから、目が離せない。
俺の大切な主君で……大切な人。
それが紫州の巫女姫、紫堂杏樹なんだ。
「杏樹は、生まれて来る子どもに選択肢をあげたかったんですね? 霊獣や術と関わる世界と、ごく当たり前の人の世界……そのどちらでも生きられるように。だから、完全な人間の、兄弟姉妹が必要だと思ったんでしょう」
俺は言った。
「それで、子どもを作ることを具体的に考えて、桔梗さんと茜なら一緒でも恥ずかしくないとか……そういう結論に達したんじゃないですか?」
「すごいです零さま。わたくしのことなどお見通しなのですね!」
「杏樹」
「はい」
「帰ったら話をしましょう。俺と杏樹と『五ツ尾霊狐』さまと、みんなのこれからについて」
「しょ、承知しました!」
杏樹は緊張した顔で、こくこく、とうなずく。
それに合わせて、霊域にいた精霊たちが、杏樹のまわりに集まってくる。
そんな精霊たちに小声でささやいてから、杏樹は俺の手を取った。
「参りましょう。零さま。ふもとの村で、桔梗と茜さまが待っております」
「杏樹」
「はい」
「他に隠し事はしてないですよね」
「しておりません。わたくしは零さまに対して隠すことは、なにひとつありません。それはみんなで話し合って決めております。帰ったら、その場で証明いたします」
「わかりました。帰りましょう」
「零さま。また、敬語になっておりますよ」
「帰ろう。杏樹」
「はい。零さま」
そうして俺たちは『天一金剛狼』のほこらに一礼してから、山を下り始めた。
事件は終わり、煌都の呪詛は消えた。
他州が紫州に攻撃を仕掛けてくることは、たぶん、もうない。
八州候会議には俺たちも立ち合うことになるだろうけれど、州候として参加するのは暦一さまだ。俺たちはいわゆるオブザーバー。ただの見届け役。
それでいいと思う。
杏樹は巫女で、俺はその護衛だ。
杏樹の仕事は霊獣や精霊を友として、その魂を安らかにすること。
俺の仕事は彼女とともにあって、その仕事の手伝いをすることだ。
時々、前世で覚えた料理を作って、杏樹に食べさせて。
感想をもらって、この世界向けにアップデートして。
齢を取って護衛の仕事ができなくなったら、恩給をもらいながら、小粋な小料理屋をやる。
俺の望みなんて、それくらいだ。
……本当はひとりで、のんびり小料理屋をやるつもりだったんだけど。
一瞬、杏樹や桔梗さんや茜、たくさんの子どもたちに囲まれて料理をしている自分の姿が浮かんでしまった。
それも悪くないと、なんとなく、思ってしまった。
そうして俺と杏樹と『五ツ尾霊狐』は、精霊たちに囲まれながら、山を下りて──
なぜか覚悟を決めたような表情の桔梗や茜と、合流して──
霊獣たちとの約束を果たしながら、穏やかな日々を過ごすことになるのだった。
おしまい。
これで『護衛忍者』は完結となります。
ここまでお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
物語のあとも、零と杏樹、それに桔梗や茜の生活は続いていきます。
進化していく『五ツ尾霊狐』や、精霊たちと暮らしながら、他の六州を旅したり、隠れた霊獣を探したり、そんなふうに暮らしていくんじゃないかと想います。
いつかそんなお話を書いてみたくもありますが──とりあえず、完結です。
完結までお付き合いいただいたことに、改めて感謝申し上げます。
それでは、また。




